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空の守り人  作者: ドコサヘキサエン酸
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3/4

No.2 接触

ー護衛空母「十勝」より南西60km付近ー


ビーーーーー!ビーーーー!


 「ガーディアンホークより小隊各機、ミサイルの発射を確認、数10!距離約4000」

「ガーディアン1よりガーディアン2へ、打ち落とせるか?」

「こちら、ガーディアン2。余裕です!」


 俺はスロットルレバーを倒し、スティックレバーを思いっきり前へ押した。

機体の速度が上がると同時に身体中にGが押し付けてくる。


「ッ!」


俺はスロットルレバーのボタンを押し、スロットルレバーを横に90°起こした。


キィーンと鋭い金属音とウィーンというモーター音、APリアクターのゴォーという音が激しく鳴った。


エンジンノズルは脚へエアインテークは腰に、機首は背中へ、機首があった場所は胸、そして迎撃用バルカンを装備した複合カメラセンサは頭へと、戦闘機からヒト形へ形を再構成していく。


その間約1.414秒ー


 そして俺はアークブレードを右手に、20mmチェーンガンを左に装備してミサイルへ向かった。


『ビーー』と警報がコックピットに響く。

トリガーに手を掛ける…


『カチッ』


ドドドドドド…


ミサイルに風穴が空く。


(落とせたか? いや!まだある!)


『パシュ…パシュ…』

2回の発射音が聞こえた。


「副隊長、しっかりして。私じゃなかったら落とせなかったよ。」

と胸部に蛍光グリーンのラインが入った機体のパイロット…クリスティーナ隊長が通信を繋げてきた。

「すいません。」

俺は申し訳なくなった。


ーアラートが耳を突き刺してくるー


「ガーディアンホークより各機、2時の方向高熱源体急速接近!数4」

「ガーディアン1、了解!ディマルコ少尉は上に上がれ!データ収集が先だ!」

「了解!」

「ガーディアン2・4、近接用意!」

「「了解」」


(慌ただしく俺たちは戦闘体制に移行した)


「遅れるな、碧。」

「わかってるよ兄さん!」

「今は林道中尉と呼べ。」

 

 俺と碧は機体の速度を上げ、J.A.B.B.E.R.W.O.C.K.へ突撃した。


『ドドドドドド…』

牽制用バルカンで威嚇射撃を行うが効果無し


「ガーディアン4、バックブースト!!」

「りょ、了解!?」

ギリギリで碧はJ.A.B.B.E.R.W.O.C.K.の攻撃を回避した。


(アブねぇ、指示出さなかったら確実にアイツ、死んでた)

(アイツは初陣で前衛張るなんておかしいだろうが!)


「ガーディアン2より4下がれ!」

(銃撃を避けながら俺は指示を出す)


スティックキーを操作し俺はアークブレードを左手にも装備した。


スロットルレバーを思いっきり前に押し込み一気に距離を詰める。


『バチィバチィ…』

青い火花を散らしながら2機を真っ二つに切断した。


(2機逃がした…)

「隊長!碧!」


「了解!ガーディアン4、相手を揺さぶれ!」

「りょ、了か…」


容赦なく敵の銃撃が碧を襲う…。


(マズい…このままじゃやられる!)

(バックブーストなら!)


碧のA.L.I.C.E.は急激に速度を落とし自由落下…


(アイツなにやってる!死にたいのか!)


「うぉー!」


碧の咆哮が通信で聞こえてくる。

すると機体は急上昇し一撃を叩き込む。


バシュ…この隙を隊長が逃すわけなかった。

そして、隊長は残った1機を撃ち抜くーーー


バシュー


「ガーディアンホークより小隊各機、戦闘終了。司令部より、入電。タダチ二帰投セヨ。」

「ガーディアン1、了解。これより帰投する。ガーディアン4、よくやったお手柄だ。」

「ありがとうございます。隊長。」

「ガーディアン2より4、後でみっちり鍛えてやる。」

「遠慮してもよろしいでしょうか?」

「ダメダヨ、林藤弟、朱は厳しいカラ。」

とすかさずディマルコが逃げ道を塞ぐ。


ビーーーーービーーーー


「ガーディアンホーク、状況報告!」

「了解!え…嘘…」

「どうした!ガーディアンホーク!」

「か、数100…そのうち5機、大型機…」

「総員、戦闘体制!ガーディアン3、司令部へ連絡を!」

「ダメだ…隊長、ジャミングかけられテル。」

「クソ、全機、近接用意!迎撃する!ガーディアン3、ファイバー通信でα小隊とコンタクトを取れ!」

「了解。ガーディアン3ヨリ、α小隊、十勝に繋ゲ、100機のJ.A.B.B.E.R.W.O.C.K.が来る。」

「こちら、α1りょ、了解した。」

「急ゲ、援軍を!」


(クソ、数が多すぎる!アークブレードの予備電力使っても15分が限度か…)


「ガーディアン2よりガーディアン1、俺が殿を務めます。隊長達は早く十勝へ」

「わかった…死ぬなよ!」

「任せて下さい!」


「各機、α小隊と合流し…」


ドス黒い何かが向かってくる。


「総員、一斉射撃!ありったけを打ち込め!」

隊長の一声がこだましたーーー


ドドドドドド…


「総員、撤退!急げ!」


機体を反転させ、俺たちは全速力で十勝へ向かった。

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