No3 戦線崩壊
ビーービーー!
(アラートが鳴り止まない!)
「ガーティアンホークより各機、後方6時方向に敵機、数26なおも増大。現在、航空自衛隊小松基地、陸上自衛隊松本駐屯地、B.E.A.C.O.N.酒田基地より応援を要請!
小松基地から2個戦闘機小隊が現在こちらに向かってます。」
「ガーティアン1よりガーティアンホーク。α、β両小隊とはどのくらいで合流できる。」
「およそ90秒後に合流。」
「ガーティアン2よりガーティアン1。隊長、このままJ.A.B.B.E.R.W.O.C.K.達を止めないとマズいです。十勝との距離も5000を切ってます!」
「「「「「!!!!!」」」」」
「…ガーティアンホークより小隊各機…α、β小隊シグナルロスト…」
「ガーティアン1より全機反転!迎撃する!」
「ガーティアン1よりガーティアン4へ貴官は十勝へ迎え!この状況を報告!」
「りょ…了解!」
ガーティアン4は『十勝』へ向かった。
(ま、蒼ならなんとかなるか…)
「ガーティアン1より2。燃料はどうだ?」
「マズいですね隊長。残り30%です。」
「隊長、俺達モ。」
バババババババババババ…
バルカンが容赦なく降り注がれる。
「全機、陣形を維持!死んでも守…」
(クリスティーナがそう言った後だった。)
ドッ…
「朱!!」
(何が起きた。クソ。俺は…まだ死ねない!無理だ、不時着する。どうする!どうする!)
この一瞬の内に朱は悟った…死ぬと
朱に気を取られたクリスティーナ、ディマルコ、誉達にうまれた隙を機械の目は見逃さなかった。
ドドドドドド…
「「「!!!」」」
「ガーティアン1、右脚部エンジン部被弾!ガーティアン3、左腕マニピュレーター、左翼被弾!墜落します。」そう誉が言ったような気がした…
ッバッシャーン!
水が岩のような固さでぶつかり俺の意識は途切れた…
ー護衛空母『十勝』甲板ー
甲板にはミサイルなどが並び、迎撃準備をしていた。
ボッ…ドッ!!
高速で接近してきたナニカが突っ込んできた。
護衛空母『十勝』、中破
γ小隊、全機戦闘不能
それから1分もしないうちにガーティアン4林藤蒼准尉が十勝だったものへ到着した
「な、なんだよ…これ。」
「おい…そこのA.L.I.C.E.パイロット…さっさと後退しろ…死ぬぞ…」
「ッ!クソクソクソ!必ず迎えに来ます!」
「そうか…たの…む…………」
(俺はそうして直江津港へ向かった。泣きながら)
ー直江津港ー
直江津港には松本駐屯地から派遣された迎撃部隊、B.E.A.C.O.N.の駐留A.L.I.C.E.中隊が迎撃に当たっていた。
「マズい突破される!」
「うわー!」
「嫌だ嫌だ!死にたくない!」
断末魔が絶え間なく続く、正に地獄絵図と化していた。
ー同 作戦司令部ー
作戦司令部ではとても慌ただしくなっていた。なぜならJ.A.B.B.E.R.W.O.C.K.が日本本土に侵攻したのは初めてだったからだ。
司令部の小高いところで初老の男性が黒髪の若い女性と話している。
「どう考える。桐原くん。AI研究者である君の意見が聞きたい。」
「わかりました寺井司令。日本自衛隊先端情報技術部AI研究室室長、桐原未来より提言します。現在、直江津港での戦闘の目的は佐渡島の孤立、制圧だと考えられます。」
「その根拠は?」
「J.A.B.B.E.R.W.O.C.K.は現在ロシア、ウラジオストク周辺を制圧しており、日本への進行を考えた際、九州、佐渡島、北海道を侵攻を優先するでしょう。また、佐渡島を制圧すれば北信越地方への侵攻も容易になるでしょう。」
「それではなぜ直江津に侵攻したのかが分からない。」
「威力偵察…又は侵攻ルートの探索ではないかと。」
「佐渡島を孤立させるために本土の戦力を見極めたいということか。」
「恐らく。」
淡々と二人は話していた。
オペレーターの一人が大声で報告する。
「直江津港、絶対防衛戦突破されました!現在、新潟県十日町市、長野県北部へ侵攻!」
「なんだと!化け物どもへの追跡は!」
「現在、アロー、ソード中隊が追跡に当たっています。」
(各中隊じゃ間に合わない…もっと速い、飛べる奴がいかないと…)
一人のパイロットが通信を繋げてきた。
「私が行きます!」
「ガーティアン1!」「クリス!」
「やぁ未来、ごめんね。ドジったw」
「クリス!そんな体でいけるわけない!怪我してるし。」
「大丈夫。うちの若いのいるでしょ?そいつとコンタクト取って。あと、小隊メンバーは無事!朱は気絶してるけど。私とディマルコの機体はダメだけど朱の機体が無事だからそれ使って行く。」
「もぉーバカクリス!」
「ごめんね、未来!明日人は長野でしょ!守らないとね。司令!このバカをお願いします。」
「わかった。」
(明日人…待ってて、クリスねぇが助けに行くから)




