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今宵月 月花大戦  作者: アル治
月花大戦

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11/11

第11話  神と獣

いつも読んでいただきありがとうございます。

フィールド内

神社。

そして、ジャングル。

「始めろ」

合図と同時。

葉月がネモフィラを抱えて跳ぶ。

一気に距離を取る。

神無月がわずかに目を細める。

「時間稼ぎか?」

薔薇が小さく呟く。

(……こいつ、自己中ね)

木陰。

葉月がネモフィラを降ろす。

「……大丈夫?」

「はい」

「すぐ始める。上に」

ネモフィラは頷き、木へ。

その途中。

小さな装置を耳に付ける。

「通信、繋ぎます」

葉月の体が、軋む。

「う……っ」

骨が鳴る。

筋肉が膨れ上がる。

毛皮。

牙。

角。

いくつもの“獣”が混ざる。

「……はぁ……!」

呼吸が荒くなる。

ネモフィラが冷静に告げる。

「敵、前方、約1キロ」

葉月が顔を上げる。

「てき……?」

一瞬の間。

「……獲物です」

目が変わる。

「……エサか」

地面を蹴る。

速い。

異常な加速。

神無月が顔を上げる。

「来るな」

薔薇が指を切る。

血が、棘の剣へ変わる。

葉月が飛び出す。

正面。

「獣ごときが!」

薔薇が受ける。

重い。

押される。

「っ……!」

流す。

一撃。

だが。

もう、いない。

ジャングルの奥。

気配だけが、動く。

「ちっ……!」

薔薇が神無月を見る。

目が合う。

次の瞬間。

神無月の視線が、一点に止まる。

薔薇は理解する。

指を振る。

血の弾が飛ぶ。

大木が倒れる。

だが。

外れ。

神無月が静かに言う。

「……神の力を見せてやる」

「来い、薔薇」

「はいはい……」

(マジでそれやるのね)

隣に立つ。

神無月が空を仰ぐ。

「天照大御神」

手に光。

火の球。

投げる。

着弾。

爆音。

ジャングルが、焼き払われる。

一直線に道ができる。

「外れか」

次。

再び火球。

ネモフィラが叫ぶ。

「離れて!」

葉月はすでに動いている。

本能。

死の気配。

ギリギリで回避。

だが。

逃げ切れない。

「……チッ」

葉月が止まる。

振り返る。

「狩る」

ジャングルを飛び出す。

神無月。

「須佐之男命」

体が変わる。

圧。

別格。

葉月が殴る。

止められる。

片手で。

「な……!」

そのまま。

投げられる。

大木に叩きつけられる。

「がはっ……!」

崩れる。

それでも。

立つ。

「エサの分際で……!」

突っ込む。

連撃。

だが。

すべて、流される。

神無月が一歩踏み込む。

「終わりだ」

拳。

腹へ。

衝撃。

葉月の意識が落ちる。

沈黙。

その間に。

薔薇が動く。

木の上。

ネモフィラの前へ。

「どうしますか?」

ネモフィラは、少しだけ目を閉じる。

「……降参です」

月狼の声。

「勝者――神無月・薔薇」

焼けたジャングルに。

静寂が戻る。

11話読んでいただきありがとうございます。

今後もよろしくお願い致します。

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