表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/95

婚約式2日目①

今日は、貴族の子供達や関係者を招いている。


昨日は、貴族家の当主と妻だけだったが、今日は子供達が参加する。


まあ、目的は、土星の月に建設する、各貴族領地の特産品を販売する売店と言うか、百貨店みたいな感じか?


せっかく施設をオープンさせても、人が集まらなければ建設する意味が無い。


貴族達は、金を持っているから、子供達を使って、宣伝するのだ。


宣伝担当のエラも、ギブソン商会が買収したテレビ局や各メディアを活用して、宣伝中だ。


今日は、貴族家当主が来ないから、俺もソフィアも、ラフな服装だ。


舞台の上から、挨拶をする必要も無い。


各貴族領の特産品を宣伝するのが目的だから、気楽で良いな!


…ここで、俺はふと思う。


俺は基本的に宮殿に引き込もっていた。


だから、人と会う事も、ほとんど無い。


従って、同年代の友達は、幼馴染みのケビンしか居ない。


これは、不味いのではないだろうか?


俺の婚約者ソフィアは、毎週、1~2回はお茶会に参加している。


友達が沢山出来たと、先日も話していた。


う~ん…仕方無い。


俺も友達を作るか…


帝国学園に入学した時、ボッチじゃ寂しいし。


俺は、スキル“ストック”から、招き猫を取り出す。


なあ、ガブさん。


人の縁は、どっちだっけ?


《はい。マスター。右手が金との縁で、左手が人との縁です》


俺は、招き猫の左手を上に上げる。


そして「良い縁があります様に!」と言って手を放すと、招き猫が何かを手繰り寄せる様な仕草をした。


うん。


これで大丈夫だろう。


どんな良い縁があるかな?


その後、ソフィアと合流した俺は、会場入りしたのであった。



★★★★★



口をモグモグさせ、両手に食べ物を持ち、キョロキョロと他人が食べている物をチェックする人物を見掛けた。


俺は、その人物に声を掛ける。


「おい、ケビン!食べ物は逃げないから、少しは落ち着いて食事しろよー!」


「何だ。チェスターか。僕が食べられる量は決まっているから、吟味しないといけないんだ~」


「そうか…好きにしろ!」


こいつは、食べ物に執着している。


と言うか、食べ歩きが趣味だ。


食べ物の事になると、どうせ言っても、言うこと聞かないから、放置する事にする。


ソフィアと腕を組んで歩いていると、女性が声を掛けてくる。


「ソフィア様!今日はお招き頂きありがとう御座います!」


「こちらこそ!フローラ様!お楽しみ頂いておりますか?」


「はい!とても楽しませて頂いておりますわ!」


「チェスター様。ご紹介致します。こちらは、モーゼル伯爵家令嬢のエミリー様ですわ!」


「それと、こちらがエミリー様の婚約者のウィルヘルム様です!」


「初めまして!チェスターです。ソフィアと仲良くしてくれて、ありがとう」


「こちらこそ!先日も、ソフィア様にお茶会へお誘い頂いたのです。とても楽しい時間を過ごさせて頂きましたの」


「そうか。それは良かった!」


なあ、ガブさん…誰だ?この2人は?


《はい。マスター。男性の方は、三大公爵家のクレスト公爵家3男です。クレスト公爵家は、帝国の要職に付く事が出来ず、現当主は帝国大学魔法学の教授です》


《女性の方は、中立派重鎮ブラウン侯爵家のグループに入っている、モーゼル伯爵家令嬢です。モーゼル伯爵家は、領地を持たない法衣貴族で、帝国魔法庁の長官です》


《2人は婚約中です。その理由は、ブラウン公爵家は政治の要職に付く事が出来ず、領地もありません。そこで、次期皇帝争いから距離をおく為、中立派貴族家との間で婚約を望みました》


《また、両家共に魔法に関連した家柄であり、以前から家同士の繋がりがあった事が上げられます》


《ウィルヘルムは3男で家を継げず、成人したら準男爵です。しかし、エミリーの父モーゼル伯爵は、複数の爵位を所持しており、エミリーに男爵位を譲る事になっています》


《従って、エミリーが法衣男爵家当主となり、ウィルヘルムはモーゼル男爵家に婿養子に入る事になります》


そうなんだ…


所で、何故?モーゼル伯爵は、複数の爵位を持ってるんだ?


《上位貴族は、複数の爵位を持っているのが普通です。家を継げない子供が成人した場合、爵位を渡して家に留め置き、普段は領主の補佐をさせます。また、家を継ぐ予定の跡取りが、子孫を残さず亡くなった場合、家を継がせる保険とする為です》


ふ~ん。


そうなんだ。


俺の隣で、ソフィアとエミリーの会話に花が咲く。


よくも、これだけ話題があるものだ。


俺は、基本的に必要最低限しか話さないから、感心してしまう。


話が魔法の話になった。


なに?…宇宙空間にも、魔力がある?


なあ、ガブさん。


どう言う事だ?


《はい。マスター。惑星には魔力が貯まっています。大気中や地下には、目には見えませんが、空気の様に魔力が存在します。人々が魔法を発動する時は、この魔力を使っています》


そうなの?


《はい。人間が自分で魔力を産み出す訳ではありません》


《また、惑星内だけでは無く、宇宙空間にも魔力が存在します。惑星の重力やブラックホール等の影響で、宇宙を川の様に流れています》


そうなんだ。


なあ、ガブさん。


この魔力をもっと有効に使えないか?


《可能だと判断します。具体的には、マスターの領地に、炎魔法の魔法陣を刻み、そこに魔力を注ぎます。すると炎が発生。その炎で水を沸騰させて、タービンを回しで発電する》


《また、魔力を動力とした動力炉を作り、宇宙船に搭載する等が考えられます》


何故?今まで実用化されて無いんだ?


《基本的に魔力は、物体を通過してしまうからです。魔力を貯めておいて、必要な時に使うと言う事が出来ません》


成る程…


《知恵を司る大天使ウリエルの力を使用しますか?YES・No…》


YESだ!


《ウリエルの知恵の力を使用します…操作は出来ません…操作は出来ません…》


《マスター。結果が出ました。魔力の塊が魔石です。従って、目に見えない魔力を一度魔石にします。そして、その魔石を魔法陣を活用して、エネルギーとして使用するのが良いでしょう!》



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 おっ、これで主人公は「魔法学」に新理論を構築するのかな? そして、実践するのが公爵家三男さまと なったら良いですね〜!  それと、お久の『ドワーフ会社』の様子も覗きたいものですね〜 その前に『新種…
魔力の流れに沿って船を運航すれば新しい航路を開設出来るのでは? 交易の中継所になるスペースコロニーを作って、そこからは従来の船で惑星へ荷物を運ぶようにすれば大きく発展するはず。
なんだ子供向けって言うからヒーローショーでもやってるもんだとばかり(スットボケ 食べ歩き前提なら食べ比べ用小盛メニューとか有ってもいいよなあ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ