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フィアデルファミリー

俺の名前はゾット。


フィアデルファミリーのボスだ。


組織の名前の由来は、帝国首都星のスラム街に、フィアデルと呼ばれている場所がある。


そこに住む不良達がグループを結成したのが始まりだ。


俺もスラム育ち。


幼い時に親に捨てられた。


だから親の顔は知らない。


俺を拾い、育ててくれた育ての親は、フィアデルの構成員の妻だった人だ。


子供に恵まれなかったから俺を拾い、実の子供の様に育ててくれた。


そんな育ての親も、もうとっくに死んだ。


父親の方は他のマフィアとの抗争で。


そして、母の方は、流行り病で…


金の無い俺には、薬すら手に入れる事は出来なかった。


育ての親が居なくなかった俺は、父親が所属していたマフィア、フィアデルファミリーに入った。


そして、必死に働いた。


頭の悪い兄貴分や、俺の邪魔をする奴らを罠にはめ、また時には始末して、そして、俺は伸し上がった。


マフィアのボスになった俺は、対立する組織を配下に加え、または、壊滅させて組織を大きくして行った。


そして、いつしか帝国三大マフィアと呼ばれる迄に組織を大きくしたのだ。


俺が居るアジトの部屋に、側近が慌てて入ってくる。


「ボス!報告があります!」


「何だ?そんなに慌てて?」


「はい。チェスターが再開発した土地なんですが…変なんです…」


「それじゃあ分からん。もっと分かり易く話せ!」


「はい…開発が終わり、今まで何人もの手下の者を送り込んだんですが、全員が行方不明なんです!」


「それで、何日も捜させて、やっと見付かったんですが…全員が神学校に入学してて…」


「何だ?神父にでもなるつもりか?」


「どうやら、そうみたいです…この世界に現れた神の子に、生涯を捧げるとか、何とか…」


…何が何だか?全く分からなかった。


だが俺は、危険を察知した。


実は俺にはスキルがある。


極稀にしか発現しないと言われている、珍しいスキルだ。


俺の所持するスキル。


それは“危険察知”だ。


俺は今まで何度もこのスキルに命を助けられた。


組織内で序列が上がるに連れ、それを良く思わない組織の仲間から。


対立する組織の奴等から。


何度も命を狙われた。


今も命があるのは、このスキルのお陰だ。


俺は誰も信じない。


だが、俺のスキル“危険察知”の事だけは信じる。


そして“危険察知”が反応している。


関わるな!


関わるな!と…


俺は部下に命じる「手を退くぞ!チェスターには関わるな!良いな。徹底させろよ!」


「はい…ですが、良いんですか?あそこは元々、我々の縄張ですが…」


「ああ、構わない。撤退だ!」


「承知しました」


そう言って部下が退出して行った。



★★★★★



「本気ですか?兄貴!あそこは我々の縄張ですぜ!」


「ああ、ボスからの命令だ…良いか、ジョン。お前は今から組織を抜けろ。そして新しく組織を立ち上げろ。縄張はチェスターが再開発したあの土地だ」


「良いんですか?そんな事して…」


「良いからお前は、言われた通りにしろ!他の組織が進出してくる前に押さえるんだ。そうしたら、俺も組織を抜けて、そっちに合流する」


「おれの最も信頼するお前にしか任せられない。頼んだぞ!」


「新しい組織の旗揚げですね!そう言う事なら任せて下さい!兄貴!」


しかし彼らの目論見通りには、進まない。


バイオレット配下のミアとエラの部下達に捕捉され、ことごとく行方不明になった。


それから数ヶ月後、彼らの姿が目撃される。


場所は、ミアとエラが設立した教会内の神学校である。


ここで修行を積んだ者達が“チェスター教”を広める為、宇宙中に散って行く事になるのであった。

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― 新着の感想 ―
非人道的な洗脳教育はまっとうに生きてる普通の人にしてはいけない。 なのでまっとうな生き方をしていない悪党ならしてもいい・・・のか?w
マフィアの下っ端と書いて宣教師候補と読むのか(スットボケ
ちゃんとボスの指示に従わないからこうなる
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