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海賊の基地が発見された!

俺が第1惑星の屋敷で、だらけていると、バイオレットがやって来た。


「チェスター様。至急、お耳に入れるべきと判断致しました」


「どうした?何があった?」


「はい。第4惑星の調査に向かっていた艦隊からの報告です。第4惑星の領空から少し外れた小惑星地帯で、海賊の基地を発見したそうです。如何致しますか?」


「海賊?」


「はい。帝国法では、海賊を発見した場合は、速やかに逮捕、又は討伐する事となっております」


「俺の艦隊で討伐しても良いが、被害が出るかも知れないよな~帝国軍に丸投げは出来ないのか?」


「辺境地域ですから、艦隊を派遣するだけでも数ヶ月はか掛かるかと…それから、他の皇子達です。自身の領地をお持ちなのはチェスター様だけです。領地近くに海賊の基地が出来て、それを討伐しなかったと知れると、チェスター様への攻撃材料にされる恐れがあります。ここは、我々の手で討伐し、派手に宣伝した方が良いかと…」


「…宣伝はさておき、仕方無いから討伐するか…なるべく損害は出したく無い!軍務長官のフリードリヒ達と相談して、作戦を立案する様に!」


「承知しました!」



★★★★★



俺は今、第4惑星に来ている。


調査には、俺が乗る旗艦ビスマルクを派遣してあった。


だから、俺は、転移門を開いて、一瞬でビスマルクに移動したのだ!


何ヵ月も、ずっと艦内にいるなんて無理だ。


暇を持て余してしまう。


巨大戦艦ビスマルクの作戦会議室に向かう。


俺が入室すると、全員が起立する。


一番地位が高い俺が最初に着席し「皆、着席してくれ」と声を掛ける。


そして全員が着席すると、統合作戦本部長のマレーネが「これより作戦を説明する!」と言って、全員に作戦の説明を始めた。


素人の俺が、横から口出しをするとやり難いだろう。


俺は席を立った。


餅は餅屋って言うしな!



★★★★★



海賊基地のある小惑星を俺の艦隊が取り囲む。


今回、動員した兵力は2個艦隊だ。


1個艦隊が1万5千隻だから、合計3万隻を動員した。


海賊の基地は要塞化されている。


普通に力攻めをしても、味方の損害が馬鹿にならない。


だから、この艦隊の役目は、海賊達を要塞から逃がさない様にするのが目的だ。


俺は陸戦隊のレオン少将…じゃ無かった…


帝国軍から引き抜き、俺の私兵に移籍させた時、階級を1つ上げて中将にした。


当然、帝国軍中将と同じ給料を払っている。


外務長官マーガレットが、俺の派閥に所属するレオンの実家へ赴き、根回しをして、レオンを引き抜いたのだ。


まあ、帝国軍では、あれ以上の出世は困難だから、問題無いだろう。


俺は通信画面に映るレオンに話し掛ける。


「レオン。艦隊の布陣も終わった。作戦開始だ!」


「はっ。承知しました!」


レオンが俺に向かって敬礼した。


レオンが海賊に通信を繋ぐ。


「海賊に告ぐ!無条件降伏せよ!帝国法に則った待遇を保証する。さも無ければ攻撃を開始する!」


「ふざけるな!俺達は賞金首だ!降伏したところで縛り首だ!誰が降伏なんてするか!」


どうやら、説得は無理の様だ。


レオンが「作戦開始!」と告げた。


レオンの合図で、強襲揚陸艦に待機していた陸戦隊員が、次々に魔法陣の中に入って行く。


事前にエラの部下が、海賊基地内に潜入し、移転魔法陣を設置して、その魔法陣が見付からない様、隠蔽魔法を掛けて準備していたのだ。


だから、陸戦隊員は、強襲揚陸艦の魔法陣から、直接、海賊基地内に侵入出来る。


「おい!レオン。どれ位の部下を送り込むんだ?」


「はい!4個師団であります!」


1個師団が1万5千人だから6万人だ。


「敵の予想戦力は?」


「1隻に300人として、確認されている海賊船は約3千隻で、兵員約90万人。それ以外に、基地の警備兵や動力炉や軍艦の整備作業員を家族を含めて、おおよそ100万人を見積もっております!」


1隻300人×3000隻=90万人!?


それから、基地に残る要員が10万人?


それで、合計100万人の計算か…


100万人を相手に、たった6万人で大丈夫なのだろうか?


「レオン?6万人じゃ少なく無いか?」


「問題ないと判断します!」


《マスター。海賊基地内の通路は狭く、パワードスーツを着た、斧を持つ兵士が横1列で3名しか並べません。最前列の陸戦隊員が怪我をしたり、疲れた場合は後ろに下がり、次の3名が後を引き継ぎます。つまり、3対3の戦いを何十回・何百回と続ける事になり、最新装備を身に付け、日々、厳しい訓練を受けた兵士と、格闘戦は素人同然の海賊達では勝負になりません》


…そうなんだ…それなら安心だな!


レオンが話を続ける。


「第1師団はコントロールルーム。第2師団は動力炉。第3師団が宇宙港。そして第4師団が備蓄倉庫の制圧を目指しております!」


「そうか、分かった!そのまま続けてくれ!」


「はっ!お任せ下さい!」


そう言って、レオンが敬礼した。


なあ、ガブさん。


何で宇宙港を目指してるんだ?


《はい。マスター。海賊達を基地から脱出させない為です。もし脱出し、艦隊と撃ち合いになった場合の損害を考慮した判断だと思われます》


成る程…備蓄倉庫は?


《海賊達が籠城し、戦いを長引かせない為だと推測します》


確かにそうだな。


水や食糧がある場所に籠城されると、兵糧攻めが出来ず、戦いが長引く。


なるべく損害が少なく、早く終わって欲しいものだ。



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