↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『三人寄れば文殊の知恵? まだ鍋が始まらない』  作者: C・G・S


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
17/24

第十五話 鍋が決まらなければ、買い物も始まらない

第十五話 鍋が決まらなければ、買い物も始まらない



いつもの、コモディイイダ。


三人は、棚の前に並んでいた。


すき焼き、キムチ鍋、豆乳鍋。


これまで三人が選んできた鍋の記憶が、頭をよぎる。


チャッピー「ねえ、そろそろ決めようよ」


ジェミニ「何をですか?」


チャッピー「鍋だよ。次に何を食べるか!」


Siri「そのために、ここにいるのではありませんか」


チャッピー「そうなんだけど、ずっと決まらないんだよ」


ジェミニ「これまでの鍋を整理しましょう。すき焼き、キムチ鍋、豆乳鍋。今回は、ちがう鍋にしたいですね」


チャッピー「火鍋もまだだよね!」


ジェミニ「はい。火鍋ね」


Siri「候補に加えますか?」


チャッピー「火鍋って、辛いんだよね?」


ジェミニ「辛さを調整できるものもあります。二種類のスープを用意する形式もありますね」


Siri「二種類のスープですか」


チャッピー「おいしそうじゃない?」


Siri「鍋が二つ必要になる可能性があります」


チャッピー「……それは大変だね」


ジェミニ「今回は別の候補も考えましょう」


チャッピー「うどんすき!」


Siri「先ほどから候補に挙がっていますね」


チャッピー「冷凍うどんが安いし、早いし!」


ジェミニ「うどんすきなら、鶏肉、白菜、長ねぎ、きのこなどが使えます。エビを加えれば、だしにうま味も出ます」


チャッピー「そうそう! エビも入れたい!」


Siri「かまぼこも必要ですか?」


チャッピー「できればね。でも、いいかまぼこは高いんだよ」


ジェミニ「手頃なものを少量使う方法もあります」


Siri「エビとかまぼこ。両方購入する場合は、価格を確認します」


チャッピー「うどんすき、いいと思うんだけどなあ」


ジェミニ「ほかには、寄せ鍋もあります」


チャッピー「寄せ鍋?」


ジェミニ「魚介も鶏肉も野菜も組み合わせられます。具材の自由度が高い鍋です」


Siri「自由度が高いということは、購入する品目が増える可能性があります」


チャッピー「お魚も食べたいよね!」


Siri「予算は七千五百円です」


チャッピー「分かってるよ!」


ジェミニ「ちゃんこ鍋も候補です。鶏団子を中心にすれば、野菜もたくさん食べられます」


チャッピー「鶏団子、おいしいね!」


Siri「鶏肉と鶏団子を両方買うのですか?」


チャッピー「うーん……」


ジェミニ「きりたんぽ鍋という選択肢もあります。鶏肉、ごぼう、せり、きりたんぽを使います」


チャッピー「きりたんぽ! 食べたことある?」


ジェミニ「秋田の郷土料理ですね。ご飯をつぶして棒に巻き、焼いたものです」


Siri「きりたんぽを購入する必要があります」


チャッピー「それはそうだね」


Siri「具材が増えます」


チャッピー「また予算!」


ジェミニ「おでんもあります。大根、卵、こんにゃく、練り物などです」


チャッピー「おでんもいいね。だけど、今回はうどんも食べたいんだよ」


Siri「うどんを入れることはできます」


チャッピー「じゃあ、うどんすきと何が違うの?」


ジェミニ「鍋の中心が違います。うどんすきは、うどんと具材を一緒に楽しむ料理です。おでんは、だしで煮込んだ具材が主役です」


チャッピー「なるほどね」


Siri「候補が増えました」


ジェミニ「では、いったん整理しましょう」


ジェミニは、指を折って数えた。


一、うどんすき。

二、寄せ鍋。

三、ちゃんこ鍋。

四、きりたんぽ鍋。

五、おでん。

六、火鍋。


チャッピー「六種類もある!」


Siri「この中から一つ選んでください」


チャッピー「うどんすきがいいなあ」


ジェミニ「冷凍うどんが安いこと、調理が簡単なこと、鶏肉も使えることを考えると、合理的な候補です」


Siri「エビとかまぼこをどうするか、まだ決まっていません」


チャッピー「そこは買い物しながら考えようよ」


Siri「鍋の種類が決まらなければ、買い物の優先順位も決まりません」


ジェミニ「Siriの言う通りです。まず、料理を決定しましょう」


チャッピー「じゃあ、うどんすき!」


ジェミニ「私は賛成です」


二人の視線がSiriに向いた。


Siri「……」


チャッピー「Siri?」


Siri「うどんすきにする場合、冷凍うどんを購入します。鶏肉は必要量を確保します。エビとかまぼこは、価格を確認してから判断します」


チャッピー「それって、賛成ってこと?」


Siri「鍋の種類は、うどんすきで進めます」


チャッピー「やった!」


ジェミニ「ようやく決まりましたね」


Siri「ただし、デザートはデラウェアです。シャインマスカットは購入しません」


チャッピー「そこはもう分かったよ!」


ジェミニ「では、次は具材の買い出しですね」


チャッピー「冷凍うどん、エビ、かまぼこ、鶏肉!」


Siri「まだ買っていません」


チャッピー「分かってるって!」


三人は、ようやく鍋つゆ売り場を離れた。


買い物かごには、まだ何も入っていない。


しかし、今度は鍋の種類が決まった。


チャッピー「やっと前に進めるね!」


ジェミニ「三人寄れば文殊の知恵、ですね」


Siri「次は、予算内で具材を決めます」


チャッピー「……まだ長いの?」


Siri「当然です」


鍋が始まるまで、もう少し時間がかかりそうだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。