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第二次譙攻略戦⑤ 激戦


ラン♪ ランララ、ランランラン♪♪ ラン♪ ランララ、ラン♪♪ ララン♪ ランララ、ランランランラン♪♪ ララランランランラン♪♪(「来ちゃダメェーー!!」のbgmを脳内再生)


『秋渓劇場 〜その者、青き筋肉を誇りて金色の筋肉の群れに降り立つべし〜』


「ユ◯だ! 討ち取って名を上げろ!!」


「うおおぉぉーー!!」


 ダダダダダッ! っと階段を掛け上がる兵士達。双剣を携え、無謀にも腐海一の大剣豪へ果敢に挑む。

圧倒的な優勢と多勢・地の利・士気の高さ・功名心が、目の前に君臨した化物に対する恐怖を掻き消していたのだ。


 シュバァァッ!!


 そんな雑兵どもを無視するように、堂々たる勇姿を示すユ◯様が鷲の如く跳び上がる。

迫り来る無数の兵士達の頭上を悠々と跳び越え、驚愕の色に染まる隊長が「おぉっ!?」と後退ると同時、その化物は目前に降り立った。


 そして稲妻が如き剣撃で隊長を赤子の様に弄び、壁に追いやって退路を断つや否や、次の一瞬でその首筋に、白光を纏いし聖剣を押し付ける。

周りの者の介入を一切許さぬ圧勝劇。持つ者と、持たざる者の違いが、如実に知れる数瞬間であった。


「降伏しろ。ゴルベットは最早戻らん」


「つ……強いぃ……!?」




 一方、その頃のミ◯爺はというと――


「いやっほぉぉーーい!!」


 ゴルベットを爆撃してガッツポーズ!! やったねミ◯爺!!


ラン♪ ランララ、ランランラン♪♪ ラン♪ ランララ、ラン♪♪ ララン♪ ランララ、ランランランラン♪♪ ララランランランラン♪♪


『秋渓劇場 〜その者、青き筋肉を誇りて金色の筋肉の群れに降り立つべし〜 ――終――』




「うおぉぉーーん!! ミ◯爺ぃぃぃーーー!! 愛ウォン地ゅぅぅーー!!」


 劇場支配人たる俺と常連客である丁奉が、ミ◯爺の勇姿に感極まって号泣し、片手に持つ「ぱり◯こ」煎餅をボリボリしながら塩分を補給する。


「ちょっと待てェェーーイ!! そこのトンデモ支配人!! 色々と突っ込む時間を頂戴!! えっ、まず何!? 何でいきなり「風の谷のナウ◯カ」!? しかも題名変えてまで筋肉って!? 青き筋肉を誇りて金色の筋肉の群れに降り立つべし……って地獄よそれ!! まだダンゴムシの方が良いわ!! それとミ◯爺だけど話の流れ的に関係なくない!? 何でそんな関係ないミ◯爺のガッツポーズであんたら泣けるの!? 普通はナウ◯カの復活で泣くでしょ!? しかもユ◯の活躍中はミ◯爺たしか飛んでるだけじゃなかったっけ!? ガッツポーズというより姫様の無茶な要求にヒィヒィ言ってるだけじゃなかったっけ!? はい以上長ったらしいツッコミでしたぁぁーーどうもスミマセンでしたぁぁーーー!!!」


 結局のところ何が言いたいかと言えば、怜華がツッコミを入れたように、俺の左に布陣する甘寧がジョコウ隊2,178と接触して「奇襲」を発動。当然のように成功して1,311ダメージを与え、残り兵数867のジョコウ隊を恐慌状態にしたという事。


また、兄貴に続く形で横陣右端に布陣する丁奉が、涙ながらにソウソウ隊と肉薄。愛の「乱撃」を発動し、632、632、630と三連続で成功。反撃ダメージとして586の被害を受けるものの、ソウソウ隊に愛の塩をばら蒔いた。


 小腹を空かせたソウソウ軍の兵士達は、皆が一様に「ぱり◯こ」を欲したに違いない。

だがやらんぞ。せいぜいオヤツ不足に苦しんで国を滅ぼすがいい、クックックッ! 歴史の教科書に載る滅亡の理由が「オヤツ不足」とか、どう考えても感動的じゃないか。試験問題に出したら、皆さぞかし和む事だろう。

尚、ソウソウの残兵数は5,910、丁奉は4,414となる。


 その後は「挑発」のスキルを持つ魏延と凌統が、山上から矢の雨を降らせてくるカコウエンを誘き寄せる為に計略の「挑発」を仕掛けたりしたが効果はなく、カコウエンが珍しくも冷静を保った為、他の部隊は守備陣形を維持するべく待機した。


「フフフ……者共、漸くのお目見えだ。遅れて温存した分、派手に殺ろうではないか。……カク・ホウコウの用兵と、それに従いし精鋭の武!! 存分に思い知らせてくれようぞ!!」


 軽装槍兵の次は弓兵の番。即ちソウソウ軍の反撃と言っても過言ではない。

そして弓兵の中でも一番最初に行動する者は、ソウソウ軍にあって随一の知恵者・カクカ。

今しがた索敵範囲に現れた彼は、山上より俺の部隊を指差した。


「敵大将・殿路秋渓の部隊に間者を送れ。先ずは偽情報を流して混乱させるのだ……!」


 たちまち、俺の部隊にはカクカから発信された偽情報が出回り、兵士達があれよこれよと疑問符を浮かべる。


 俺は一瞬、カクカとの圧倒的な知力差から、これはまずいと思った。


「ダミイテンナレコ、イーオ? (訳:おーい、これなんて意味だ?)」


「カェネャジウホウホリウョリイシラタア……ナァサ? (訳:さぁな……新しい料理方法じゃねぇか?)」


「ンジンヘテッレオウモオトイタネニラクマヲシアマナノンャチシング、サトウソハレソ? (訳:それはそうとさ、軍師ちゃんの生足を枕に寝たいって思う俺って変人?)」


「ダンジキシウョジハエマオラカダ。ダウソナンミ。ロシンシンア。(訳:安心しろ。みんなそうだ。だからお前は常識人だ)」


 然し、それは杞憂だった。確かに……確かに、兵士達は数秒だけ疑問符を浮かべた。

だが抑々にして、カクカの流した情報を理解する事ができる兵士が純粋に居なかった。

つまり、大軍師・カクカの計略「混乱」は華麗に失敗。俺の部隊は普段通り雑談に花を咲かせながら、オヤツとお茶を嗜む素敵空間を保持したのだ!! やったねタエちゃん!!


「オッフゥ、セーーフゥ!! っとはっはっはっはっ!! カクカのお馬鹿さんめぇー! 俺の部隊に博識者の「混乱」が通用すると思ったのか!? 残念だったな! 俺の部隊には普通の情報すら理解できる奴が居ない!! 何せ隊長の俺が! キリマンジャロすら白旗を掲げてナンを焼く程のアホなんだっ!! シュワァァァーーッチィィ!!」


 俺は天空に両手を掲げるや、雲の動きを変えてラ◯ュタを丸裸イヤンッ(*/□\*)させる。

例えばの話、異世界人に向けて日本語で「ちんぽこ(訳:ち◯こ野郎)」と罵っても、「ちん……ぽこ?」となるようなものだ。

そう、ベトナム人に向けて「ちんぽこ」と言って「オォ、チンポコ!!(訳:あぁ、鳩の事ですね)」と返される様に…………って通じてるじゃねぇか。


※ベトナム語では鳩の事を「チンポコ」と言うらしい。トリビアさんが言ってた。バイバイチンポコって言ってた。……そんで、汚い話題で申し訳ないです。


「…………ダメだ……まるで常識が通用しない」


「安心しろぃ軍師殿!! 俺様とキョセイが良い感じに流れ変えてやるよ!!」


 絶句するカクカに次いで、キョセイとカコウエンの弓隊が矢の雨を降らす……が。


「……痒い。痒すぎる」


「ランラララァァーーン!! それは正に、ミ◯爺いやっほぉぉーーいですぞ!!」


 前ターンに連続して、キョセイ隊から通常攻撃を受けた朱異は、288ダメージという微量な被害に対して「痒い」と素っ気なく返す。


 カコウエンの「放射」を受けた丁奉も、ミ◯爺パワーで華麗に防ぎ、207ダメージに抑える。

つまり、いやっほぉぉーーい!! である。

やはりジ◯リは凄い、という事の証明なのだ。


 俺は丁奉と朱異に向けてガッツポーズを送り、両人もそれに応えてグッ!

良い感じに流れが傾いて来たと思える瞬間だった。


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