第二次譙攻略戦① 布陣形成
殿路放浪軍……総兵数49,300、部隊数10、兵糧79,252。
VS
譙守備軍……総兵数51,500、部隊数10、兵糧0、城防御力71。
許昌援軍……総兵数36,300 部隊数5。5ターン目に到着。
満を持して譙へ侵攻した俺達、殿路放浪軍…………別名「イナゴ軍」「World End」「滅びの魔の手」「ウホッ! 良い漢だらけでワロス」等々。
全部隊の士気は80。普通に高いので、疾風戦術で無理に上げる必要はなし。
※戦術の「疾風」は、10ターンまで士気+20。11ターン目に士気が大幅に減少する。
それよりは砦から出撃してきたソウソウ軍を逸早く発見する為に、索敵戦術を採用した。
「索敵」とは大将か参謀のどちらかが「広域偵察」のスキルを所持している場合に選択できる戦術であり、索敵範囲が広まると同時に、移動中に敵と接触する事で発生する「不意討ち」を防ぐ事ができる。
因みに、怜華が「広域偵察」のスキルを持っている。
「……さぁて、始めようか!! まずは敵との交戦に先立ち、鶴翼の陣を成す!! 朱桓を中央本陣に据え、丁奉と太史滋は俺とともに右翼! 甘寧と凌統と凌操は左翼! 怜華は最後衛で全体の支援! 朱異は右翼後方に控え、魏延は左翼後方に控えろ! ソウソウ軍が来るより先に万全の態勢を整え、腹を空かして現れる奴らを残らず蹴散らすぞ!!
――皆の奮闘に期待する!!!」
「おおおおぉぉぉっ!!!」
開戦の号令に伴い、まずは全軍の陣形を整える。
今戦は出撃してくるソウソウ軍を、侵攻側である俺達が鶴翼の陣で迎撃する手筈だ。
怜華に次いで知力が高く、かつ武力も高い朱桓が中央本陣に構え、俺と甘寧が最前衛を務める両翼が広がりを見せる。両翼の後方には朱異と魏延が遊撃部隊として控え、怜華は朱桓を盾とする形で彼の後方から全軍を援護する。
「大将さんよ! 右は任せるが、あんたは「大将」なんだ! くれぐれも無理だけはすんな!! ヘマして撤退なんざしたら、戦局が覆っちまうぜ?」
「おぉ! 分かってらーに! だが心配無用! 何せ丁奉と太史慈が傍に居る! ヤバくなったら朱異も居る! それにグーペコな奴等なんかに不覚はとるかよ!!」
「へっへへ、んじゃ、任せたぜ」
大将が最前衛を務める鶴翼の陣など、兵法としてはまず有り得ない。甘寧の兄貴はそれを危惧したんだろう。
だが、相手は公式チート勢力SOSOだ。先陣となる部隊は精強を誇り、後続となる部隊も精強を誇り、本隊となる部隊も精強を誇り、人妻スキーなソウソウも性強を誇る。
ともすれば、翼の先端は放浪軍の中でも最強部隊に該当する俺と甘寧と太史慈と魏延の中から、誰か二人が務めなければならない。
そして普通に考えるなら、呉系武将として連携の取りやすい甘寧と太史慈が適任だろうが、そこは殿路放浪軍にして「ウホッ! 良い漢だらけでワロス」だ。
即ち、普通という枠組みを喰い破り、魅せる筋肉でアロハを踊って昇華させた運動エネルギーでバナナ畑を育成する様に……普通に考えてはいけないのだ!!
「それに、大将の俺が先頭に立つからこそ意味がある! 後ろで欠伸をするなんて柄ではナシ!!」
まぁ結局のところ、全軍の指揮は朱桓と怜華に任せ、俺はあくまでも攻めの一駒であった方がやりやすい……という訳でもあるんだ。
(…………大将さんよぉ……勢い付くのは良いけどな、そこは山の麓だ。もちっと後ろに下がらねぇと、お前さん、逆落とし喰らうかもだぜ?)
「……軍師ちゃんに伝令を出せ。『大将の右翼側に徹底して意識しろ。左翼はあんまし気にすんな。何が来ても跳ね返してやる』……ってな」
「はいっ! 承知しました!」
2ターン目。
『兵糧が底をつき、オヤツが支給されない為、ソウソウ軍は統率が乱れています』
『ソウソウ隊の士気が低下しました。ソウソウ隊の兵士が逃げ出しています』
以下、二文目の『ソウソウ』の所をジョコウ、カコウトン、カクカ、キョセイ、カコウエン、ソウヒ、チンタイ、ガクシン、キョチョ(敵の行動順)に変換してほしい。
詰まるところ、ソウソウ軍全体の士気が下がり、オヤツ(兵糧)が出ない事に不満を抱いた兵の一部が帰宅。ソウソウ軍の総兵数が51,500人から49,758人になる。
「はっはっはぁ!! 減っている減っている!! グーペコは辛いから減っていくぞぉぉ!! その気持ちは良く分かる。俺も怜華から飯抜きと言われたら……そりゃもう…………死んじまうなぁ!!」
よくよく考えたら、オヤツ抜きよりも飯抜きの方が確実にヤバい。死活問題だ。卵の殻で餓えを満たす必要ができてしまう。それはあんまりだ。感動的じゃない方の新喜劇だ。
「殿路殿! 丁奉隊、配置に着きましたぞ! 背中はお任せを!」
「太史子義、今しがた布陣を完了した! これで何時でも戦えるぞ!」
「おっし! 期待してるぜ丁奉、太史慈!」
俺を隊長とする右翼部隊1万5千は、西側正面に山を望んだ状態で、俺→丁奉→太史慈といった斜陣を形成した。
見れば反対側の左翼部隊も、甘寧→凌操→凌統といった並びで、布陣を完了させていた。
「朱異隊、配置につきました。敵の出現まで待機します」
「わたくしの隊も配置につきましたわ。あとは、魏軍を待つだけ……!」
遊撃部隊の朱異(朱桓の息子)と魏延も、両翼の背後に回る。
これで俺達の迎撃陣は整った。あとは魏延が言う様に、ソウソウ軍の出現を待つだけだ。
3ターン目。
『ソウソウ隊の士気が低下しました。ソウソウ隊の兵士が逃げ出しています』
2ターン目に続き、またもや士気の低下と兵士帰宅が横行するソウソウ軍。
総兵数は更に減少。49,758人から47,850人となり、 この時点で兵数の優劣が逆転した。
そんな状況で敵の出現を待つ中、右後ろに控える丁奉が不意に呟く。
「……ソウソウはかつて、三十万もの大軍でエンジュツ軍の淮南を攻めたそうで。然し、前以て発生した洪水が長期戦を余儀なくさせ、兵糧の欠乏と現地調達の不可能に直面したとか」
「あぁ。日に日に兵士の不平・不満は拡がりを見せ、もはや戦どころではない……そんなところまで追い詰められたらしいな」
「ですがソウソウは……兵糧総官の首をはねて、その者を「私腹を肥やす悪人」に仕立て上げる事で兵士の不満を抑え、怒りの矛先を変えさせました。……非情の手段で三十万兵士の反乱を防ぎ、兵糧がある内に決着を付けるべく、多大な犠牲を覚悟の上で強攻に出たとの事。
――そして今まさに、それすらも叶わぬ状況です。はてさて……乱世の姦雄・ソウソウは、この状況にあってどう対応するのか。見物ですな」
「ここから巻き返す上策なんて、どんな名将でも出てこないさ。それはつまり、俺達の勝利が一縷の揺らぎもしない事だ。だから思う存分、派手に暴れようぜ!」
「おおぅ!!」
俺は丁奉に向けて左の拳を向けた。丁奉もそれに応え、右の拳を突き出す。
開戦を前にして、俺達は良い感じに士気を高め合った。
参考がてら、殿路軍の布陣図です。
簡単な絵を描いて、それを挿し絵にした方が分かり易いでしょうが、画像取り込みは結構面倒くさそうなので、一先ずはこれでスンマセン。
『 山 』
『 山 』 俺 異
『森』『平』 丁
『森』『 平 』太
『森』『 平野 』 朱 怜
『森』『 平 』統
『森』『平』 操 魏
『 森 』 甘
※1 殿路軍の布陣している場所は平野です。
※2 「異」は朱異。「統」は凌統。「操」は凌操。




