定陶山の戦い決着
2020/03/20
諸事情により、次回の投稿は来週あたりとなる可能性があります。
ご了承ください。
それと、今後は大半が戦争パートとなる予定です。
余程ネタとなる出来事が無い限り、個人ターンは殆どが賊の討伐だと思ってください。
AI勢力の動きによって放浪軍の進路が変わる為、次の敵が誰なのか分かりませんが、取り敢えずは公式チート勢力が小さいうちに叩き潰そうと思います。
曹操とか孫堅とかが大陸の3分の1でも制圧したら、放浪軍では太刀打ちできないので……。
えっ?劉備ですか?彼なら大丈夫。東西が同族なので、何かの手違いがあって悪名値がとんでもない事にならない限りは動けません。AI同士で締結した同盟を劉備が何十回も破棄しない限りは動けません(過去に一度だけありました)。
劉岱隊1077から怜華隊1786へ攻撃。怜華隊の残り兵力は1064となり、反撃を受けた劉岱隊の残りは547となる。
「みんなごめん! 私下がるね!」
一、二撃でも喰らえば怜華隊は壊滅する為、彼女は弓兵部隊の射程範囲外へ後退する。
「計略「治癒」発動! みんな戻って来てぇーー!!」
怜華は「医術」というスキルを持っている。医術は個人ターンであれば一定以上の友好関係にある他の武将の怪我や病を治し、戦争パートでは負傷兵を回復させて戦線復帰させる。
尤も負傷兵とは名ばかりで、実際は帰らずにベンチ待機している兵士達を復帰させる。
「軍師様からお声がかかったぞー! よーしもう一度暴れるぜぇー!」
驚く事にその回復量は、怜華隊のベンチにいる全員。
お茶休憩していたのか、彼等は一様に煎餅を持っていた。それと武器なんて最初から持ってないさ。何といっても戦争だからな。
「よっし! 2281人になった! 次のターンからまた参戦するね!」
「あんまり出なくてもいいぞ! 肉弾戦は俺達の役目だしな!!」
「しかり! 軍師殿は後方にて援護に当たられよ! ……呉の朱桓、いざ参る!」
怜華の次は朱桓のターン。彼は僅かに前進して俺の左斜め前に布陣。砦内に構えるキョウボウの弓兵隊に917のダメージを与え、彼の部隊は397の反撃を受けて残兵数2603となる。
そして彼が前進した事により、奥の砦に構えるエンイ隊弓兵3600人の姿が確認された。
「おっしゃぁ、俺の出番だぜぇーー!! リュウタイ死ねやァーー!!」
「うぎゃあぁぁーー!?」
甘寧隊は引き続きリュウタイ隊を通常攻撃。749のダメージを与えて壊滅させる。
因みに攻撃側のダメージで受け側が壊滅した場合、反撃ダメージは発生せず、攻撃側は実質ノーダメージ扱いとなるのだ。
「甘寧一番首ィーーー!!!」
一番乗りが叶わなかった兄貴は、ここぞとばかりに歓声を上げた。
それと壮絶な悲鳴を上げたリュウタイだが、彼は死んではいない。ただ兄貴の鉄鎖によって亀甲しb……捕縛されただけだ。怜華が「うわぁー」な顔を浮かべているのも気のせいだ。
「何という洗練された技! リュウタイ様が羨まし……はっ、鼻血が……!?」
そして防衛側の総大将がヤラれた結果、その波は残るリュウタイ軍に波及する。
今回に至っては砦内のキョウボウが混乱した。リュウタイのドMプレイを前に、頬を染めて羨望の眼差しを作るキョウボウへ、怜華が「うぅーわぁー何あの人やばぁー、お巡りさんこっちでーす」な顔を浮かべているのも……気のせいだろう。
何度も言うが、これは戦争なんだ。敗者に情けは掛けられないのだ。
「よし、拙者の出番だな! 行くぞ勇者達よ! キョウボウ隊を打ち砕け!」
放浪軍最後の攻撃順である太史慈が、怜華に代わって俺の右斜め前に回り込み、砦のキョウボウと肉薄して混乱中の彼へ通常攻撃を仕掛ける。ダメージは1238であり、キョウボウ隊の残兵数は1445となった。
さて、俺達の先制ターンが終われば、次はリュウタイ軍の残存部隊の番となる。
その先鋒となる武将はオウチュウ。低知力でありながら知力依存の計略を成功させる今戦最大の奇跡を起こし、怜華隊を危機的状況に追いやった彼は、次はどんな行動に出るのか?
「チュウゥーー!(訳:落ち着けキョウボウ殿)」
何と、オウチュウはもう一度奇跡を起こそうとした。
計略の「沈静」を発動し、混乱状態にある味方を回復させんとしたのだ。
「あぁ……あんな髄にまで鎖が絡み付いて……ハァハァ……! ハァハァ!」
「皆もキョウボウ隊長を真似ろォー! …………ハァハァ……! ハァハァ……! ハァハァ!」
「ハァハァ……! ハァハァ……! ハァハァ……!」
「ハァハァ……! ハァハァ……! ハァハァ……!」
…………駄目だった。やはり奇跡とは一度だけ起こるから奇跡なのだった。
というかキョウボウ隊、純粋にキモいな。いくら何でもハァハァ言い過ぎだ。二酸化炭素排出量とか局所オゾン層破壊とかが危惧される程に、吐息で霧が生まれていた。
オウチュウの沈静は失敗し、次はキョウボウと同兵種故に知力の高さが優先されたエンイ隊が、甘寧隊に274のダメージを与えた。
尚、エンイの後に順番が回ってくるキョウボウ隊は混乱状態にあり行動不能だ。
そして6ターン目は曇り。
俺の部隊はかなり前進してエンイ隊と接触。成功率が59%となった乱撃を発動する。
因みに、砦に居る敵部隊への戦法は成功率が低下してしまう。
「喰らえ殿路家奥義! カルガモ大民族集団移動ォーー!!」
説明しよう! 「カルガモ大民族集団移動」とは、新たな餌場と安全地帯の確保を目的としたカルガモさん達の中で、極めて稀な定住思想を持ったカルガモ界のスターアイドルことヤンクック先生と、彼女の一族であるカルガモジュニア達が贈る超コンバットバトル劇場の事である。
俺は兵達と一緒になってカルガモを頭の上に乗せ、砦内に突撃を開始。第一波は成功して680人の敵兵を自宅へ向けて吹き飛ばす。ただし第二波と第三波は避けられて失敗。与えられたダメージも136と128だった。
「オラオラオラァーー!! カルガモさんのお通りだぁーー!! 邪魔する奴は人参と一緒に煮込んで今日の晩飯だぁーー!!」
最後の4撃目を前にして、俺は気合いを入れ直す。
だが「晩飯」というキーワードを聞いたカルガモ達は一様にびくつき、「ボクたちも一緒に煮込んで食べちゃうの?」みたいなウルウルとした涙目で訴えかけてくる。
「可愛いィィーー!!」
そんな事はしないと俺は全否定し、砦の中で爆発を発生させる。
結果、4撃目は見事に成功し、666(オォ……オーメン!)のダメージを与えた。エンイ隊の残兵数は1990となる。
「……相変わらず訳の分からない技を……まともに戦えないのかな?」
「へっへへ! ま、楽しそうだし良いんじゃねぇ?」
怜華隊は前進した。俺の元居た場所より僅かに奥へ布陣し、混乱中のキョウボウ隊へ960のダメージを与える。
「これで終いだ! 望み通りお縄に付け!」
続けて朱桓隊がキョウボウ隊へ1076のダメージ。キョウボウ隊は壊滅し、隊長であるキョウボウは捕縛され、砦が一つ空いた。
「手柄取る様で悪ぃな朱桓。砦、先に入らせてもらうぜ」
「ふっ、お気遣いなく。敵に入られるよりはましだ」
攻撃後に移動する事は叶わない。敵部隊を壊滅させて砦を空にしたのは朱桓だが、彼のターンはそこで終了し、オウチュウが入らないうちに甘寧隊が占拠する。
「んじゃ足場も得た事で……オゥラァーー!! 突撃ィィーー!!」
砦外にいるオウチュウ隊へ向けて、「猛攻」を仕掛ける甘寧。
猛攻は近接戦法の中で尤もオーソドックスなものであり、敵の1部隊に対して通常の1.8倍ダメージ与える。怜華がこの間の戦法伝授イベント(第十二話参照)で、俺から会得したものだ。
そして甘寧の猛攻はLv4。即ち成功率は75%。
「チュウゥーー!?(訳:ちゅうぅーー)」
「へっへへぇーー!! どーよ俺の猛攻は!! 痺れるだろうがっ!!」
見事に成功した一撃はオウチュウ隊に1616のダメージを与えた。これによってオウチュウ隊は壊滅し、彼もまた、鉄鎖による亀k…………捕縛される。
残るリュウタイ軍はエンイ隊のみ。
彼は弓矢の射程範囲内に入った怜華へ攻撃を加え、349のダメージを与える。
だが、総大将に続いて他の部隊が壊滅している事が影響し、彼の部隊士気は著しく低下しており、それが為に怜華へ与えるダメージも低かった。
7ターン目は雪となり、ターンの始めに砦のエンイ隊負傷兵が426人復帰し、残兵数2416。
俺はエンイ隊へ1004ダメージを与え、反撃に199人帰宅させられる。俺の残兵数は2107。
「もう一度撹乱! ……失敗したかぁー」
俺の隣かつ補給限界線上に移動した怜華の「撹乱」は、残念ながら失敗した様だ。
「では私が決めよう。今より奇襲を仕掛ける! 遅れるな!」
怜華の攻撃を囮にして、朱桓隊が「奇襲」を仕掛ける。成功率は52%だ。
「ちっ、リュウタイ軍の参謀なだけはあるか……!」
然し、立て続けに朱桓の奇計戦法も失敗してしまう。
そして、もうここまで来たら通常攻撃だけでも良いだろうと思った矢先――
「オゥラオゥラーー!! 砦から隣の砦に奇襲だオラァーー!!」
Lv5の奇襲を甘寧が発動し、成功率59%ながら強烈な一撃を喰らわせた。
1224ダメージを負ったエンイ隊は壊滅。何と甘寧一人で3部隊も撃破したのだ。
「よっしエンイ捕縛! 俺達の勝利だぜ大将さん!!」
「おぅ兄貴ィ!! この戦、俺達の勝利だァーー!! 勝鬨を上げろォーー!!」
「ウオオォォォーー!!」




