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壺関突破作戦③ 情け無用の大合唱! 阿鼻叫喚の爆裂劇!


~>゜)ーーー ビョイーン! ビョイーン! ビョイーン!

《ツチノコRPG》始まるよィーーん!!



『読者(アナタ)はツチノコ。未開の山奥でナイター中継を楽しみながらバームクーヘンを食べていたら、目をギラギラに輝かせた女子高生に羽交い締めされてVIPルームに保護されたUMAだ。

今日も今日とて快適すぎるボールの中で、何不自由なく二度寝していた』


「ツチノコちゃーん! 起きて起きて! 出番だよ戦場だよ戦場だよーー!! 遅れるよぉー!」


『保護主の怜華が起こしにきた。さぁどうする?』

・眠り歌を唄って、怜華ごと三度寝しよう→①へ

・ラジオ体操だ! ワッショーイ! →②へ

・ありがとう。お陰で我は目覚める事ができた。さぁ、まずは脱皮だ。1にタキシード。2に陣羽織り。3、4もあって5に裸ネクタイ。→③へ





①眠り歌を唄って、怜華ごと三度寝しよう

読者(アナタ)「よし、決めた。今日はとことん寝るぞ。寝ると決めたら絶対に寝るぞ。

それにはまず、怜華嬢を眠らせねばな。我が自慢の子守唄、しかと聞くがいい! すぅーー。

――ハ・カ・タ・の・塩♪」伯方の塩2.5㎏ 918円!! 絶賛販売中!!


怜華「…………ほぅ、これは懐かしき子守唄。……笑止!! 生殖活動果ては雄雌の区別さえ解らぬお主等ツチノコ共が、愚かにも子を想う唄を歌うなど……海老の海老ぞりが一周回って車海老のごとき訳ワカラナサ!! 汝こそとくと見よ!! これぞ珍獣ハンター怜華の真の実力だ!!」


『怜華は強大な魔力を放出させ、漆黒の翼を顕現させた。

そう、彼女は暗黒世界の武の均衡を司る、八天魔王の一人だったのだ!!!』


怜華「貴様なんぞ、わらわの魔法で消し炭よ。食らうがよいっ!!」


『怜華の呼び声に従い、4体の山本リ○ダが召喚された。

山本リ○ダーズは貴方の四方を取り囲み、歌と踊りを披露しながら接近してくる』


「噂を信じちゃ、いけないよっ♪」300ダメージ+状態異常:魅惑(残りHP1200)


「私の心は初なのさっ♪」300ダメージ+状態異常:混乱(残りHP900)


「何時でも楽しい夢を見て♪」300ダメージ+状態異常:恐慌(残りHP600)


「生きていかるのが♪」300ダメージ+状態異常:暗闇(残りHP300)


「「「「好きなのさぁっ!!!」」」」1000ダメージ(残りHP0)


『山本リ○ダーズの包囲殲滅攻撃を前に、貴方のHPは0を通り越して億万長者』


読者(アナタ)(これが魔王の力……いや、山本リ○ダの最高な歌唱力なのか。

まぁ……いい。どちらにせよ我は眠ることができる。それが今日だけの眠りか、永遠の眠りかの違いだ。……お休みなさい)


but end「山本リ○ダーズ」完






「――っていう感じの絵本を作ったんだ! 待ち時間の暇潰しに、秋渓どう?」


(どうって聞かれても年頃の女の子が考える内容じゃない気がするけどそれを言ったら背後に構える虎戦車に炎吐かれて消し炭にされた後に今夜のバーベキューの燃料にされる気がするから取り敢えず合掌ォォーー)


「…………ナイスコンプライアンス賞! 今年の売れ筋トップ10入りは確実だ」


 放浪軍三度目の正直もとい侵攻。陣容は怜華を総大将、鄧艾を参謀とした攻城主力軍5万。

甘寧・田韋・許褚・夏侯淵・徐晃・張郃・魏延・楽進という、第二軍に負けず劣らぬ猛将達も後に続く。


戦術は《教唆》。策略(アイテム)は《崩壁》《天変》1つずつに《幻術》3つ。

※教唆……敵の計略成功率を半分にする。侵攻側、防衛側の両方で選択可能な戦術。総大将または参謀が《神算》のスキルを習得している必要がある。

進軍形態や初期の守備配置としては、《通常》や《迎撃》と同じ。


「ふっふふぅーー! そうかそうか! いやぁー参っちゃうなぁーー! よぉーし、みんなも一気に攻めちゃって! さっさと終わらせて焼肉パーティーだよーー!!」


「「「うおおぉぉぉーーー!!!」」」


 この戦にお目付け役として従軍する俺から、結論を先に述べる。

想定した戦況の倍以上に順調。俺が直接率いた第二軍の苦戦が嘘のように、夕方のスーパーに行ったら特上うな重(三河産)がおつとめ価格500円で売られていたように……要は信じられないぐらい楽に城攻めしていた。


甘寧「へっへへへ! 放浪軍レッド! 一番乗りィ( ・`ω・´)!!」シャキーン!!


夏侯淵「ファーング! 放浪軍レッド、ファァーーングo(T△T)o!!」シャキーン!!


張郃「返り血にまみれた放浪軍ブルー、張郃儁乂! 死ねェェーー(`△´)!!」シャキーン!!


楽進「ガチャピン決戦特化形態『マスターヨーダ』!! またの名を放浪軍ブルー(-)_(-)!!」シャキーン!!


鄧艾「爆炎煌めく放浪軍ブルー! 爆破だ( ・`д・´)!!」シャキーン!!


「「「「「我等、魏呉合同攻城五人衆!!」」」」」


 語呂わるっ! センス無! それと実質、赤4人に緑1人って、もうちょっと配色バランスと言動を考えろよ攻城戦隊なんとかジャー。


 とにかく今までの経緯を詳細に説明すると、次のとおりだ。


6ターン目。先鋒の甘寧隊が関門の姿を視界に収める。相変わらずの機動力。


7ターン目。雨。次のターンに《幻術》を発動させるべく、怜華は策略の《天変》を使って天気を曇りにさせようとしたが、失敗。

甘寧に続いて全ての部隊が弓の射程外に待機し、そのまま攻城準備に移る。


8ターン目。運良く曇った。《幻術》発動により、テイゲン軍の兵数が17,200→14,739まで減少。各部隊が一斉に突撃し、城壁に接触しだい攻城を始める。

《攻城》Lv5の鄧艾・甘寧が左右の端を攻め、攻城名人(マスターヨーダ)・楽進が中央の城門を攻撃。

田韋・許褚・夏侯淵・徐晃・張郃の魏将スターズは先の三将の間に入って攻城攻城攻城。

怜華は弓の射程外から《治癒》で回復を、魏延は得意の《挑発》で敵の攻撃を余力のある自分へ流させる。

溜まりきった戦法Pによる苛烈な総攻撃と、見事な後方支援の好連携。

《幻術》でテイゲン軍の半分ほどが混乱もしくは恐慌状態に陥ったこともあるが、それを抜きにしても正規軍顔負けの攻城戦を呈していた。


そして、極めつけは9ターン目。天気は曇りから豪雨となった。

豪雨では《攻城》のダメージが上がり、策略の《崩壁》の成功率や成功した際のダメージも大きく上昇する。要は絶好の攻城日和なのだ。


「鄧艾殿! 出番到来だよ! 決め台詞は――」


「よし、爆破だ( ・`д・´)!!」


 バレーボールサイズの爆弾を何処からともなく取り出した屈強な美脚山ガールこと鄧艾。

彼は一縷の逡巡もなく爆弾を投げ飛ばし、それを見てムンクの叫びのような絶望顔をつくるテイゲン軍が籠る壺関を――


『ホガァァァァーーーゥン!!!』城壁に103ダメージ!!


 派手に爆撃した!! もう彼だけ作品が違う!! 無○シリーズは元よりメタ○ギアに混じっても何ら違和感を感じない!! 鍛え抜かれた美脚で敵兵士を「オホォッ!」と魅了し、接近してきたところを無敵のCQCで制圧するのだ!!


「流石は鄧艾!! 古今屈指の名将なり!! 皆、彼に続けェェ!! 一気呵成に壺関を落とせェーー!!」


「「「オオオッシャアァァァーーー!!!」」」


 ここまで派手にやられては、本来戦列に加わっていない俺も黙ってはいられない。

総大将の怜華を差し置いて号令を下し、第三軍攻城特化部隊の総攻撃が再開された。


甘寧「南の~島の大王は~その名も偉大なハメハメ――ハァ(`Δ´)!!」


夏侯淵「バラライカッ! バララライカ! バラ、ラーイラカイカイ! もうドキドキ止められないッ! もっとドラマチック! 恋ハレルヤッ! 二人だけのバラライカ――ハッ(`Δ´)!!」


張郃「どっきゅんめちゃくちゃLove Youな はっきり言ってなパラダイス! ゆけ! トラトラ攻撃! ランパリやっぱり玉砕! Hey ピーポー Hi ピーポー! どけどけ踊るキーゼルバッハ――Boo(`Δ´)!!」


楽進「あの頃は~ふたり共。なぜかしら 若さなど。ムダにして暮らし~てた。恋の~からだを寄せ合って――ハッ(`Δ´)!!」


鄧艾「オラこんな村~いやだ~。オラこんな村~いやだ~。東京へ出るだ~。東京へ出だなら、銭コア貯めで 東京で牛(ベコ)飼うだ~――ンガッ(`Δ´)!!」


 絶好調な “魏呉合同攻城五人衆” の熱唱が、物理ダメージ以上にテイゲン軍の士気をモリモリ減らしていき、田韋と許褚も続けて《攻城》を成功させる。

各々が城壁に与えたダメージは40以上。これが普通の城で耐久値もそこそこだったら、守備側にとって悪夢だろう。


 質が悪いのは、悪夢は次のターンも続いたという事。


 即ち、10ターン目も、溜まりきった戦法Pを爆発させるかの様な《攻城》の嵐が、それこそ豪雨のように城壁の耐久値をゴリゴリと削っていくのだ。


「ひえぇぇ~~!? お助けぇぇ~~!?」


 テイゲン軍の兵士が悲鳴をあげている。雨だろうか、目元も盛大に濡れていた。


「てっきり攻城兵器でも使っているのかと疑いたくなる程の、容赦ない国崩し。感動的だな」


 敵には公式チートのリョフがいる……筈だが、まったく存在感がない。

それほどに第三軍の攻城作戦が「凄まじい」の一言に尽きるのだろう。


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