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嫁を探さば剣戟が!  作者: めろんぱすた
<><><><><><>序章<><><><><><>
14/25

口を重ねば黒鎧が!




「エ……ナ…、…ヴェ…ナ…」

耳元に囁かれる誰かの名前。

「エヴェリーナ、起きてって!」

目を擦りながら声の主を見る。

「ぅぅん…何…エレノア」

「もう会議終わっちゃっいましたよ、もう、またよだれ垂れてますよ」

白いハンカチを取り出して私の口元を拭う。

「んん…くすぐったいけど、ありがと!」

「どういたしまて、それより聞いてました?大変な事になりましたね」

そう言って深刻そうな顔をするエレノア。


まずい、まずいよー。

また寝てしまった。

つまり、会議の内容が分からない。

(ま、またティノに怒られる…)

ティノが怒ると非常に恐い。

爬虫類族モンスターの5000倍恐い。

ダメだ、もう逃げよう。

忍足で、テントを後に…


「エヴェリーナ」

「は、はい?」


首根っこを掴むティノさん。

皆がテントを出た後も、私の会議は続く。



-------------------------



逃亡を図ったエヴェリーナを連行。

これより、尋問を始める。

「エヴェリーナさん、何故逃げたのですか?」

「ちょ、ちょっと、は、腹が痛くて…」

「逃げた事を認めるのですね?」

「あっ…え、うぅ…ハイ」

「エヴェリーナさん、会議の内容を覚えていますか?」

「難しくてよく分かりませんでしたー」

「何故、隣のベルナルドさんに尋ねなかったよですか?」

「えっ…あ、そのぉ…」

「また、っていたのですね?」

「…ハイ」

以上で尋問を終了する。


エヴェリーナに改悛の情が出てきた所で

簡潔に説明を始める。


「例の古城の内部を“連合”の調査隊が調査し、報告書を貰った。それがこれだ」


〝伝令魔法〟が施された羊皮紙を

エヴェリーナに手渡す。

が、困り顔を浮かべている。

おそらく、内容が頭に入っていかないのだろう。

「要点だけ説明すると2つ。」

と言って術式を使い、エヴェリーナの持っている紙に表示する。


1.【神】による人類への宣戦布告

2.【魔帝軍】との協定関係締結


「??????」

「要するに、ー魔帝と人間が手を組んで神様と喧嘩するー、という事だ」

「う"ええええええええ!!?」

素っ頓狂な声を上げるエヴェリーナ。

「ま、まま魔帝ぃ!?ティノどうしちゃったのぉ!?」

私の肩を掴み、前後に揺らす。

このままだと酔いそうなので

エヴェリーナの腕を掴んで押さえようとする…が

「な…!」

「ちょ!」


バランスを崩し、エヴェリーナに倒れ込んだ。

ん…?唇に何か温かい感触が…?

嫌な予感がするが、ゆっくりと瞼を開く。


凄く赤面し涙を浮かべているエヴェリーナの顔が。


慌てて顔を離す私。

「ティ、ティノ…?」

唇から涎が垂れて官能的な表情をしながら

かを確認するように問うてくるエヴェリーナ。


「い、今のは不可効力で…」

「じゃまするぜぇ〜」

間違いなく誤解を招くであろう状況で

テントに侵入してくる重厚な足音。

侵入者を見た途端、青褪めるエヴェリーナ。


「ギャアアアアアアアアアアア!!」

「ず、随分早いな、【魔帝】」


「暇だから遊びに来たぜ!」



漆黒の禍々しい鎧に身を包んだその男は、

幼子のように無邪気に笑った。

偉い事になりましたね…

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