第17話 「王都攻防戦」
「来たぞ!」
夜明け前。
王都の門。
ドン!
ドン!
「開けろ!」
「宰相の命令だ!」
「完全に反乱ですね!」
レオ。
「クーデターだな」
■ 城内
「では銀行員」
「はい」
「どうする」
玉座の間。
「予定通りです」
「予定あったのか!?」
(あるに決まってる)
■ 桜木の布陣
「まず」
「門は開けない」
「当たり前だ!」
「次」
「市民を動かす」
「戦わせるのか?」
「違う」
「守らせる」
■ 市民戦力
「パン配れ!」
「はい!」
「酒もだ!」
「えっ」
「士気上がるだろ」
「雑だけど正しい!」
■ 現場
城門前。
「腹減った……」
「寒い……」
そこへ――
「パンだぞー!」
「えっ」
「食え!」
「うまい!」
「酒もあるぞ!」
「最高か!」
「なんだこの戦場」
■ 敵側
「……なんだあれは」
宰相軍。
「敵が飯を配ってます」
「意味が分からん!」
「士気が上がっています!」
「なんでだ!」
■ 経済の力
「人はな」
桜木、静かに言う。
「腹が減ると動かない」
「当たり前だ!」
「満たされるとその満たされた状況を守ろうとする!」
「なるほど……」
■ 攻撃開始
「突撃!」
ドドドド!
「来た!」
「ナイン」
「はい」
「前線」
「了解」
■ ナイン vs セブン
ドン。
ぶつかる二人。
「来たか」
「来た」
「今回は本気だ」
「いつも本気だろ」
「違う」
「今回は――」
「終わらせる」
■ 高速戦闘
ヒュッ。
ガキン。
「見えない!」
レオ。
「見るな、感じろ」
「無理だ!」
■ ナインの変化
セブンの攻撃。
ギリギリで回避。
「……動きが違う」
セブン。
「パンか?」
「パンだ。しかも美味いし、酒もある。」
「そこかよ!」
■ 決着
瞬間。
ナインの一撃。
セブンの首元で止まる。
「……」
「やるな」
「やめるか?」
「……」
「給料出るぞ」
「まだ言うか」
一拍。
「……考えておく」
「採用」
「まだだ!」
■ 戦況
「敵、崩れ始めてます!」
「なぜだ!」
レオ。
「金だ」
「え?」
「当たり前だろ。給料出ない、自身に大義もないのに生命を賭さねばならない。そんな軍は弱い」
「リアル!」
■ 宰相の焦り
「なぜだ……!」
「兵が動かん……!」
「商人も来ない……!」
「なぜだ!」
■ 桜木の答え
「当たり前だ!これから信用がない。何故なら商人は儲けられる事が第一だからだ」
■ 崩壊
敵軍、撤退。
「退け!」
「負けた……!」
■ 決着(戦闘)
「終わりましたね……」
「いや」
「まだだ」
(本体が残ってる)
■ 引き
城の奥。
「……銀行員か」
宰相グランツ、立つ。
「面白い。直接やろうではないか。」




