第14話 「貴族派、動く」
「支店長!」
「だからやめろ!」
「工場が――」
一拍。
「襲われてます!」
「来たか」
(予定通りすぎるな)
■ 工場
王都郊外。
魔導コンロ工場。
ドン!
ガシャ!
「壊せ!」 「止めろ!」
武装した男たちがなだれ込む。
「完全にアウトだな」
■ 現場到着
「急げ!」
桜木、レオ、ナイン。
「思ったより本気ですね!」
「本気じゃなきゃ困る」
(ここで潰されたら終わる)
■ ナイン起動
「ナイン」
「はい」
「任せる」
「了解」
スッ。
次の瞬間――
ドン。
襲撃者が一人、静かに倒れる。
「え?」
レオ。
「見えなかった」
「仕事だ」
■ 無双(静か)
ナイン、無駄がない。
・一撃
・確実
・静音
「怖い!」
「これが元本職だ」
■ 桜木の仕事
「そっちは任せた」
「で、お前ら」
桜木、襲撃者に向く。
「誰に頼まれた」
「言うか!」
「じゃあいい」
紙を出す。
「これ、借用書な」
「は?」
「壊した分、弁償」
「この状況で!?」
「当然だ」
「ふざけるな!」
「払え」
「払わん!」
「じゃあ差し押さえな」
「なんでだよ!」
■ 崩壊
「帰るぞ!」
襲撃者たち、撤退。
「逃げた!」
「逃がすな」
ナインが動く。
「いやいい」
「え?」
「次がある」
(根は深い)
■ 被害確認
「被害は……」
「軽微です!」
「よし」
「ナインすごいですね!」
「普通」
「普通じゃない!」
■ 裏側
暗い部屋。
「失敗だと……?」
「申し訳ありません……」
「次は数を増やせ」
「はい……」
■ 対策
「守りを固めます」
「どうやってだ」
女王。
「警備強化」
「ナイン中心に」
「一人で大丈夫か?」
「もう一人増やします」
「え?」
「採用する」
「軽いな!」
■ ナインの一言
「……増やすなら」
「ちゃんと選べ」
「お前が言うのか」
「ポンコツが来ると困る」
「説得力あるな」
■ 引き
その夜。
「……来る」
だが今回は――
「一人じゃない」
気配が複数。
「増えてる!」
ナイン、静かに構える。
「……仕事だ」
■ 翌日
「支店長!」
「だからやめろ!」
「新しいあだ名です!」
「聞かない!」
一拍。
「襲われても回収する勇者」
「やめてくれ……」
(でもまあ)
(だいたい合っている)




