第17話
それぞれ、通知を見る。
宛先はフリーアドレス。
内容は「これ以上の詮索をするなら、私も混ぜてくれ」のメッセージと共に1枚の画像が添削されている。
謎の機械に映し出された2列の情報。
パンチカードのような縦長の情報だが、それが何を表すかは誰しもわからなかった。
ただその2列の情報は一緒だった。
「気にするな、実験をしよう、どこでする?」
「俺が働いてる会社がいいだろう。そういう実験ができる場所がある。準備が出来たら連絡する」
シレトから連絡が送られたのはそれから1週間後のことであった。
1週間後、4人はシレトの会社に集まった。
小さい建物と少し広い砂利の敷地であった。
あるのは透明なボール。
その中に水と機械。
繋がれたケーブルの先にはスイッチ。
「よしやるぞ」
シレトはスイッチに手をかける。
「3、2、1、どかん!」
スイッチを押す。
小さく爆発するボール。
水があたり一面に飛び散る。
「これではないでしょうか」
「あり得るな」
「ええ」
「結論は絶対に出ないが、これが正解だろう。ボールにゾンビウイルス入りの液体と爆弾を入れる。それを選ばれた人に輸送。箱を開けると爆発するようにし、届けられ、箱を開けるとゾンビウイルス入りの液体を浴びる」
「怖えもん作ったな。選ばれなくてよかったぜ」
「次はこれをどこで研究したか探しましょう」
ハンセインは携帯端末を3人に見せる。
そこには、封筒のスキャン済み画像が表示されていた。
「この手紙の宛先、ここからほどなくのところにあります。」
D・H・B研究所。
画像の封筒にはそう書かれていた。
「ディック・ハロルド・ビーチ、ディクソン・ハロルド・ビーチ・・・。そんなことないよな」
「わたしたちは、一応取材という形で向かいます。連絡をしようと手紙を送ったのですが、返答はありませんでした。我々は嫌われ者なほうですが、返答がもらえないほどではありません」
ハンセインは3人にアルミニウム製の名刺入れを渡す。
「それぞれの名刺を作成しています。所属は世界の記者陣でお願いします」
砂利の足音がし、4人は音が発生したほうを見る。
「私も向かっていいですか?」
そこにはジクラム教の訓文派、セウタがいた。
「あなたは、セウタ!」
「ええ、セウタ・フェルディナンド。皆さん生きていて安心しました」
「大丈夫だが、お前の名刺はないぞ」
セウタは革製の名刺入れをポケットから取り出す。
「なら大丈夫だ。そこの車で行くぞ」
ハンセイン除いた4人はシルバーの車に乗り込む。
ハンセインは中型のトラックに乗り込む。




