第13話
カルヴァ・ジュロンは病院に送られ、治療を受けたのち、仮設住宅で生活することとなった。
仕事は近所のホテルのバーテンダーをしていた。
ミロス・ラインも仮設住宅に住まい、カルヴァとは良い関係を続けていた。
シレト・アイルドとハンセイン・ディバイスはカルヴァとミロスとメールでつながりあう友人となっていた。
そして、元の住まいに戻れぬこと8か月がたった。
そして8か月がたったころ元の住まいに戻ることが許された。
カルヴァの自宅を利用した再開業に即してミロス・シレト・ハンセイン・そしてカルヴァの両親が招致された。
「乾杯!」
6人はそれぞれのコップを掲げる。
「前の店より小さいがまたこうして、店を開けるようになった」
ウイスキーを傾けるはカルヴァ。
「あれはひどい事件だったわ、世界危機を思い出したわ」
ミロスはビールを飲んでいる。
「ああ、死者、行方不明者五千人、負傷者5万人。この街のでかさに比べればでかい被害だ」
シレトはウォッカをロックで啜る。
「しかし、情報が出ない。原因がわかっていないんです」
ハンセインはハイボールを少しずつ飲む。
カルヴァの両親はビールを飲み、チーズやジャーキーなどを嗜んでいる。
「そういえば、世界危機(世界的なパンデミックとなったゾンビパニック)の時はどうだったの?カルヴァの年齢なら経験済みよね」
「覚えていない、小さい時の話だ」
「ん?あれは、カルヴァが8歳の時だった。まあ2週間ほどシェルターにこもっただけだったが」
カルヴァの父は白いひげを持ち、小太りの中年男性だ。
「カルヴァってどうゆう子だったの?」
「元気な子だったよ、ライ麦畑をよく走っていたわ」
母も少し太っている、お似合いの夫婦だ。
会話は続き、事件の話になる。
「ハンセイン、あんた記者だろう。この事件のしっぽぐらいはつかんでいるんじゃないか」
ウイスキーのカップを揺らす。
丸い氷がカップにあたり、音が鳴る。
「ああ、政府の奴はそんなことはないと思っているらしいが、やはり、サルカイドの連中が怪しいだろう」
ハイバールはあまり減っていないように見える。
「その連中がウイルスを?」
「いや、ウイルスではないらしい」
「どうゆうことなの?」
サラミをかじるミロス。
「なんともオカルトな手法らしいのです」
「ヴードゥー教のか?それだと政府の連中は見向きもしないか」
「こうしてこの街に戻ってこれたのです。明日から調査をします。そこで人手が欲しいのです」
ハンセインの目線が3人に配られる。
「まあ、店は夜にやってるから時間はある」
「面白そうね、明日は休みだから大丈夫よ」
「まあ、この様子だと爆破解体の依頼は来ないだろう」
4人はこうして、調査へと赴くのであった。




