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赤い手紙編2

朱美は両腕を摩りながら云った。

「なんかヒリヒリしてると思えば、擦過傷 ができてる。血と乾いた土が両手に着いてた、地面にナタが刺さってる

「成る程、コレで縄を切れってことね。朱美の乾いた笑いが漏れた。居た堪れない。

「ハイハイやったら犯ったでハイサヨウナラですかと、「釣った魚に餌はやらないのね、嗚呼ハイエルフさんはお優しい種族だことで……」と明美は気怠けに云うとナタを取って脚の縄を切った。ジーパンの後ろポケッにナタをしまい込む。後ろポッケに仕舞ったナタの柄を掴むと何だか安心出来た。男の言葉が想い出される。

ーー此処は神域だ。お人間風情が来て善い場所でない。二本の神木が鳥居のように立っている。其処は小高い崖になっており、樹々の蔓が天上を覆い被って辺りはうす薄暗い。崖の上から、

━騒騒(パチパチ)と焚き火と乾いた空気が爆ぜる音と大人たちの騒ぎ声が聴こえる。

ジャングルの様に絡み合った蔓が神木の周りを囲むように朱美を囲むように絡んだ蔓が行手を阻んでいる。蔓の隙間奥に電柱の光が見えた。朱美は出口と思われる箇所に向かって呆然と唯々、やっと家路に戻れるんだと何も考えずに白昼夢のように向かっていく。


上空の木漏れ日が、蔓の群れによって一瞬で遮られた。まるで無数の黒い影が網のように広がり、空から降り注いでくる。壁のように迫る緑の奔流は、息をする暇さえ与えず、空間そのものを塗りつぶす勢いで迫り来る」

2蔓が前方の蔓の群から飛びだすと足首に巻き付いた。鋼鉄のロープのように硬く、ミシミシと骨が軋むほどの力で締め上げられる。逃れようともがく暇もなく、出口だと思ってた場所が今では冷たい大蛇のクチに見える呑み込まれるように、暗い樹海の奥底へと引きずり込まれていく。怖恐ろしい体験だった。時間の流れが遅くなり、襲いかかって来る蔓には黒い棘が付いてるのがスローモーションのように明瞭(ハッキリ)視えた。身体はすくみ。冷や汗でぐっしょり、鳩尾(みぞおち)がギリギリと傷み、ドクドクと鼓動が脈打つのが聴こえた。


悪漢に襲われた光景に再体現(フラッシュバック)する。


朱美は咄嗟に、後ろポッケのナタに手を槍無我夢中で振り回した運良く両脚を縛った蔓に当たって切れた。切れた蔓は水を吹き出したホースの様に暴れた。朱美に起こった心境は強運(ラッキー)ではなく、真の恐怖心だった。脳内に電子音が響いた。技能

朱美が体験したのは典型的な不安*恐怖反応である。両脚が地に脚が着く、それだけで少し安堵した。反応はそれだけでは無かった、体内の血液の多くがたちまち大きな筋肉に流れ込み、特に脚に集中して、素早く逃げるのに必要なエネルギーを生じさせた。地面を(えぐ)る様に土を掻き出して一気に二本の神木である鳥居まで駆け込んだ。皮膚から血の気が引いて蒼白になるのは恐怖を感じた時の典型的な反応である。二本の蔓は弱々しく元の入り口方面へズルズルと戻って行った。

━━━騒騒騒(ガサガサ)

朱美はその弱々しい音にもびくりと身体が反応する。紐を結んだバケットがユックリと蔓を不器用に揺らして避けながら地面に降ろされた。中身は誰かの食べさしの残飯と木彫りの人形が二体入っていた。そう云えばーー、

「この地は神聖な領域だ………」と悪漢が云っていたな、


 お供えなのかもしれないな、丁度此処が御供えの場所だったのだろう。

脳内に電子音声がひびく。能力(スキル)「危機感」を取得しました。危機の時に、全属性(ステータス)値50%アップと10秒間のスローモーション付与が発動します。

上空を見上げた。絡み合う蔓の隙間から真っ赤っかのお月さんが見える。確定だ。こ此処は地球ではない、不本意だが、異世界に迷い込んだ様だ。思いの他、赤い(つきのひのひかり)は暗闇を辺りを照らさず、明美はこの一帯の捜索を明日に持ち越す事にして、地面に横たわった。ふて寝だ。


その時、前方で音がした。次第に恐くなり、鼓動が激しくなる。音の正体を確かめて見ると近くの茂みに醜悪な顔のネズミが居た。驚いて飛び退いたが、すでに脚を噛まれた後だった。原始的システムは即座に不安恐怖起こす。技能(スキル)《危機感》が発動心拍数や血圧が上昇し、汗が吹き出し、アドレナリンが噴き出す。足蹴に振り払おうと蹴りだすとラットは避けようと飛び退くがスローモーションだったので女性の朱美でも余裕を持って当てることが出来た。ギャギャと汚い声でラットは崖を駆けて逃げて行った。

騒騒騒(ちゅんちゅん)ーーー。

朱美は鳥の(さえず)りで起き上がった。朱美の目覚めは最悪だった。左脚はジンジン痛く、昨晩の鶴の棘の傷跡が残って、未だ血がかたまってない。それに比べて右脚は傷跡もない綺麗なものだった。地面で眠ったので体中が痛い、流石に、地面で眠るのは居居た堪れ(いたたま)れなかったの丁度いい草の群生地があったのでそこで寝た。右仰臥位(みぎぎょうがい)で寝たよなぁと思いつつこの草のお陰で傷が治ったのかも知れないと、草を引き抜いて。傷口に合わせるように包帯の要領で脚に巻いた。二時間程で痛みが退いて来て傷口も綺麗サッパリ無くなった。コレでこの草は薬草だと判断出来た。その時、前方で音がした。次第に恐くなり、鼓動が激しくなる。音の正体を確かめ様と見ると近くの茂みに醜悪な顔のネズミが居た。驚いて飛び退いたが、すでに脚を噛まれた後だった。原始的システムは即座に不安恐怖を起こした。ので、心拍数や血圧が上昇し、汗が吹き出し、アドレナリンが噴き出す。足蹴に払おうと蹴りだすとラットは避けようと飛び退くがスローモーションだったので女性の朱美でも余裕を持って当てることが出来た。ギャギャと汚い声でラットは崖を駆け上って逃げて行った。朱美はコンビニのビニール袋からペットボトルを取り出し、傷口を綺麗に洗い流す。TVでパンデミックはラットから感染すると、聞き及んでいたからだ。水は貴重な物資だが、病気になるより幾分マシだと判断した。傷口を丁寧に洗い流して薬草を気持ち多めに巻いてビニール袋で留めた薬草がウイルスに効くとは到底思っていないが、やらないよりやったほうが気持ち楽になったからだ。一日の日課で有る崖の岩に縦線を小石で削る作業が終わる。岩には十二本の縦線を小石で削った跡がある。ラットに襲われてから十二日が経った。不安だった脚の調子は良く、杞憂だった事がわかりあ一先ず安心した。毒やウイルス等の病原菌を持ってなかったようだ。この場所から逃れるような箇所は蔓に襲われた如何にも出口と云わん場所はあれだけだった、不幸中の幸い、神木に登って崖に上がろうとした際、蔓を引きちぎって仕舞い、蔓から多量の水が出て来た事だった。蔓をポキッと折ると中は空洞になっててストローのように吸えた。ただの水でなくちょっと桃の果実の味がしたのは嬉しい限りだ。慣れとは恐ろしいものだ。朱美は神木の茎ヲポキリと折りストローの様にして飲むと今度は2、3本お折りペットボトルへ水を注いで補給した。不思議なことに翌日には折れた茎は復元しており、折ると水も出るのだ。コレで忌避していた水問題は確保できて一安心だ。此処は悪漢が云うように特別な領域だと今では認識して居る。食事も定期時間通りに御供えが崖上から降ろされてくる。一抹の不安は月の()()が来て無い事だった。

精神が身体に影響を与える事はあるだろう。極度の不安(ストレス)が身体に影響を与えているだけだと不安を簡単な楽観的希望にの中に無理矢理押し込んだ。だが、そんな騙し騙しの生活も現実の前には、意味を成さなかった。目に見えてお腹が大きくなって居るのだ。前からお腹が張っている事はわかっていた。だが、今日は、お腹の中からもぞりと動く感触が有った。しかしこの恐怖は未来の予測だ、こんな場所で、出産なんて出来ない、仮に出来たとして赤子を育てられる環境ではない産んだ赤子を殺して仕舞う! そんな恐怖だった。

神経科学が人間の身体について研究した結果、脳には三つの独立したシステムが、少なくとも三つ在る()、それらが密接に関わり合い恐怖に反応し処理している事が解明されている第一のシステムはごく古いものでこれを「原始的恐怖発生システム」と呼ぶ。危険に遭遇し際、殆どの動物のパターンは単純であり、逃走か闘争で在る。このシステムはこの根源的な情動反応を司り、理性と意識の外で働く。自動的に危険を察知し、注意を払おうが、払うまいと、自動的に反応する。

最後に、「先読み」と「恐れ読み」という概念で、ネガティブ本能から恐怖を予測して不安を増幅をさせてしまう心理を解説しています。


その時、前方で音がした。次第に恐くなり、鼓動が激しくなる。音の正体を確かめて見ると近くの茂み醜悪な顔のネズミが居た。驚いて飛び退いたが、すでに脚を噛まれた後だった。原始的システムは即座に不安恐怖起こす。心拍数や血圧が上昇し、汗が吹き出し、アドレナリンが噴き出す。足蹴に払おうと蹴りだすとラットは避けようと飛び退くがスローモーションだったので女性の朱美でも余裕を持って当てることが出来た。ギャギャと汚い声でラットは崖を登って逃げて行った。

原始的システムは即座に不安*恐怖を起こすので、心拍数が上昇し、汗が吹き出しアドレナリンが放出される。私は恐くてたまらないが、あまり怖がっては、心拍数が増加して毒の周り早くなってしまうから危険だから落ち着かせようと意識的に考えようとするしかし原始的システムは死ぬかも知れないと云う恐怖によって酷く刺激される、このシステムの危険に対する迅速な反応は常に同じで、逃走か闘争で有る。この直前に脳内では支配権を巡って原始的システムと理性システムの間に必ず戦いが起こる。朱美の理性はすぐさま毒が有るなら、近くの病院への道順を考え始めた理性が原始的システムを変調し反応を下げた。頭の中に電子音声が響く。能力「力への意思」を取得しました。力への意思は他者を支配する事では無い。自分自身を克服し、を情動コントロールする力の事だ。 入り口の蔓はは逃走の意思のある者だけに蔓は攻撃を開始する、攻撃範囲は狭い一、ニメール位程だろうか。そのことに女性は怒りを覚える。

この数日で分かったこと

い一、いりぐちの蔓はいつも襲ってくる訳で理由(わけ)では無い。現実世界の道路がが見える訳だから現実の世界と繋がっているのは確実、何度か入り口を見張っていたが、ヒトが通る気配は無かった。単に運が悪いだけか、唯単に、ひ元よりひ人通りが少無いだけの話か判断つかなかった。

一度だけ、襲われたことがある外の景色を見て居て、此処から外に出れられたらならなぁと思った瞬間襲われた! 運よく危機感スキルが発動して事なきを得たが、

二、矢張り蔓が()()()()()()()()|此処から脱出したと云う想い。つまり、この蔓は人の意志を汲み取っていると云うことだ。現実世界と違った物理法則、全く違った法則で成り立って居る。この蔓が………、と云うより、この領域がと云った方が正しいのかもしれないが、さすが異世界だ。魔法や神々が居ても不思議でない。此処は神聖な場所らしいしな。顔の醜いラットが私のバケットの中の食料を漁っている。朱美はラットを睨め付けた、人の貴重な食事奪われたからではないその食っている対象に目が釘づけになったのだ。アレは果実じゃないのか。バケットにそんなのがあれば私が真っ先に食べてた筈だ。ではそれはこのラットが持って来た物だ。こんな狭い空間のどこから、目まぐるしく明美の眼球が動く。

───あった。神木に視線が移る。神木に桃に似た果実が()って居た。

昨日迄果実など生えてなかった。コレは事実だ。経った一日で果実が生る訳ないと朱美は(かぶり)を振った。


──そうだ。そんな不思議な事が起こるのがこの領域内なのだ。ラットの視線が肌につきき刺さる。両者の目が合う、笑った? 。厭しい笑みだ。こいつ私を数少ない食料争奪戦の敵とし認識したのだ。ラットは数少ない食糧の争奪戦決着を着ける為に私を殺す気だ! だが、それは朱美も望むところでだった。もう1人の身体では無いのだから。コレから栄養は有れば有るだけ助かるのだ。ラットと取り合いをして居る場合いではない。能力危機感が発動ラットが大口をあけて突っ込んで来る。スローモーションの為、急な攻撃でも反応出来たが、背後からの攻撃に脳力危機感は待機時間(リキャスト)の為、発動出来ません。背後からわき腹に攻撃を食らい血が吹き出る。イ、痛いッ! 朱美は痛みと衝撃で尻餅を着いた。ラットは口を歪まめて朱美をキッと見据えた。まるでその様子は下卑た嗤いにみえた。

こ、このネズ公ッ! 私を自分よりも格下と決定しやがった」


コイツ、わざとおなかを狙ってた?

コイツ動物の割に知能が回るゾ。

 その時、お腹の子供が動いた、自分の意識とは無関係に活動する生命体が胎内に居た。いまのは足だ今度は手だ。体内から押される力がどんどん強くなって居る。その行動が何かを主張されている様に思えた、ママ頑張ってッ!と。ラットはジリジリとゆっくりと勝利を確信した様に朱美との距離を縮めて行く。お尻歩きで、ラットが進めば、同じくらい後退する。


ママは貴方(キミ)を絶対に守るから、約束だ!!」

「力への意志」が発動します。感情を抑制しました。理性的システムが発動、

「約束は約束だッ!」


同音同義(トートロジー)を会得しました。、自分を変えるつもりはないという強い意志。その意思の度合いによって、得られる能力アップの数値が意思の強さによって変化は異様に本人の意思に関わらず異様な数値を叩き出す。

「背後には入口の蔓に手が当たる。

「別に、ネズ公、お前に、恐怖して逃げてた理由(わけ)じゃー、ねぇー」


「この場所にきたかったのだ」


「コレから起こる事象が分かったとしても、お前は本能に従う、それは自由とはほど遠い真逆の反応(パターン)

「それは──自動的にだ」

赤子の呼吸音多因子の脈のドクドクとした音。

心拍数色んな音が混ざり合って新しいもの音を創り出すその曲に脳裏から歌詞(レリック)が溢れだす。

言葉(レリック)は所詮、音声の集合体だ。朱美は赤子に向けて子守唄を唄うように優しく口遊む。


能力(スキル)

「『危機感』脳力の待機時間(リキャスト)されました。『発動しますか?』

「ああ、勿論だ」

朱美の属性値が異様に上がり出した。朱美の身体だは興奮し、アドレナリンは吹き出し、身体は発汗し、汗が赤い蒸気になりか全身から湯気立ち、片目の瞳の虹彩はこの異世界の月の様に真っ赤に染まり、一つ一つの毛包を囲む小さな筋肉が萎縮して全身の産毛と髪の毛は逆立ち肩で息をする。

ラットの脳内に《毛並みの逆立った猫》の一枚絵(スチール)がネズ公の脳内に叩き込んだ。

ラットも毛並みが逆立スキルを発動する。

「もうおそい」

「余裕を放気(こき)過ぎだッ!!!」



まるで意思を持ったかのように無数の蔓が蠢きながら這い出てきた。蔓は逃げ場を失ったネズミの四肢へ、蛇のようにしなやかに、かつ正確に巻きついていく。ネズミが金切り声を上げて暴れるも、絡みつく蔓の数は増すばかりだ。少しずつ、しかし確実に、蔓の輪がネズミの小さな身体を締め上げていく。骨の軋む音が響き、やがてネズミの口から血が滲み、ピクリとも動かなくなった。

朱美のの脳にファンファーレが鳴った。「レベルが上がりました」脳力、煽動者(アジリテーター)を取得しました。その時、能力「4大属性魔法」を取得しました。

朱美の身体に急激な変化が訪れた。

「や、ヤバイッ」

「う、産まれるッ!!」

赤子がこの狭い胎内より広い世界へ出ようと必死にもがいてる。頭がみえた。

逆子!?

最悪だ。

このままでは最後に赤ちゃんの頭が産道で引っかかって酸素不足に陥るなどの危険性が高まる。

早くアソコへ行かなくては……。朱美は肩で息を

息苦しい……。

この状況になって漸く朱美は自分が息をしていなかったことに気づいた。

早く息をしなくては、この子に酸素を!

深く深呼吸した。

早くアノ場所へ……。

「ヒッ、ヒッ、フーー」

「「ヒッ、ヒッ、ふーーーーッ」

出産の仕組みを理解し、呼吸法や筋肉の弛緩リラックスを組み合わせることで痛みを緩和するお産方法です。痛みへの恐怖心を和らげ、リズミカルな呼吸に意識を向けることでパニックを防ぐ目的があります。力を入れる、力を抜くをくり返し、良い感じに速度が乗る。痛みを分析、解明して、自らの思考でラマーズ法に至った。無数の蔓が束ねる龍の口に象られ入り打ち付近する。

間に合ったと、安堵と共に息をゆっくりと吐いた。


「済まんが、領域ここ法則(システム)を利用させてもらうぞ!」

無数の蔓が伸びて来る。だが一本一本の蔓には棘は出てない。

「よしッ!」

思ったとおり、赤ん坊の意思は気弱、領域も反段位困っているのだろう。無数の蔓が絡まり集合し、人の蔓一本一本が筋肉の繊維のように腕に(かたど)り、又、一本一本の神経のように集まり、まるで腕が生えて行く様形成されて行く、更にもう一本能でが生えてきた。

「た、頼む、この子を優しく取り上げてくれ!」 

朱美は唯々、懇願するのみだ、この領域は意思を汲み取ってくれる、意識の集合体としての塊だ。懇願するより他無かった。


「「慥かに、この世界では、存在してはいけないのかも知れない。だが、異物では無いッ!寧ろ、異物とは対極に有る者だ!」」朱美の両眼が艶めかしく朱く光る。煽動者(アジリテーター)が発動。

───けずりゅずりゅ。蔓両腕が赤子を優しく取り上げた。

──!?

まだ胎内にある違和感ッ!

また蔓の腕生えてきて、頸の座ってない赤子を優しく抱き抱える。更に、二本の腕が生え。体内寄りもう一つの生命体を取り上げた。双子だった。二本の蔓が臍の緒を切った、赤子が泣き出した。

「ヤバイッ!」

人間の恐怖は、肉体的んs苦痛を予期して避けると云う動物に共通の役割に留まらない。屈辱や、悲しみ、後悔、絶望と云った精神的な苦痛を避ける為の方法でもあるのだ。私は思ったのだ。恐怖と言う情動は僅かな困惑から深い憂鬱まできめ細かく幅広い領域に渡っている。そして精神的苦痛への恐怖は肉体的苦痛と全く同じ 肉体に現れる。赤子がころされてしまうと云う絶望に……。反応する。なら──ここは逃走ではないッ! 闘争だ!!

この領域(思念体)はに妾の想いを叩き込んむ!!」

「ころされるのをジッと待つ動物の事なんて言うか知っているか?」

「羊だ!」


(わらわ)は羊でないゾ。狼だ!」

「この子達はこの領域では異物かも知れない。だが、妾にとって、異物ではでは無いもっと対極に有るものゾ。妾はこの子に達に為なら、修羅にでもなるツ!!」朱美のの朱く染まった両眼がキッと睨む。母親の贈り物(ギフト)が発動しました。母親の脳力(スキル)複製(コピー)し、譲渡(ペースト)します。四本の蔓から大事そうにゆっくり双子を渡される。泣いていた双子も母親の胸に抱かれ心臓音を聴き泣き止み、キャキャと笑い出す。朱美はその笑顔を見て堪らなく安堵した。






朱美はこの場所から出ることも、脱出巣方法すら無く、あっさりと二十週が過ぎた。お腹もおおきくなり、食事も多く食べる様になった。食欲が治ら(おさま)ず神木の鳴った霞を食って過ごした。霞を食った後は、まるで血管から直接点滴を打ったように、食欲が治った。この霞は神木に生って居る桃の事を指して居る。それでも物足りない程だった。お供えの定時下手なのか神木の蔓にバケットを引っ掛け備えを地面に落とした。朱美は下手なクソがと吐き捨てた。それでも貴重な食事だ地面より拾い土が着いているが気にせず食った。口の中は、ジャリジャリしてるが無理矢理でも水で流し込んででもたべきった。朱美はお腹を触りながら、この子の為だ絶対産んでやるんだと強い決意が在った。朱美とって元気な赤子を産むには栄養が必要だった。な


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