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シゾフレニア  作者: 民音慧可
第二部 原点回帰の物語
63/74

壊放

次回は日常パートでもいれようかなぁ

シリアスばかりだと疲れる

※仕様もないやっすいバトルシーンです。自分に語彙力があればこんなことには・・・


視点---刹莉




―――――30分前



「――――っ!!」


刹那、店内は暗闇に包まれる


店員がその現状を理解するのに数秒掛かる様子だ


そして、その数秒間のうちに既に始まっている


改装したばかりの綺麗な店内、それが一瞬にして暗くなった現状


左目が慣れない―――未だ暗闇で一杯だ。先ほどまで対面していた目の前の店員すら見えない状況だ


だが、迫っている。確実に、このコンマ単位の時の中で危険が来ている


でなければコンビニが停電するはずがない。現に出入り口の向こう側の電柱は光って・・・


そう、光っている。そしてその光はすぐに一本の棒らしきシルエットにかき消される


(・・・・っ、ダメだ!)


視界のみに集中するな。全身の感覚で現状把握しろ


目を慣らす時間はない・・・そんなことをしている時間は与えられない


足音は・・・一つ、二つ・・・重なる・・・六つ


私の方に向かって走ってきている。足音の持ち主は全員で3人か・・・


先ほどの一瞬だけ視えたシルエットから察するに、武器を所持している。


バットか、角材か、それとも鉄棒か。


なんであれ、それで私を殴りかかろうとしているのだけは予想がついた


だったら―――やるしかない


「――ォラァッ!・・・あ?」


野太い男の声とともに何かを振り回した音がした


・・・そう、しただけである。恐らく誰かを何かで殴り飛ばそうとしたのだろうが、空振りだったのだ


(・・・視える)


開いていた片目を閉じる。


一見ただ目を瞑っているだけで、何も見えないと思われるだろうがそうじゃない


我ながら格好つけすぎだと思うが、今となっては出し惜しみはしない


「――――Я сломаю」


外す―――


疲れる代わりに命が、自分が維持できるのなら私は躊躇なくこの枷を外そう


最も、疲れるだけじゃ済まないけど


メリットがあれば必ずデメリットがある。大なり小なり、それは必ず返ってくる


片方だけはありえない。・・・いえ、デメリットだけの場合はあるかもしれないな


でも、まあ・・・


劣情故の快楽がそこにはあるのだから


今回の場合は、五分五分ってところか


「クソがっ!!」


空振りした武器をさらに私に向けて振り下ろして来ようとする


しかし・・・見えている以上、そんなものはいとも容易く回避出来る


もう一度、鈍い音が空気を殴る


さらに空振り。そのまま勢いよく店内の商品にぶち当たる


故に、隙ができる―――


「―――・・・ィッ」


          不意に、笑みが零れた


間合いを詰め、男だろうその人間の髪の毛を思い切り鷲掴み、全力で地面へと叩き付ける


そこに容赦はなく、顔面から落ちたその頭を、躊躇いなく右足で追撃する


――――ああ、この感覚、危ないな


僅かに残る意識の中、私にはその感情だけが残っていた


危機感。だがそれは外的要因ではない。私個人の問題



アア、ああ、あああああ



私は・・・あたしと、アレによって犯され続けられる


苦痛でしかない。快楽なんかない。痛みしかない


こんなのは病気だ、末期だ、救いようがない。私の意思すらも塗りつぶそうとする二つの自我が、ある限り


――――私に、自由はない





気づけば夜道を歩いていた


意識が段々戻ってくる。まるで深い眠りについていたような感覚だ


・・・右腕が重い


何かと見れば最初に潰した男を引きずっていたのだ


男はうめき声一つ出さない。完全に意識がない様子だ


ならば、他の奴らはどうなったのだろうか


(いや・・・まて、思い出せるはずだ)


アレになった後だと、記憶がフラッシュバックする傾向がある


そう、あの後・・・殴って、蹴って、外に放り出して


・・・うん、まあ店に危害はないだろう。停電になった以外は


(・・・っと、そんなことよりも)


今の外観を気にしよう


片手には大の男を引きづりながら歩いているのだ


人に見つかれば。それはもう騒ぎになるだろう


しかし・・・どうやら今歩いている道は町はずれの山道付近のようだ


ここには以前来たことがある。そう、花火大会の時あの山に行く道だ


感覚的にだが、ここからさっきまで居たコンビニの距離はおよそ歩いて15分くらい


その間私はどうやって人目を掻い潜ってきたのだろうか


・・・分からない。もしかしたら今まさに騒ぎになっているかもしれない


それならそれでもうどうしようもない。今となっては騒ぎなってないことを祈るしかない


帰ろう、この男は帰った後湊に事情を話してどうするか決めればいい


ここからなら家までそう遠くはない。目立つ前に早いところ帰るに限る


少し早歩きで足を運ぶ。引き摺ってる男は気にせず


「―――・・・あれって」


暗い山道付近のこの道を今歩く人間なんて老人ぐらいだと思っていたが


どうやらそうじゃないらしい




視点--千里



・・・あれ以来、頭がもわもわと霧が掛かったようにあやふやなまま


半ば強要されて打たれたあの薬・・・どう考えても危険なものだった


今だから分かる。あれは麻薬だ


実感したんだ。高揚感が内から湧いてくる感覚が今でも忘れられない


だが時間が経てばカタカタと身が震え、重心がままならず立てなくなる


最初の一回は抑えることが出来た。これ以上は危険だと自分の体に発信できた


でも、だけど、やってしまった


今までかつてないほどに味わった快楽


濡れてお道化る私はどう考えても男ども格好のエサだった


それでもあの時の私はふざけたように受け入れた


身体が貪られようとも、快楽が、悦が、喜びいがあったから


・・・そしてまた、寒気が来る


その繰り返し。ずっと、ずっとその繰り返し


もう何時か分からない。何分か数えられない


気づけば朝。気づけば夜


食事は適当に、睡眠は仮眠で体は快く休めてない


快いのは私の精神だけ



外は仄暗く、丁度夜に差し掛かった時間帯。居間にいる千里は部屋の明かりをつけてテレビを見始める


明日は月曜、つまりは学校だ。ここ数日まともに授業を受けていなかったとテレビを見ながら思い返す


すると玄関の方向からガラガラと扉が開く音が聞こえた


考えてみれば当たり前だった。何故ならこの家にはソヴィさんと兄の湊が住んでいるのだから


千里は形式的には居候させてもらっている側だ。つまりソヴィと一緒の立場


だからと言って家族なのは変わりない。だから遠慮せず、気にせず、いつも通り自然体で接することを心掛けていた


目だけを動かし掛け時計に視線を合わせる。


気づけばもう19時だ。千里が帰ってきたのは■■■ぐらい。およそ■■■経っていた


(・・・そろそろ、みんなが集まる時間だ)


家には0時までに帰ってくればいいか、そうどうでもよく千里は決めて立ち上がる


そこで初めて気づいた。すぐそばに、間隔として5mぐらい離れた位置から湊が私を見ていたのだ


「・・・・・電気も点けずに何をしている」

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