修学旅行一日目 夕方
休日にアップしていけるように頑張ろう。つまりは週一で
さて、少し遅くなってしまったが、モノローグでありプロローグ的な部分を話しておこうか
察しづいていると思うが、メタい話ここから数話は申し訳程度の日常編だ
いっつも殺伐とした内容だと俺達が学生という本分を忘れかねないからな
こういう息抜きは大切だ
特にソヴィも言ったとおり一生に一度の修学旅行
"楽しみ"、というモノをあまり感じたことがなかったがそれでも何かあるんじゃないかと期待してしまう
具体的には、トラブルとか
週刊マンガで連載しているあっちのトラブルではなく(今は月刊だっけ)、なにか騒がしいことというか、まあ突発的なイベントを期待している自分がいるのだ
ああ、確かにそういうモノに微動だせず、冷静に対処してしまうのが俺という有川湊だ
そういうキャラであり、そういう性格であり、そういう人間だということは俺がよく知っている
・・・・・知っている?何腑抜けたことを抜かすよ
俺は俺のことを何も知らなかったじゃないか
断片的な記憶がこの身体に刻み込まれていただけで、結局湊が何も仕掛けてこなかったら俺はあのままダラダラと過ごしていただけだったろう
ダラダラと、人を殺していただけの殺人機械だっただろう
ここで少しだけ語っておこう
畸形を取り除くために俺はありとあらゆる事やってきた
ありとあらゆる事を試してきた
美樹と付き合ったことも、ソヴィを引き受けたことも
天音に誘われて戦場へと足を踏み込んだことも
それほどまでにアレを見ているだけで気持ち悪かった
見ているだけで心底邪魔で、心底むかつき、心底殺したかった
故に殺し続けた
畸形を、負の感情を・・・そしてそれはどんな形であれ有川湊に他ならない
そうだ、俺は畸形を殺したかったんだ
俺はアイツであり、アイツは俺だ
だから記憶が無くたって解った
アイツは誰よりも何よりもミーシェを助けられなかった自分が嫌いで、自殺したいと、自分を殺したいと思っていたんだから
故に躊躇しなかった
畸形を、湊を殺すことに
殺して、殺して、殺し続けた
・・・・・今回はこの辺にしておこう
話が大分逸れてしまった。ここからはご都合主義の典型的主人公が魅せる日常パートだっていうのに
だが、決して無駄なことはしない
無駄なことは話さないし思わない
今まで常人の何倍も濃い人生を歩んできたんだ、多少思い耽ったって、黄昏たって悪くないだろう
ああ、今のは日本人という枠内での比喩だ
世界的に見ればそう珍しくないだろう。紛争や戦争している地域じゃ当たり前であり俺なんかの人生微々たる物だ
日本に生まれただけ幸福だと思う
当たり前だが、当たり前のことを深く考えないのが日本人の悪いところだ
なんて思ったりはしない。
持っていない人間には持っていないなりの幸福があり
持っている人間には持っているなりの不幸がある
バランスが取れている。平等な運命なのだ
だが少なくても、日本では女尊男卑だ
思うところはあるが、まあその分どこかの国では男尊女卑なのだろう
そう考えておく。そう思っておく
今更こういう思考は変えられない。端から見れば中学生かっって思われるだろうな
現に昔、美樹に指摘された
だから何?と
うん、至極当然の疑問だ
第三者からすればそう考えるのも当然
でも、だ
俺は知っている。俺は視てしまった、視せられてしまった
何も悪いことはしていない、ただ誰も彼も愛し、誰も彼もに愛されていただけなのに
それが罪だというのか?慈愛に満ちていたからこそ、有り余っていたからこそ、周りを幸せに出来るだけの力量があったということだ
力を持っているものには責任がある。その責任をアイツは無自覚で果たしていただけなのに
なのになんでアイツが死ななければならなかった
それが許せなかった、それが認められなかった
それこそが、有川湊の最後に満ちていた感情そのもの
畸形でありその正体だ
・・・ああ、また話が逸れてしまった
まあ何はともあれ俺は俺として存在しているんだ
皆に認められている。皆が居ていいと言っている
・・・え?言ってない?それはそれは、俺の勝手な妄想か
でも、皆が、友人達がそう思っていてくれなくても、そう認められてなくても
アイツだけは、俺のことを認め慕ってくれる
それだけで俺は生きていける
アイツが来てから、俺の日常が変わった
アイツが居たから、俺は自分を見失わずに済んだ
俺がこの世で信じれるのはアイツだけだ
そう・・・・・・
ミーだけだ
「・・・連れてきたかったなぁ」
「誰を?千里ちゃん?」
「ミー」
「・・・どれだけ猫好きなのよ」
「家族だからな。当然だろ?」
それ以外の理由なんて、必要ない
「この魚料理、食べさせてやりたかったなと思って」
「そういえば魚料理作っても、殆んどミーにあげちゃうよね」
「アイツ大好きだからな。勿論身体に悪いかどうかとか、その辺はしっかり考えてあげてるから問題ない。」
アイツの健康は第一に考えているからな、抜かりは無いよ
「・・・ああ、コレは覚えていたらでいいんだが、ミーの大好物はカニカマなんだ。小さいころから食べていてな。まあ今度覚えてたら買っておいてくれ」
「・・・それ、半年前ぐらいに聞いておきたかったんだけど」
「言うの忘れてた」
「言わなかったの間違いでしょ?全く・・・」
俺達は集合時間を護って行動した
具体的には午後4時
そしてその結果、言い渡されたことが
ーーーーーその辺で夕食食べてきて
だそうだ
・・・・さあ質問タイムの開始だ。学年を代表して俺達のクラス委員長が先生に皆の疑問を聞いてみ
このまま奈良で宿泊するのでは?と聞いたところ
ーーーーーいや?夜までには京都のホテルに行くよ
てことは京都で4日間過ごすんですか?
ーーーーそうだよ
同じホテルで?
ーーーーそうだよ
と、学年主任の先生はそういった
このとき、誰もがこう思っただろう
新鮮味もあったものではない、と
だが考えてみれば至って当然のことだった
何せ総てが急なことだった
だから奈良の宿泊施設は探せなかったのだろう
いや、探したが無かったの方が正しいか
ということで、諸々の疑問はあったものの現実は変わらない。なので現在クラス半分に分かれて行動し、俺達のグループは最寄の料理店で食事中だ
修学旅行なのだから皆で食べよう、という意見が多かったらしい
しかし流石にクラス全員で店に押しかけるのは迷惑だろうと思い、こういう結論になった
「ねえねえ刹莉さん。今日はどこ回ってきたの?」「東大寺とか、鹿公園とか。色々と名所を回ってきたよ。」「やっぱり外国人にとって大仏とか違和感ある感じ?」「う~ん、そうでもないよ。どこだって信仰されるものはあるわけだし」
・・・・居辛い
構図としては6人用の長方形のテーブル二つに繋げ、さらにその右隣には6人用のテーブルをもう一個用意してもらったのだ
そして俺とソヴィはそのもう一個用意してもらったテーブルに並んで座っている
俺が端で、真ん中にソヴィ。その隣に女子生徒。向かいには女子二人と男子一人
ああ、その男子一人とは磯波のことで、その磯波の隣は仁多見だ
何というか、気が合うというか運が合うというか
18時ぐらいにはまた同じ場所に集合しなければいけないが、今はまだ17時過ぎ。
・・・・まだ時間あるな
俺は無言で立ち上がり、外の空気を吸ってくるといい残しその場を後にする
畸形が現れなくなっても、人が多い場所とかは未だに苦手である
理由はどうであれ、コミュ障なんで
その辺のベンチに座り、徐に携帯を取り出し、何かゲームでもしてようかと思ったらメールが来ていたことに気づく
(・・・・・如月から?)
このタイミングで来るとはな
アイツからのメールか・・・
(何か新しい情報でも仕入れてきたのか?)
すぐにメールを開く。すると・・・
差出人:如月>
宛先:俺のメアド>
―――――――――――
Re:イェーイ!
―――――――――――
イエーイ!見てるー?
という内容に如月が自撮りみたいな手つきで、そのほかに耕哉、悠木、海、美樹が楽しく食事中の写真が見受けられた
そしてさらにメールが来て
差出人:如月>
宛先:俺のメアド>
―――――――――――
Re:イェーイ!イエーイ!!
―――――――――――
ねぇ仲間はずれにされて
今どんな気持ち?
ねぇねぇどんな気持ちぃ???
あっ今刹莉とお食事デートでしたか
そうですか。それはそれは
お邪魔して済みませんでした!(^ω^)
「・・・・・・はぁ」
コイツには一回改めて言っておいたほうがいいかもしれないな
俺はその手の冗談が苦手だって
溜息吐きながらメール画面を閉じ、頭を切り替えるために通話画面を開く
そして"ある"人物に電話する
「・・・ああ、俺だ。・・・いやそれは悪いと思ってるって。だから今度埋め合わせを・・・・・おいまたかよ。お前はどれだけーーーーーーー」
19時40分 京都の宿舎
「・・・つーわけで俺達は無事合流することが出来たが、そっちの部屋割りってどうなってんの?」
「お前らと一緒で男子が二階、女子が3階。・・・聞いていなかったが、こっちの宿泊先に美樹たちいるのか?」
「うん、クラス別だから一緒だよ」
「なるほど、お前達のこの後の予定は?」
「20時から風呂で22時就寝。その間の2時間は自由だってよ。外に出るときは先生に一言言ってかららしいが、まあゆるいもんさ」
夕食後、集合場所に着き全員が揃ったところで京都へ、つまり宿泊先へ向かった
そしてエントランスを通っていたら偶然耕哉達に会い、部屋番号教えてもらい荷物置いたあと耕哉達の部屋へと来たわけだ
「湊のこのあとの予定は?」
「19時30分に風呂。それ以外はお前等と大差ない」
「19時30分って・・・もう過ぎてんじゃん!どうすんだよおい!」
「色々と事情があってな。先生や旅館の人に相談したところ深夜なら使わせてもらうようになった。」
こんな身体をクラスの連中に見せるわけにはいかないし、何より目立ちたくなかったからな
因みにこの傷だらけの身体のことは耕哉達ですら知らない
中学の頃のプール授業とかは全部サボったし、体育で着替える時はトイレの個室で即行着替えていたからな。その辺は抜け目無い
「どんな事情だよ・・・。まあいいや、お前の秘密主義にはもう慣れたよ。それよりまだもう少し時間あるからトランプでもして過ごすかー」
海が呆れ顔でそう言った
実際、俺はこいつらに色々と話したには話したがそんなものは一片に過ぎない
隠していることなんて、山ほどある
「いつもやってることだな、それ。何か他に変わったこととかないのか?」
いつでもできることを何故折角の京都でやろうと思うのか
「う~ん・・・・・あっ!なら女湯覗きに行こーぜ!」
「海、恐らくだけど僕達学生が使っている浴場は室内温泉だよ。さっき部屋に戻ってくる時見かけたから」
「・・・えっ?露天風呂無いの?ここ」
「あるにはあると思うけど、他のお客さんもいるわけだし使えないんじゃないかな?」
「中学の時の京都を思い出せ。あの時だって室内だっただろ?今時露天風呂で竹の敷居なんて、アニメやゲームの中だけだ」
しかも不自然と覗けるようになっていたり、壊れたり、裏側から回れるようになっていたりしている
現実的に考えてそれはもうプライバシーの侵害ってレベルじゃない。顧客からの信頼を得るためにはそういうところは徹頭徹尾完備されているはずだ
仮に露天風呂だったとしても無理だな、うん
「あ~くそっ!なんかすげー萎えたんだけど!」
「そういや他の同じ部屋の連中は?」
海の泣言は毎回うるさいのですぐに話を切り替えることにした
「今下で卓球やりにいっているよ。お風呂入る前に一汗かきたいだって。もうすぐ帰ってくると思うけど・・・」
「なら俺戻るわ。鉢合わせとかしたくないし」
スッと立ち上がり出口へと向かう
「おい湊!後で卓球しよーぜ!ソ・・・刹莉さんも呼んでさ!!」
「折角みんな一緒の旅館だから、皆で楽しまないとね」
やっぱりまだソヴィを刹莉と呼ぶのに慣れてないようだ
「ああ、解った解ったお前達が風呂から出て準備できたら連絡してくれ」
後ろに手を振り、出口の扉を開け廊下へ出る
さて、俺が風呂入るまでかなりの時間があるな
風呂に入らないまま寝ないように、近くのコンビニ行ってコーヒーとか夜食とか買っておくかー
先に言っておくと、修学旅行の4日間の話を総て書くつもりはありません
流石に長いですからね




