修学旅行一日目 午後
これから仕事の関係により一気に投稿ペースが遅くなってしまいますが、ご了承ください
修正、何か変なのかかれてましたが気にしないでください
修学旅行当日 奈良
不安要素は多いが、結局修学旅行へ行くことにして、今日という日を迎えた
修学旅行中のプランとしてはこんな感じにまとまったらしい
一日目:奈良で自由探索
二日目:京都で班行動
三日目:京都でクラス行動
四日目:午前中まで京都で特定内の行動。午後出発
ということらしい。因みに殆んど九条峰と一緒のプランだ
そう、殆んどなのだ。何故か解らないが九条峰は最初大阪へ行っているらしい
流石に京都奈良は一度体験してあるらしいから学校側が考慮してせめて近場で別な場所にしようという意図だろう
一応レベルが高い地元じゃ人気の高校だからな。金もあるだろうからこういう応用が利く
そして、俺達は奈良だ
・・・ああそうだよ。中学の時に既に行ってきたよ。鹿触ってきたよ大仏見てきたよ法隆寺眺めてきたよデジャブだよ!
まっ、俺が沖縄行きの修学旅行を台無しにしたから文句言えないんですけどね
といってもあの時のような集団行動ではない
基本的には殆んど自由探索だ
だが、自由探索が多くなったからって結局一度行ったことには変わりない
しかし小学校にこっちに来て、中学上がると同時に祖国に戻り、高校中盤でまた来日してきたソヴィにとっては珍しいだろう
聞いたところ、小学校の時は日光と言っていたからな
それにその頃は完全に心を塞ぎきっていたから心底楽しめなかったらしい
なのでその辺でブラブラと名所を歩き、集合時間までの時間つぶしと行こうという方針になったのだ
そして今奈良公園に居るのだが・・・
「凄い・・・なんでこんな所に鹿が沢山・・・」
「奈良公園だからな。マスコットキャラでもあるし居ても可笑しくは無い」
むしろ鹿が居るからご当地マスコットキャラになったのだろうか
「どうやって管理しているの?鎖もないし道路なんか自由に渡ってるし、危ないじゃない」
「そこまでは知らねえよ。ただその辺に散らばっている糞はどうにかして欲しいと感じるが、まあ地元の人達が迷惑していないならいいんじゃねーの?俺達が干渉することじゃない」
「それもそうだね。客寄せに必要だったって思っておくよ」
ベンチで座りながらリアリティ満載の会話をする俺とソヴィ
コイツ現実的なことばっかり言ってて楽しむ気さらさらないだろ
いや、これでも楽しんでいるのかな?
近くに寄ってきた鹿を愛らしく撫でていたし、決して嫌いではないらしい
・・・それは俺もなんだけどね
動物は嘘をつかないから大好きだ
因みに今ソヴィは白くて薄いフードを被っている
流石にここまで来て目立つのも厭だったらしい
白色なのでいい具合にカモフラージュができ、さらに薄い生地なので暑くなく応用が利く
「まっ、人懐っこいし可愛いからいいんじゃねえか。動物好きにはパラダイスだろ」
「私は鹿よりトナカイ派なんだけどねー」
「・・・・違いはなんだ?」
「パッと見で違うのはやっぱり角だね。後は色とか模様も全然違う。細かく言うんならトナカイはシカ科のトナカイ属っていう部類なの」
「流石に物知りだな。幼少期図書館に引きこもっていただけはある」
「・・・え?私そのこといった覚えないんだけどーーーーーー」
「さて、次は東大寺の大仏でも観に行くかー。名所中の名所だし、国宝がわんさかあるから目凝らせよ~」
ソヴィの言葉を無視して立ち上がり、目的の場所へと足を運ぶ
「えっ?・・・あっ、ちょっと待って!ホント待って!」
背中越しから解るほど本気で慌てているようだ
振り向きソヴィがそこでいるだろう場所を見ると・・・
気づけば鹿に囲まれている
・・・俺が居なくなった途端に
関係性があるとすれば、俺の場合は動物を怖がらせる程に殺気立っていることと、ソヴィの場合は動物の方が服従したいと思わせる程の強さを秘めているんだろうな
それかソヴィの眼を感じ取ったのか、まあ今のソヴィがライオンを従えていても不思議には思わないぐらいには異様な存在なのは認めるが
どうも畸形が殆んど見えなくなった後も殺気立ってしまう
これはもうクセだな。だがそんな殺気立っている俺にごく稀に懐いてくる動物も居る
猫とか。具体的にはミーとか
まあアイツは拾った時かなり小さくて一日中付き添っていないと死んじゃうかもって思うぐらい弱っていたからな
拾ってきたは俺だ。だから俺が責任を持って面倒を見たな~
まあ単純に学校に行くのが厭だっただけなんですけどね。外出ると畸形が沢山いるから
そのおかげもあってうちの周りをうろうろする野良猫には懐かれるようになったんだったな~
そして動物ってヤツは人間には気づかない何かを察することに長けていると聞く
例えば今説明したように人間が纏っているオーラとか、雰囲気とか
後は霊感があると聞いたことあるな。
部屋の端っこをずっと眺めている猫が見ているモノは幽霊なんじゃないかって話を耳にしたことがある
・・・・うん、まあオカルト過ぎるよな。いや自分で思っていて恥ずかしいくらいにはぶっ飛んでる内容だ
といっても実際に幽霊まがいなモノを感じたことあるし、可能性としては常人のように簡単には切り捨てられないんだよね
面倒なことに
「・・・はぁ~」
気が引けるが、仕方ない。これでは時間が勿体無い
心は痛むがソヴィに近づく。すると当然の如く鹿がどこかへ行ってしまう
それを観てソヴィが・・・
「・・・流石湊。その強面は伊達じゃないね」
「そこまで達者なものじゃねえよ。下向き人生の根暗なら誰だってこんな雰囲気出すだろ」
「いやそれは・・・・・・あ~もういいや、とにかく行きましょ。一生に一度の修学旅行。楽しまないと」
「・・・一生に一度、か」
確かに今は高校生だ
大学生になれば修学旅行なんて行かず仲間内でいけるようになるからな
・・・だが、何故だろう
その言葉は酷く覚悟に満ちているように感じた
もう二度とこうやってみんなでわいわい遊べるようなことは無い
そんな意味が込められているような
「なあ、お前進路はどうするんだ?」
前にスタスタと進むソヴィに声を掛ける
「・・・・・私が、選べる立場に居るとでも?」
ああ、そうだな。お前ならそう答えると思った
現状、お前は今生かされている
天音の手のひらの上で生かされている
その自覚は、あるんだろうな
だが・・・・・
「お前は、そこに甘んじるのか?」
「・・・・・・」
「帰ってきて、それで満足なのか?」
「・・・・・・はぁ。私はもう・・・表に立つことが出来ないんだよ。だからーーーーーー」
その言葉に一息、溜息を吐くソヴィ
すると意を決したように、重々しくその口を開きーーーーーーー
「・・・だから私は、こっち側で生き抜く。姉さんと父さん殺したこっち側を、根絶やしにするために」
その片目は、覚悟を表す真意の眼をしている
憤怒と復讐に塗れたその眼の奥は読み取ることが出来ない
だが、こいつは明らかに成長している
復讐だけじゃ何も成せないことを知っている
欲望だけじゃ自分を殺めることになることを知っている
だから、ソヴィは・・・・
「そして、それ以上に私は強欲に生きたいのよ。総て奪われちゃったんだもん。なら・・・それら総て手に入れ戻さないと気が済まないよ」
そういい残すとそのまままっすぐ東大寺へとまっすぐに向かっていってしまった
・・・・あーあ
「やっぱ、強すぎるな。・・・いや、最早ーーーーー」
恐ろしい。そう表現したほうが適切だろう
全く、誰だよこんな風にしたやつは
花の女子高生がこんなこと考えるようになったのは誰が原因だよ、一発殴ってやりたいよ
・・・あ、既に一発殴ってあったわ
(・・・まっ、トヴァニコフはミーシェを殺していないけどな)
恐らくそう思わせるように策略なり催眠なりさせたのだろう
そんな方法いくらでもあるからな
そう思わせることで、友人であるヴェルニクスを殺せという命令も聞き入れさせようとしたのだろう
それは失敗に終わったことだが
「・・・・ロシア人は恐ろしいなぁ」
ソヴィの後を追うため、俺は少し早めに歩き始める
ロシア人全体のことを指しているわけではないが、一部のロシア人じゃ考え方がかなり歪なのは間違いないだろう
そういう人種が多いのだろうか?まあ深くは考えないが
脅威的なのは間違いない
これは・・・苦労することになるな
俺も、ソヴィも、そしてそんなところと友好関係を築いた日本も
あんな暗殺集団を国内へ侵入されてしまうんだ。生きづらく危ないことになっていくと予想できる(「第16部分 真実へ向かう」を参照)
さて、今のソヴィが俺にとって鬼と出るか蛇と出るか
偶にはギャンブル人生も悪くは無い、そう思ってしまう自分がいる
それでもしっかり書いていくつもりです。最後まで責任持って、終わらせるつもりで居ます




