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シゾフレニア  作者: 民音慧可
第二部 原点回帰の物語
40/74

結局

突発的に書いてるから矛盾してるところ多いかも

それでも構想はしっかり出来ているので後は書く気力だけ

追試日の後日




「・・・さて、私はこれから重大な事を君たちに話さなければならない」


追試も終わり、皆無事に点数が取れてこれから修学旅行の打ち合わせをしようということで急遽午後の授業がLHRになった今、いつものほほんとしている女性担任が珍しくシリアスな顔をして周囲に緊張が走る


ああ、因みに追試は問題なかった。ソヴィに強制定期に勉強させられていたからな


問題は同じだって言うのに別の範囲まで勉強させられたことには嫌気が差したが、まあ結果オーライということで許そう


そしてようやく修学旅行気分になった生徒達だが、先生が放つ重苦しい雰囲気で冷や汗をかき、唾を飲み、心構える


・・・・震える担任の口が、ついに言葉を発する


「・・・・修学旅行で行くはずだった沖縄が、京都になりましたっ!!!」


ーーーーーーーーー刹那


「「「「・・・はぁ???!!!!!」」」」




事の顛末はこうだ


沖縄に行く予定だったはずだが、なにやら宿泊予定だったホテルが外国人が持ち込んだ感染性の高いウイルスが蔓延してしまい急遽休館することになってしまったらしい


そのため、今更だが宿泊できる施設を探すが沖縄にはもう既に無く、しかし調べたところ京都になら少なからずあったのはいいが規模が規模だ。


こちらは200人以上居る人数。しかも諏訪原だけでなく九条峰やその他近辺の学校にまで危害が及んだらしいので他校も同じことを考えるだろう


そして、何とか宿泊する施設は全部で3つ確保できた。


勿論貸切には出来ず、人数も人数なので仕方なくクラスを3つに分けることになったらしい


それは九条峰も一緒で、まあつまりは競争だったのだ


しかし、ならこれは他校と交流を深めるいい機会なんじゃないかということで、今回の修学旅行は異例ながら手を組むことになった。故に宿泊先の施設には九条峰の連中もいる


それはいい。問題は、どこの宿泊施設に泊まるかだ


宿泊先は3つ。一つは山の中、もう一つは市街地の中、そして最後は駅前だ


後の二つはいいが、最初の山の中が移動手段が厳しいので見学先が少なくなったりと、色々と困難になるだろう


そして、この話を生徒達に話した後、その宿泊先のくじ引きをするので生徒代表は呼び出されくじを引きに行く


その間、クラスの人達は誰一人話さなかった


ショックで口が開かない様子なのだろう


それも当然、何せ京都だ。別に京都を馬鹿にしているわけじゃないが、殆んどの皆は中学に行ったんじゃないかと思う。実際俺も行った記憶はある


それなのに、学生時代最大のイベントがこうも重なってしまうと、最早ショックを通り越して呆れると表現したほうが適切だろう


・・・・そして、10分が経過し


クラス代表が帰ってくる


教卓の前へ行き、一度深呼吸してーーーー告げる


「・・・・自分達のクラスの宿泊先は・・・山の方になりました」


「「「「・・・・・・はぁ」」」」


一斉に溜息吐いて、もう授業だろうが知ったことかの如く立ち歩いたり雑談し始める


耳にする内容が全部嘆きだ


「中学にいったんだけどー」「私もだよー」「お前らはまだいいだろ・・・俺なんて小学校も京都だったんだぞ」「俺もだ同士よ・・・」


ああ、中には3回連続京都って奴も居るのか


それは・・・まあご愁傷さまで


・・・それが10分続き


「・・・はいはい!静かにして!それじゃあ今から見学先を調べるように自習にします。各自思うことはあると思うけど、出来るだけ今回の修学旅行は自由になるように先生達も尽くすから勘弁してくれ。」


「いや別に先生達のせいじゃないでしょ」「なー。その外国人が悪いんじゃん」「全くだ、今すぐソイツ連れて来いよ!」


と、まあ現状が理解できたのか担任をフォローし始めるクラスのみんなだった


「みんな・・・。く、詳しい日程とかはまた後日話すけど、今は見学先を調べて、行きたいところが無い人はゲーセンでも何でも娯楽施設検索しておいてください。・・・それじゃあ私はこの後職員室で色々と話し合ってくるから、午後全部使ってまとめて置くように。あっ、もしかしたら帰ってこれないかもしれないからチャイムなったら掃除して返っちゃってね。以上!」


ちょっと嬉し涙を浮かばせて出て行ったよ。そりゃここまで理解が早くて、しかもフォローまでされたんだ。


実際のところ、かなり責められるんじゃないかって覚悟決めていたんだろうな


涙はその反動か


このクラスの担任は確か教師始めて今年で4年目とか


若い女性の先生だ。そりゃまだ慣れないことが多い中、こんな異例の事態が起きたんだ。生徒から嫌われるんじゃないかと思っていたに違いないな。あの様子じゃ


まあ、そんな心配はいらなかったらしいが


さて、京都か


行きたい場所も特に無いし、今は寝ておくか。正直ここ最近はロクに眠れなかったからな


ソヴィさんのスパルタ講座のせいで


ソヴィは・・・まあ、クラスの連中と何処行くか話し合っているのだろう


自由にするって担任は言っていたな。なら俺は一人でその辺ブラブラする方針に決定だな


いや、九条峰の連中がいるってことはもしかして・・・


それはまたアイツらと話し合えばいいことか


ああ、机の上でうつ伏せになるだけでどうしてこんなにも寝れると確信できるのだろうか


見るからに体勢が悪いのに、何故か心地いい


何か安眠効果でもあるんじゃないか?・・・もしそうなら家に買っておこうかな


・・・いや、絶対横になって寝たほうが気持ちいいし体にいいだろ


そんな余計なことを考えていると、すぐに眠気が来て、意識が薄れていく


周りは騒がしいが・・・これはこれでいい雑音になる


京都、か・・・・


とにかく近場になってよかった・・・


これで・・・仕事の方にも・・・取り組める・・・


・・・・・・・・・・


・・・・・・・


・・・








「・・・・つーわけで京都になったんだよー!!信じられるか湊!?」


「ああ信じる信じる。俺の高校も京都に変更されたからな」


「やっぱりそっちもか。残念だね、海。ソヴィさんの水着姿見れなくて」


「お、おい耕哉今いないからってそれは言うなよ!!」


「・・・そんなこと、確かに沖縄なら海辺行って遊ぶかもしれないが何も沖縄行ってまで見るものでもないだろ?」


「あ?沖縄の透き通る海で見たかったんだよ!!これが理解出来ないのかねー湊は」


「・・・そうなっても多分アイツは遊ばなかっただろうな。一応ロシア人だし、肌とか日光に弱いんじゃねーの?直接聞いたこと無いが」


「・・・・その可能性は考えていなかった」


といった感じで今現在、時刻にして18時ぐらい。俺の家に耕哉と海が学校帰りに来て俺の部屋で雑談している


因みにソヴィは今、美樹と如月と千里と一緒に買い物をしにいっている


・・・確かに食費はソヴィに払わせているから別に構わないが、俺の家で食べる気満々ですね


まあ明日は土曜だ。各自部活が在るのかは解らないが、休日なので集まっている


いつから俺の家が集合場所になったのだろうか


騒がしいことこの上ない


だが、千里やソヴィのことを考えると我慢する気にはなる


千里には学校には後ろ盾があるから内気な性格を治して欲しいという気持ちはあるし


ソヴィは学校が違うので定期的に逢いたくなる気持ちにもなるだろう


美樹も如月もソヴィにとっては掛替えの無い親友なんだろうからな。むしろコレで会えない、なんてことになった一体何のために戻ってきたのかという話になる


自分の眼を失ってまで


「・・・はぁ、そういえば湊たちはどこで泊まる事になったんだ?確か九条峰と合同でやるやらなんやらで宿泊施設も一緒になってんだろ?」


海が当然の質問をしてくる


確かに気になるよな。これで一緒だったら最早作為的なものを感じるが


「そういうことらしいな、因みに俺たちは山の方の・・・なんていったかな、忘れたがとにかく山の方になった」


それを言葉にした瞬間、二人とも驚愕の表情を浮かべる


「・・・まさか、ここまで来ると運命なんじゃないかって疑いたくなるね」


耕哉のその反応、まさか・・・


「・・・・・つーことはお前らも一緒か」


「うん」「ああ」


海と耕哉が同調して答える


「つってもこれは京都での話しだからなー。最初の大阪じゃ違うと思うけど。あーあ海行きたかったぜ、畜生」


「・・・ん?最初は大阪行くのか?」


そんなこと話していなかったような


いや、もしかしたら俺が寝ている間に担任がやってきて話したのか?


「こっちはそう聞かされたけど、合同らしいからそっちも同じなんじゃないかな?」


耕哉がそう付け加える


確かに合同ならありえるな。


3泊4日。ということは最初の1泊目は大阪になるのか?


「・・・どっち道、俺たちは中学で行ったよな」


「・・・うん」「・・・ああ」


二人とも総じて同意する


ちょっと暗い雰囲気になってしまった


そりゃ同じ場所をもう一度見学させられたら・・・ねぇ


・・・まあ、なるようになるか


他にも聞いておきたいことがあるので本題をそちらに移すとしよう


「・・・なあ、二人とも。そっちの学校で・・・不穏な噂を耳にしたこと無いか?」


若干迷ったが、やはり隠したほうがいいと思い、上手くどうかは解らないが濁して質問した


その質問に耕哉と海はお互い顔を合わせ有無を確かめると


「・・・いや、今のところ聴いたことないけど何か遭ったのかい?」


「いや、無いならいいんだ。それに越したことは無い」


あるんだけどな、実際に九条峰でも一人か二人手を出したと天音は言っていたが、やっぱり隠されているか


当然か、今ならまだ少数だ。その間に犯人捕まえれば知らず生徒達平和は護られるんだから


・・・って、何で俺が警察染みたことやってんだよ


今までに組織に居て色々とやってきたが、多くが戦場に駆り出され暗殺してこいだの、スパイやってこいだのといった隠密作業だったのだが


確かに今回も隠密といえば隠密だが、仕事のジャンルが違いすぎるだろ


麻薬が出回っていると聞いて、確かにこいつらを含めた俺の護りたい人達に危害を及ばないように動きたいとは思ったが


相手が精神異常者とは言え、俺に仕事が回ってくるなんて可笑しいだろ


そんなことを言ったら精神異常者が行っていると疑われる事件全部俺に回ってくることになる


俺の代わりなんていくらでも居る。その中で何故俺を選んだのか


単に身近に居るからか?それともなにか・・・


・・・何か在る。まだ何か隠している


天音の奴、一体何がしたいんだ?


・・・まあいい、仕事を受け持った以上最低限のことはしてやろう


その後のことは知らん。勝手にやってくれ


だが、もしも


もしもこいつらにまで危害が加わったら・・・


俺は・・・


「ーーーーー・・・お、女性陣が帰ってきたみたいだぜ」


その言葉の真偽を確かめるために耳を澄ませる


・・・確かに玄関が開く音と足音がいくつか聞こえる


「んじゃあ飯行こうぜ飯。いやー女性の手料理が食べれるなんて幸せだな~」


「・・・海、顔が緩みまくってるよ」


海が先陣を切って一階へと向かう。それに連れて俺と耕哉も後をついていく


・・・九条峰にはまだ広まっていない


それだけで今はよしとしておこう


だが、事態は一刻を争う事になる前に決着つけないと


ここには俺の護りたい人が"多すぎる"


正直、面倒見切れない。といってもこれは別にアイツらのことを軽んじている訳じゃない


耕哉と海はいざという時の勇気を持っている。それは美樹を助ける時に一度見ているからな


美樹は俺が切り離したおかげてかなり成長している


ソヴィと美月に関してはこっち側の人間だ。今更俺がとやかく言うことじゃない


なら俺は何を恐れているか


千里だ。今一番俺の身近で危ういのは内気の妹である千里だ


内気が悪いって訳じゃない。誰だって欠点はある


それを補ってくれる人物が居れば俺も安心できるんだが・・・


いや、千里にとっては余計なお節介か。有難迷惑な話か




ふと疑問に思った


・・・俺は、"兄"として心配しているのだろうか


それとも、湊の大切な家族だから代わりに護ってあげないといけないという責任感から来るものなのだろうか


・・・自問自答してみた結果、よく解らないという意味の無い結果になってしまった


俺自身、今の欲が湊から引き継いだものなのか、無欲だった俺が抱いたものなのか、あやふやな所が多すぎて結論が出せない


記憶の混乱、とは少し違う


ソヴィを助けたい。あの時抱いた願望は確かに俺のものだった


だけど、今まで友人を、家族を大切にしてきたのは他ならぬ湊のためでもあったと


美樹と付き合ったのは視界を侵す畸形を駆除するために試したものから始まった


だけどそれも失敗に終わり、結果湊のために俺はアイツを切り離して成長させようと試みた・・・のか?


いや、どうだろう。美樹に関してもまだ朧けな部分が多すぎるな


・・・どの道、確かめないといけない


湊が消えたからこそ、近いうちに向き合わないといけない


この・・・有川湊が歩んで来た人生と


俺は変わった。だから、変わる前の俺がどういうモノを抱えて生きていたのかを見出さないといけない


・・・この結論は今すぐ出せるものじゃない


しかし、時間を掛けて出るものでもない


だがこれは、これから俺が有川湊として生きていくためには超えなければいけない壁だ


欲が無い人間は人間じゃない


強欲過ぎず、貪欲過ぎず、あやふやだがそれでいて明確な欲が人間には備わっている


湊が消えて、確かに俺は俺であることを確信出来ている


なら、俺は一体いつから人間オレであったのだろうか


ソヴィが来た時から?美樹と付き合った時から?それとも、俺と湊が入れ替わった時から?


・・・解らない。いいや、もしかしたら解ろうとしていないのか俺は?


結局、今でも逃げ続けているってことかよ


過去から、自分から、結論を知るのが怖いから・・・



誤字が多い気もするが・・・まあいつものことか

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