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シゾフレニア  作者: 民音慧可
第一部 空想上の物語
22/74

それぞれの願い


冬休み明けてから早4日経った


ソヴィはあらかじめ1週間分の休みを学校へ伝えてある


それはロシアでの用事が長引くかもしれないからだ


「ーーーー・・・なあ、ソヴィちゃんとレツオは分かるけど・・・あの湊が無断で欠席するなんておかしくねえか?」


12時過ぎ。海がふと思った疑問を昼休みに皆に言う


「私は有川君のことよく知らないから分からないけど、あのってどのぐらいなの?」


「湊の身体見れば分かるけど、昔からかなり鍛えてるんだよ。だから風邪なんて考えられないのは確かだね」


耕哉が丁寧に説明してくれる


「へぇ~。でもなんでそこまで鍛える必要があったの?」


「あーそこまで詳しくは聞いてねえな。美樹ちゃんは何か聞いてないの?元恋人同士なんだし」


「・・・元って言わないでよ。あの時感情的にならずにしっかりと湊に聞いておけば今でも・・・はぁ~・・・」


「い、いやそこで気を落とさないでよ!もう過ぎたことなんだし、美樹ちゃんならまた付き合えること出来るって!ねっ!?」


「そうかなぁ?アプローチは掛けてるけど、今の湊にはソヴィが居るし・・・ってこんな話じゃないわね。何の話だっけ?」


「湊がなんで鍛えてるのかって話。その理由は聞いてる?」


「・・・大体予想は付くわね。中学の頃の湊は皆と一緒に遊ぶことには比較的賛同していたけど、部活や体育祭に関しては気は乗っていなかった。部活に関しては文化部だったからね」


「・・・考えられるのは二重人格になった原因と関係している可能性はあるよね」


「確かに湊君と湊が存在した理由もそのへんにあるのかもしれないけど・・・


けど、そうじゃないと今なら・・・いや今だからこそ分かる


今までの彼は湊君のためだけに生きていたといった


友人関係も身体的にも不自由ないようにと


けど、本当にそれだけだろうか


そんな中、彼は楽しくなかったのだろうか


勿論、時々悲しい顔をしていたことには気づいていた


だけど、それでも


彼方の部屋に初めて入った時に色々な作品について説明してくれた時


彼方がいつも動物を大事にしていた時


そして彼方がいつも私のことを真剣に考えてくれていた時


なによりもーーーーーー


あなたはいつも友達を大切にしていたじゃない


その時の彼方はいつも楽しそうに、微笑んでいた


本当に微量だけど笑っていた


楽しそうだった


嬉しそうだった


幸せそうだった


これは本当に嘘だったの?


あの姿は本当に湊君のためにしていた顔なの?


「・・・湊はきっと」


今なら言える


彼方って人は、自分を犠牲にしてでも


友達を、親友を、家族を守る人間なんだ


それその物すら湊君が抱いた願望の一つで、それを叶えていたに過ぎないと言われようが


彼方はそれでも絶対に見捨てたりはしない


そういう人間になってしまったんだ


だから人を避けていた


湊は聖人君子なんかじゃない。誰彼構わず助けることなんて出来ない


だから、せめて大切な人間だけは護りたいと


そう決めたんだろう


・・・勿論、ここまで全て私の妄想だ


これら全てが事実ではないだろう


だけど、でも、確信出来る


例え彼方が湊君の祈りの具現でも


彼方は彼方で周りの人間を絶対に見捨てたりはしないのだと


「私達を、近しい人達を護るために鍛えてたんじゃないかな」


「・・・近しい人達?それは俺らってこと?」


「・・・うん」


「いや、でも何からだよ。確かに危険は身近にあるかも知れないけど、そんな頻繁に起こる訳でもないしーーーーー」


「そうね。でもその稀に起こる危険が命を落とすことになったら?それは、耕哉が一番よく知っているはずだよね。」


そう、病気で暴走した湊が耕哉を殺そうとした時


ありもしないはずの出来事


そしてその事実だけを見ていた私は湊に激怒し、別れを告げた


それがいけなかったのだと今でも反省している


「・・・うん。つまり、あれが原因で湊は鍛えようと思ったということかい?」


「違う。もっと前から、ああなることが分かってたんだと思う。だから心身共に鍛え、暴走しないように制御していた。そしてーーーーーー」


そう、これが恐らく湊の根本的な部分であり、大切なもの


「それら全て、危害を加えないために、危害から私達を護るために鍛えていた、んじゃないかと思う」


「へぇ~流石元彼女。分かってるね~・・・ってなんでこんな話になったんだ?」


「無断欠席してるからなんでだろうって話でしょ?」


美月が話を戻してくれる


いや、そもそも話はずれていないのだが


「・・・ううん、多分私達は湊について何も知らなかったから無意識にこういう話題が出てきたんじゃないかな?」


「・・・だな。俺は中学から知り合ったけど結局あいつの表面しか見ていなかったんだって、湊から別の人格を聞いた時痛感したよ。こんなんで、友達と思っていた俺が恥ずかしいくらいに」


「私と耕哉は小学生の頃からだけど、私は小学生の時は耕哉の後ろに隠れて警戒していたから。でも、そんな私にも気を使ってくれていた」


「皆、思うところはあったってことなんだね。私なんかつい最近だからアレだけど、皆が彼を大切に思っていることくらいは伝わってくるな」


「・・・・・・・」


「耕哉?どうしたよ」


「・・・俺は結局アイツを救うことが出来なかった。アイツの病気を、アイツの精神的ダメージを少しでも軽くしてあげたいってずっと思っていた。・・・だけど無理だった。俺には、俺達にはアイツを救うことなんて出来なかったんだ。だからひっそりと、淡々と説明だけして消えていった。」


ーーーーー・・・久しぶりに聞いた


耕哉の本音を


耕哉の真意を


これだけで、耕哉が湊のことをどれだけ大切な存在だったかがよく分かる


この中で一番付き合いが長いから


長いからこそ、ずっと悔やんでいたんだ


ずっと、知っていたんだ


だから殺されかけてもどうとも思わなかったんだね


まあ、それはそれで異常だけど


でも、それでも救ってやりたかったんだね


「ーーーー・・・でもさ」


「?」


さっきまで後悔に後悔を重ねたような顔をしていた耕哉が


いきなりイケメン顔になった


「アイツはもう大丈夫だよ」


「なんでそんなこと言えるんだよ?」


「それはもう少し経ってから分かるからあえて言わないけど、もう湊は大丈夫。だってーーーーーー」


嬉しそうに言い続ける


自分の幸せを語るように


声が弾んでいる


「アイツの傍にはソヴィさんが居るから。アイツはもう一人じゃない。だからアイツは絶対に」


ソヴィさんを連れて生きて帰ってくる


そう、付け加えた








数日前 具体的にはソヴィトヴィーニアが拉致された翌日。つまり2日目


夕方過ぎに耕哉の携帯に一本の電話が掛かってきた


そこには「有川湊」と表示されていた


・・・湊が湊君へと変わったのは数週間前の出来事だ


それはあまりにも突然だけど、事前に聞いていたから状況は飲み込めた


でも、これで本当によかったのかといわれればそうじゃなかった


俺に何か出来ることは無いだろうかと


ついそんなこと考えてしまう


もう何も出来ないのに


「・・・耕哉?電話出ないの?」


耕哉の彼女である悠木冬香ゆうきとうかから傍らから指摘された


今耕哉と悠木は、耕哉の部屋でまったりと過ごしていたのだ


単純に悠木が暇だから遊びに来たのであった


無論、それを見た美樹は苛立ちの姿勢で快く招きいれどこかへ行ってしまった


夕食の時間には帰ってくるだろう


「あ、ああ。出るよ・・・・もしもし?」


湊君相手にどう話せばいいのか、未だに混乱していたのだ


確かに彼は昔の自分に戻った。そう単純なことなのだが、それはもう10年近く前のこと


それでも、やはり湊は湊なのだろう


もう俺はただ現実を認め、受け入れることしか出来ない


『もしもし、耕哉君?今少しいいかな?』


・・・今更ながら、もうお前はいないんだなと実感してしまう


まともに別れを言えなかった事を悔やむばかりだ


「ああ、大丈夫だよ。何かようかい?」


『押入れを整理していたら・・・湊から君に渡すようにと書かれている物があったんだ。すぐに渡したほうがいいと思って電話かけたんだ。』


「アイツから?」


俺に渡したいもの?


「・・・わかった。今から行くよ」


『そっか。それじゃあ待ってるね』


ここで通話は終了する


気になった


気になったからには行くしかないだろう


「・・・どこか行くの?」


「ああ、ごめんね。折角本読んでるのに」


「気にしないで。彼女をほったからしするぐらい急いでるんでしょ?だったら行ったほうがいいよ」


「・・・ありがとう」


すぐに支度をし、湊の家へ向かう


自分の家から湊の家までそれほど離れていないので、バイクでものの数分で着く


(渡したいもの・・・思えば湊から物を貰ったことなんてなかったな)


貸して貰うことは多々あったが、貰うということは無かった


しかし、奢ってはくれた。特にバイトもしているわけではなさそうだったのに


それが不思議ではあったが流石に家庭の事情に足を踏み入れるのはおこがましいと思い、自重した



ーーーーーーーピンポーン



インターフォンを押し、中にいるであろう湊を呼ぶ


ダッダッダッと階段から人間が降りてくるのが外に居ても分かった


するとーーーーーーー


「やあ、思ったより早く来たね」


笑顔たっぷりで迎えてくれた湊が現れた


少しびっくりしたがそれを表には出さないようにし


「気になったから急いできたんだよ」


「そっか。ああ、上がってよ。僕の部屋に用意してあるから」


「ああ、お邪魔します」


やはり、もう2,3週間経つが未だに馴染めないな


(それでも、時期に慣れるんだろうな)


そう思いながら湊を先頭に湊の部屋に向かう


部屋の中は大して変わっては居なかった


つまりは二次元系のグッズはそのままにされておいた


「その辺に座ってよ。流石に客を立たせるわけにはいかないからね」


「ならお言葉に甘えて」


手前の座席に座り、少ない荷物をテーブルの上に置く


「それで、湊が俺に渡したいものっていうのは・・・」


「えっと、その前にさ。少し手伝って欲しいことがあるだけど、いいかな?」


「・・・?俺に出来ることなら協力するけど」


「よかったぁ。助かるよ」


その返答に湊はほっとし胸をなでおろす


「手伝って欲しいってことは、何か重い物でも運ぶのかい?」


でも湊は力持ちだし、無理でも一人でやりそうなのだが


・・・・いや、今は湊君のほうか


やっぱり、馴染めないな


「う~ん・・・・」


時計を気にしている?


何か来るのだろうか


そんなことを考えていたら


ーーーーーーーーーーピンポーン


インターフォンの音が家中に響き渡る


「お客さん?」


「うん、そのようだね。少し出てくるよ・・・もしかしたら耕哉君にも関係することかもしれないからついてきてくれるかな?」


「あ、ああ。分かった」


特に断る理由もないので承諾する


そのままさっき来た道を戻り、玄関までやってくる


湊がガチャリとドアを開ける


そこにはスーツ姿の男女の2人が居た


男のほうはサングラスを掛けており、女のほうはキリッとした目つきをしていた


「あの・・・どちら様ですか?」


「ーーーーーーーーー」


・・・・・・?


男性が女性に知らない言語で話している


恐らく通訳して欲しいのだろう


「失礼。私達はロシアから来た警察です」


質問には女性が答えた


それと同時に警察手帳らしきものを見せ付けてきた


こっちの人は日本語が分かる様子だ


にしても、警察?


それもロシアってことは・・・


「有川君ね。君には知らせなければならないことと承諾して欲しいことがあるの」


「・・・なんでしょう」


一瞬にして空気が重くなる


嫌な予感がした


でもそれを考える暇もなく、女性は言葉を続けた


「・・・ソヴィトヴィーニアさんが昨日、ロシアで亡くなったわ」


ーーーーーーえっ?


それはどういう・・・


「・・・知らせるだけのために来たって訳じゃなさそうですね」


「話が早くて助かるわ。つきましては遺留品、というのかしら。彼女が大切にしていた物をロシアに持ち帰り、一緒に埋めてあげようということになったのよ」


「ああ、それで・・・分かりました。どうぞ上がりください」


手で招き入れる動作をする


それに女性と男性はお互い見合った後頷き、湊の家に入る


・・・ちょっと待て。なんでそう易々と話が進めることが出来るんだ?


死んだって聞いて何も思わないのか?


展開が速すぎる


理解が早すぎる


これじゃあまるでーーーーーーーー


「ああ、そうだ」


湊の声に中に入り二階へ向かおうとする2人を呼び止める


「ソヴィは・・・・本当に死んだんですか?」


「・・・・・残念ながら、これは事実よ。受け止めきれないかも知れないけど、理解して欲しい」


「・・・・そう、ですか。解りました」


それを聞き、二人は階段を登ろうと前へ動き始める


だが、その動きは数秒もしない内に絶えることになる


「ーーーーーーー・・・・ああ、本当によく解ったよ。」


今では最早、信じられない声色が聴こえた


一瞬幻聴かと思ったが、それは次の瞬間確信へと変わった


「アンタたちがそういう人間だってことが。なぁ、Выдумщик(嘘吐き)」


「「ーーーーーーー・・・・ッ!?」」


ーーーーーーーーーー刹那


2人が湊と俺の横を通ろうとした瞬間


その現象は一瞬で起きた


一瞬にして、男女2人は完膚なきまでに薙ぎ倒されたのだ


・・・俺が理解できた範囲では、女性は足払いをしたあと、男性は右手で頭を掴まれる。そして思い切り壁に叩きつけられ、女性の左腕を後ろへ引っ張り右膝を女性の体の重心へ打ち込み動けないようにする


一見して組み手だろう


こんな技術、二日三日で身に付くような代物じゃない


何よりも動きにキレがあり、効率が良い


つまり、もう何度もこんなことをしてきたという決定的な証なのだ


「安心しろよ、2人とも殺しはしない。勿論それは聞きたい情報があるからだ。・・・ああ、男の方は恐らく数日は起きないから期待しないほうがいい・・・もしかしたら死んでるかもしれないが、まあ日本語が話せるあんたが居ればどうでもいいな」


淡々と、要点をまとめ一気に説明する


その口調はまさにーーーーーーー


「・・・いっいきなり何をッ!」


「焦り、不安、疑問、動揺。今のアンタからはこれぐらい読み取れる。そして、ソヴィが死んだと言った時、アンタが嘘をついていることが解った。だからこうした。理解できたか?いいや、出来ないだろうな・・・・餓鬼だからって甘く見てんじゃねえよ。油断するからこういうことが起きる。いい勉強になったな」


嘲笑う


遠まわしに未熟だと罵る


「その受講料としていくつか質問がある。勿論答えなくてもいいし、黙っていてもいい。・・・その場合は然るべき場所で行われる。因みにそこは法律も秩序も存在しない場所だってことは頭に入れて置けよ」


「ーーーーーー・・・・湊」


呼び声に応え、俺のほうを顔を上げて目視する


その目は、その顔つきは、その雰囲気は


さっきまでの湊ではなく


そして、俺が知っている湊でもなかった


そこにいるのは最早「悪人」と称されても可笑しくは無いほどに殺伐とした雰囲気を醸し出していた


・・・だが、それ以上に


何か別なーーーーーーー


「・・・よう、耕哉。もう解っていると思うが電話した辺りからは演技だ。その必要があったのは言わなくても解るよな?・・・再開を喜びたい合いたいところだが、残念ながら今はそんな余裕はない。」


「・・・展開が速すぎてよく分からないんだが。お得意の要点だけまとめて簡単に説明してくれないか?」


苦笑しか出ない


でも、まあ


帰ってきたんだということだけは理解できた


「・・・ソヴィは生きている。そしてロシアのどこかで監禁され、身動きが取れない状態にある。今俺に分かりお前に簡単に説明するならこのぐらいが限度だ。・・・後は、この女から聞き出す」


「何故、ソヴィさんは生きていて監禁されていると思うんだい?」


「それは今、コイツらが証明した。コイツらの目的はソヴィの部屋にある『何か』を回収することだろう。だから部屋に入ろうとした。死んだと嘘をついてまでな。そしてその『何か』を回収するまではソヴィを生かしておかなければならない。場所が分からなくなるからな」


「・・・なるほど。でも何で俺を呼んだんだい?いつもの湊ならこういう危険なことには首を突っ込ませないだろう?あの時、美樹を救うために高見達に一人で突っ込もうとした時、危険だと止めてくれたのは湊じゃないか」


無論、止めた理由は高見達に返り討ちにされることではなく


湊が暴走する危険があったから、その被害に合う可能性があったからだろうと今では分かるが・・・恐らくそれ以外にも理由はあるはずだ


「あいつらは一般人として一般人の超えてはならないラインを超えるつもりでいた。だからお前には危険だって忠告したんだ。だが、もうそんな温いことを言ってる場合じゃ無くなった。明らかな情報不足、そして制限時間。もう一刻の猶予も無くなって来ている。だから・・・使えるものは何であれ使う」


「・・・・・俺なんかの力で湊の手助け出来るなら嬉しいが、湊。君は一体何のために今行動しているんだい?」


「ーーーー・・・さぁ、何でだろうな。でも、これだけは言える。」


その言葉は、さっきまでのシリアス染みた雰囲気とは反し若干穏やかに言った


「あいつは俺の、俺達の日常にはもう必要不可欠な存在なんだよ。ここまで踏み込まれてはいさよなら、なんてことはさせない。せめて、俺達が満足のいく別れ方で終わらせたい。そう思ったんだ」


・・・・なるほど


なあ、湊


君はその言葉の本質にはまだ気づいてないんだろうな


そういう方には鈍感な君だ


周りを言い訳にしているようにしか聴こえないよ


だから美樹も苦労したんだろうな


・・・美樹には悪いけど、ここは湊の味方をさせてもらおう


また楽しい日常に戻るために


今は湊の言葉全てを信じ、行動しよう


それで湊が救われるなら


それこそ本望だ


「ーーー・・・分かった。俺は何をすれば良い?」


「すぐ隣の部屋にロープがある。それで男を身動きできないようにしっかりと縛ってくれ。その後、この女も縛る。」


後のことはプロに任せるさ


そう付け加えた







ああ、だから大丈夫なんだ


湊ならソヴィさんを連れて帰ってきてくれる


今の湊ならそれが出来る


だから、俺達は信じて待とう


それしか出来ない


いいや、俺達はそれをしなければならない


湊にとっての、ソヴィさんにとっての「日常」を「帰る場所」を俺達が支えておかないといけない


だから俺達は普通に、普段通りに過ごす


なんの根拠も無いけど


そう確信できるモノが確かに存在しているから

一人ひとりのドラマがある

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