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悪女として処刑された私、猫に転生したので破滅フラグを回避します  作者: ゆずこしょう
処刑をされないために……

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フランチェスカとエーデルワイス

この国の国王が変わってから、


あっという間に数ヶ月が過ぎ、


とうとう貴族院を卒業する日となった。


この数ヶ月間、


お父様はこの国の宰相となり、


国王の片腕として奮闘している。


ジオラス国王の息子、マウルを見つけることは出来たものの、


魅了魔法に深くかかりすぎており、


回復には時間がかかりそうということから、


ダリアとの婚約は解消された。


ダリアは今、


幼馴染の一人といい感じらしく、


とても幸せそうだ。


お兄様はお父様の代わりに公爵家を治めている。


そう、お気づきだろうか。


侯爵から公爵に陞爵されたのだ。


理由は、


この国に潜り込んでいた大帝国トライアルの人たちを捕え、


この国を危機から救ったと言うことらしい。


その中に、


カトレアお義姉様もいたのだが、


カトレアお義姉様は脅されていたということで


厳重注意で終わった。


カトレアお義姉様の一番近くにいたメイドのロベリアは、


主犯のひとりとして捕まったが、


最後まで無言を貫き通したそうだ。


カトレアお義姉様とお兄様は、


少しづつ歩み寄っている所のようで、


以前よりも会話をしたり、


デートを重ねたりしている。


そして、


私の婚約も無事解消された。


冤罪でも首謀者の肩書きを背負わされ、


処刑されようとした傷物の私を、


好き好んで婚約者にしてくれる人はいないだろう……


と思っていたのだが、


それは杞憂に終わり、


私はエリオント王太子殿下の婚約者となった。


もう少し考えてからでもいいと言われたけれど、


私が捕まっている間、


気持ちを切らさず頑張れたのは他でもない、


エリオント殿下のお陰だ。


そして助け出してくれたのもエリオント殿下。


惹かれるなと言う方が無理かもしれない。


エリオント殿下から卒業式の前日、


ドレス一式が贈られてきた。


エリオント殿下からは当日の楽しみにという事だったので、


今日まで楽しみにしていた。


ドレスを見ると、


黄色のドレスにオレンジ色や緑などの色で刺繍が施された、


暖かい色のドレスだった。


そしてこの季節には珍しい、


ひまわりのコサージュまでついている。


「エリオント殿下の花ね。


とても綺麗だわ……。」


今まで婚約者がいたとしても、


ドレス一着貰ったことがない私には、


初めての婚約者からの贈り物だ。


着替えてエントランスに行くと、


家族とエリオント殿下が迎えてくれた。


「フ――」


「とても綺麗だにゃ!フラン!!」


エリオント殿下が私に話しかけようとした瞬間、


一目散で駆け寄ってきたのはエーデルワイスだ。


「エディ、ここまで大変だったわね。」


「本当だにゃ!


今皆が笑っている姿を見れて、


吾輩は幸せだにゃ。」


あとから聞かされたが、


私以外にも何人かにはエディの声が聞こえているらしく、


エディのことを微笑ましい顔で見ていた。


そしてそんなエディにも、


どうやら私の知らない間に恋猫が出来たらしい。


黒猫と白猫。


真逆の色の2匹が楽しそうに話している。


黒猫がパキラ。


白猫がエーデルワイスだ。


パキラはエーデルワイスの白色の蝶ネクタイを首に巻き、


エーデルワイスはパキラの瞳の色のコサージュを耳につけている。


「あの二人……何話しているんだろうね?」


「そうですね。


でも二人共幸せそうですよ。」


「そうだね。


俺達もあの二人のように幸せになろう。


さぁ、そろそろ行こうか?」


「そうですね。


行きましょう。」


私たちが歩き出すと、


後ろからエディとパキラがついてくる。


エーデルワイス。


あなたのおかげで、


大切な友人や初めての恋を知ったわ。


大切な思い出が増えたのも、


あなたのおかげね。


辛い時に耐えられたのも、


ひとりじゃないと分かったから。


変わる勇気をくれてありがとう。


私、少しは変われたかしら?


もう1人のフランチェスカに恥じない私に、


変われていたら嬉しいわ。


「ありがとう!エディ。


いえ、フランチェスカ!」




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