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2.
――つまらない。
仕事が休みの日とて、ウィルバーはやることがない。
大人たちのように自由に使える金もない。
親方の家に住み込みで働いているが貧しい環境のため、もらえる給料など小銭程度だった。
時間があっても金がない。
ウィルバーは今日も一日ベッドの上で灰色の天井を見つめながら暮らすつもりでいた。
「……なんだ?!」
突如、その灰色の中に、七つの色をまとった光が飛び込んできた。
そして一瞬で消えてしまう。
あまりの鮮やかさに目を奪われたウィルバーは窓を開け放ち、身を乗り出す。
まばらに人が往来する海辺で、キラッと輝く何かを持っている老人が見つけられた。
「い、行かなきゃ!!」
ウィルバーは老人を見かけた海辺まで一心不乱に駆け出していた。




