13.
言葉が通じない相手でも身振り手振りと単語で、徐々に会話らしいものができるようになってきた。
「ウィルバー、外、行く」
「あ、俺も行く! 俺、行く」
「行く」
ウィルバーはコードの家に居着いた。
森の中にぽつんとある丸太小屋。
見渡す限りの鬱蒼とした緑に溢れた場所。
それでもウィルバーにとって幸せな光景だった。
「緑だ……あれは茶色、これは白……」
どこを見ても自然は彩色をまとっている。
そのウィルバーの目にキラリと光るものが目に入った。
「コード! これ!」
「鉱石」
「あった!」
それはとても小さな鉱石の欠片で、大柄なコードの視界には入りようもない。
少年のウィルバーだからこそ、見つけられる代物だった。
「この近くに鉱石が埋まってるってことか……あの岩とか、怪しいな」
ウィルバーが地面から少しはみ出ている岩を見つけて、大ハンマーの先でちょいちょいと叩いてみる。
「ある」
その響きだけで、コードは鉱石があることを伝えてきた。
そしてウィルバーが持つ大ハンマーの十倍はありそうな大きなハンマーを振り下ろす。
「ふんぬっ!」
力いっぱい振り下ろしたことで、岩は砕けた。
「おーっし、俺の番ね。よいせっと!」
ウィルバーは砕かれた岩の欠片を硬いところへと置いて、大ハンマーでコツコツと砕いていく。
するとぱかっと中から鉱石が現れた。
「コード、ビンゴ!」
「ビンゴ」
ウィルバーだけでは鉱石を砕くのに時間がかかる。
コードだけでは鉱石ごと砕いてしまう。
二人はそれぞれの役割を理解することで、効率よくレーア・エルツを手に入れることができた。




