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レーア・エルゼ  作者: ゆきや
第2章 生きる
13/14

13.

言葉が通じない相手でも身振り手振りと単語で、徐々に会話らしいものができるようになってきた。


「ウィルバー、外、行く」

「あ、俺も行く! 俺、行く」

「行く」


ウィルバーはコードの家に居着いた。

森の中にぽつんとある丸太小屋。

見渡す限りの鬱蒼とした緑に溢れた場所。


それでもウィルバーにとって幸せな光景だった。


「緑だ……あれは茶色、これは白……」


どこを見ても自然は彩色をまとっている。

そのウィルバーの目にキラリと光るものが目に入った。


「コード! これ!」

「鉱石」

「あった!」


それはとても小さな鉱石の欠片で、大柄なコードの視界には入りようもない。

少年のウィルバーだからこそ、見つけられる代物だった。


「この近くに鉱石が埋まってるってことか……あの岩とか、怪しいな」


ウィルバーが地面から少しはみ出ている岩を見つけて、大ハンマーの先でちょいちょいと叩いてみる。


「ある」


その響きだけで、コードは鉱石があることを伝えてきた。

そしてウィルバーが持つ大ハンマーの十倍はありそうな大きなハンマーを振り下ろす。


「ふんぬっ!」


力いっぱい振り下ろしたことで、岩は砕けた。


「おーっし、俺の番ね。よいせっと!」


ウィルバーは砕かれた岩の欠片を硬いところへと置いて、大ハンマーでコツコツと砕いていく。

するとぱかっと中から鉱石が現れた。


「コード、ビンゴ!」

「ビンゴ」


ウィルバーだけでは鉱石を砕くのに時間がかかる。

コードだけでは鉱石ごと砕いてしまう。

二人はそれぞれの役割を理解することで、効率よくレーア・エルツを手に入れることができた。


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