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レーア・エルゼ  作者: ゆきや
第2章 生きる
11/14

11.

大柄の男がウィルバーを店の床に落とした。


「コード、ちょっとあんた、なにぃ? うちの店にそんな小汚いもん、持ってこないでよ!」


女店主であるアドルファは煙管のタバコをふかしながら言った。


「これ、拾った」

「あのねえ。あたしがいくら買取ることが商売だって、さすがに人間は買取らないわよ! しかもそれ、死んでない? いやよ、外に捨ててきて」

「こいつ、これ、持ってた」


大柄の男、コードはアドルファの前にある机にコロコロと鉱石を置いた。


「は……レーア・エルツじゃない。しかもこれは色が入ってる……」


アドルファは夜明けの色を閉じ込めた鉱石を持ち、天井から降り注ぐ光に透かした。

鉱石の中には無数のきらめきが閉じ込められている。


「きれいじゃないか……」


アドルファはしばらく鉱石を観察してから、横にある引き出しから金を出して、机に置いた。


「はい」

「……」


コードは何も言わず、金を受け取るとそのまま店を出ていこうとする。


「ちょっと待ちなさいよ! これ、置いてかないでって言ってるでしょ!」


アドルファが煙管の先でウィルバーを指した。


「……」


コードは返事をすることなく、ウィルバーを抱えて店を出た。

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