第9話「準決勝・フリギアの壁。そして謎の少年の正体」
皆様。
ベシさんです。
いつもありがとうございます!
いよいよ佳境。体育祭!
なんか、戦うっていいですね~
ああ、サウナ行ってこよ。。。
では。
準決勝の組み合わせが、掲示板に張り出された。
トント&テルメ vs フリギア&イグニス
イロ・アウロ vs レン&キックル
会場がどよめいた。
「ゲスト参加の最強チームと、あの落ちこぼれ寮の二人が当たるのか」
「フリギア様って、去年の大会でも無双してたやつ?」
「相手は魔力ゼロのトントだろ。さすがに無理じゃないか」
「イロ・アウロって、誰??」「知らないよ~」
テルメが小声で言った。「ウチら、舐められてるな」
「まあ、仕方ない。ノーマークは戦いやすいよ。
前向きに考えよ!」
テルメがふと。。。
「……なんか、タクシー運転手の時にベテラン運転手に舐められて、最終的にウチが売上一位になった時を思い出すわ」
「それは。。気合の入った話だな。」
「せやろ、気持ちは一緒やな」
「やってやろうぜ、必ず勝つんだ!」
―――
フィールドの中央で、二組が向かい合った。
フリギア。銀色の髪が、風に揺れている。
その隣に、イグニス。
岩のような無骨な体が、溶岩のように赤く輝いている。
その瞬間——実況席のDJボーゲル先生が、マイクを掴んだ。
「さあさあさあさあ!!聞こえてますか会場の皆さん!!
準決勝第一試合——いよいよ始まりますよ!!」
割れんばかりの歓声が上がった。
「片や——今大会最大の台風の目!!
魔力ゼロからの下剋上!!
落ちこぼれ寮の問題児コンビ、
トント・テルメ組!!」
「……問題児て」テルメが呟いた。
「まあ、ええか」
「そして片や——もはや説明不要!!隣国の誇り、銀閃の姫君!!
フリギア・イグニス組!!」
フリギアは——何も言わなかった。ただ、静かにトントを見ていた。
「実力差は歴然!!常識で考えれば結果は見えている!!
でもー!!スポーツに、魔法競技に、常識は関係ない!!
それがわかってるから——皆さん、ここに集まってるんでしょう!!」
「さあ——奇跡が起きるか!!それとも実力が証明されるか!!」
「両者、構えてーーー!!」
「「……」」
「試合——開始ィィィィィィッ!!!!」
フィールドの中央で、二組が向かい合った。
フリギア。銀色の髪が、風に揺れている。
その隣に、イグニス。小さな炎の妖精が、ちろちろと燃えている。
フリギアはトントを一瞥した。
「……忠告しておくわ」
「なんだ」
「私の魔力は、あなたの十倍以上ある。逃げても無駄よ」
「知っている」
「なら——」
「でも、やってみる」
フリギアは眉をわずかに動かした。
「……変な子ね」
「よく言われる」
審判が旗を上げた。「準決勝——開始!!」
―――
フリギアが動いた。
右手を前に出す。炎の魔力が、指先に集まる。
次の瞬間——極炎!
巨大な火柱が、トントに向かって放たれた。
「左!! 三歩!!」
テルメの叫びと同時に、トントは動いた。炎柱がトントの右をかすめた。
地面に直撃した箇所が、深くえぐれていた。
*……威力が違う。これは喰らったら、アブナイ奴だ。。*
「右! 今ッ!」
また動く。また炎が走る。
フリギアは表情を変えずに、次の魔法を放った。
今度は一発ではない。三発同時。扇状に広がる炎の波。
「伏せろ!!」
地面に伏せた。三発の炎が、頭上を薙いでいった。
会場がどよめく。
「すごい……あの魔力の量——」
「でも、まだトントは倒れていない」
「どうやって避けてるんだ?」
―――
フリギアの目が、細くなった。
……ナビゲーター系のスキル。だから全部避けられる。
ならば、範囲を広げればいい。
フリギアは両手を広げた。炎の魔力が、体全体から溢れ出す。
「全域展開——」
次の瞬間、フィールド全体が炎に包まれた。
テルメが叫んだ。「トント——逃げ場がない!!」
「わかってる!」
トントは走った。炎の薄い場所を探して、縫うように動く。
だが——
「っ!」
炎が、トントの左腕をかすめた。しびれるような感覚が走った。
「トント、大丈夫か?!」テルメが叫ぶ。
「問題ない。続けろ」
「でもこの展開やと——」
「テルメ。イグニスは?」
「え?」
「どこにいる?」
テルメはナビゲーターを発動した。
「……フィールドの左端。フリギアから少し離れてる」
「なぜ離れている」
「……なんか、もじもじしてる感じ?」
もじもじ。。。
トントは即座に理解した。
イグニスは。サウナの匂いが気になっている。
あの夜、宿舎でフリギアに「好きです」と言っていた。
炎の妖精が、蒸気に惹かれている。
「テルメ」
「なに?」
「俺がイグニスを何とかする。お前はフリギアの動きだけ追え」
「え? なんで?」
「やってみる価値がある」
―――
トントはイグニスに向かって走った。
そして——右手に熱を集めた。
ジュッ——。
白い蒸気が、イグニスの方向に向かって広がった。
イグニスが気づいた。蒸気が近づいてくる。
木の香り。熱の残り香。あの——懐かしい匂い。
「あ……」イグニスの炎が、ゆらりと揺れた。
好きです、とフリギアに言った。
でも、フリギアは嫌いだから。
だから我慢していた。ずっと、我慢していた。
「——っ!!」
イグニスは、たまらず蒸気に突っ込んだ。
フリギアが叫んだ。「イグニス!?」
蒸気がイグニスを包んだ。
「……あ……」
小さな炎の妖精が、ふわりと力を抜いた。
「……これ……」「ぁ……」
イグニスはその場で、くたりと座り込んだ。目が、とろんとしている。
「……気持ち……いい……」
完全に、整っていた。
―――
フリギアが駆け寄った。「イグニス! しっかりして!!」
「……フリギア様……なんか……頭が空っぽに……」
「何やってるの! 試合中でしょ!!」
「……でも……気持ちよくて……」
「気持ちよくてじゃないわよ!!」
フリギアはイグニスを抱き起こした。そしてトントを振り返った。
「……あなた、イグニスに何をしたの」
「蒸気をかけただけだ。整った——それだけよ!」
フリギアは歯を食いしばった。
「——関係ない!!」
フリギアは立ち上がった。両手に、今まで以上の魔力を集め始めた。
「やけになってどうするの!?」とトントが言った。
「うるさい!! イグニスの分まで——私が倒す!!」
強烈な炎が、フリギアの体全体から溢れ出した。
最大魔力!!
会場が静まり返った。
「まずい……あの魔力——」
「全力解放している。あれを食らったら——」
テルメが叫んだ。「トント——!!」
「わかってる」
トントは動かなかった。
フリギアの魔力が、今まさに解放されようとする。。その瞬間。
トントは全力で、蒸気を放った。
ジュゥゥゥ——!!
巨大な白い蒸気の塊が、フリギアを正面から包んだ。
「なっ——!!」
フリギアの魔法が、止まった。
熱気が、全身を包む。
……熱い。熱いのに——なぜか、力が抜けていく。
「離して……! これ以上——」
フリギアは蒸気の中で抵抗しようとした。でも——体が言うことを聞かない。
肩の力が、抜けた。膝が、折れた。
「……っ……なに……これ……」
フリギアは地面に膝をついた。蒸気の中で、目を閉じた。
静かだった。
……静かだ。
ずっと——戦い続けてきた。
レンに負けたくなくて。
魔王を倒す逸材として、期待され続けてきた。
一度も、休んだことがなかった。
……疲れていたのか。私は。
審判が旗を上げた。
「フリギアチーム、戦闘不能!—トント・テルメチーム、勝利!!」
―――
その瞬間——DJボーゲル先生が立ち上がった。
マイクを両手で掴んで、天井に向かって叫んだ。
「信じられないーーー!!!!見ましたか皆さん!! 見ましたか!!
魔力ゼロの落ちこぼれが。最高峰の魔力を持つフリギア姫を!!
下しましたーーー!!!!」
会場が爆発した。
「これが!!これが下剋上というやつです!!常識をぶち壊す!!
セオリーを無視する!!でも——結果だけが、真実を語る!!」
「トント・テルメ組!!準決勝、堂々の勝利ィィィィィッ!!!!」
割れんばかりの歓声。足踏みの音。拍手の嵐。
「そして——なんと言っても注目はこれだ!!
あの蒸気!!あのロウリュ!!一体何をしたんだ!!
フリギア姫が——まさかのととのい状態で戦意喪失!!
サウナで敵を倒すとは——一体どういう発想なんだ!!
教えてくれトント選手!!」
テルメが小声で言った。「インタビュー求められてるで」
「後にしてくれ」
「そうじゃないやろ!!愛想よくせい!!」
DJが続けた。
「いやあ——今日のこの一戦、語り継がれますよ!!
間違いなく!!アルカナ魔法学校の歴史に——今日という日が刻まれました!!」
「さあ——もう一試合の準決勝が終わり次第、いよいよ決勝です!!
このまま勢いに乗れるか!!トント・テルメ組!!目が離せません!!」
会場が爆発した。
「信じられない……フリギアが負けた!?」
「あの蒸気は何だ!?」
「魔力ほぼゼロのチームが準決勝を突破した——!!」
テルメが飛び上がった。「やったぁぁぁ!!! ウチら、決勝やで!!!」
トントは動かなかった。フリギアを見ていた。
蒸気の中で、膝をついたまま——フリギアは空を見上げていた。
その目が——初めて、柔らかかった。
「フリギア」トントは近づいた。
フリギアは顔を上げた。
「……なんで、私が……」
「疲れていたからだ」
「私は——疲れていない」
「嘘をつくな。体が正直に言っている」
フリギアは黙った。長い沈黙の後——小さく言った。
「……これが、整い……?」
「そうだ」
「……嫌いじゃない、わね」
「そうか」
フリギアは立ち上がった。プライドの高い目が——でも今は、少し違う色をしていた。
「……今日のところは、負けを認める」
「ありがとう」
「次は負けない」
「そうか。 後で、寮に来てくれ。
サウナがある」
「・・・考えておくわ。」
フリギアは鼻を鳴らした。でも——その口元が、わずかに緩んでいた。
―――
その頃——別ブロックから
大歓声が聞こえてきた。
レンが、静かに膝をついていた。
対戦相手の少年は、振り返りもせず去っていく。
キックルが駆け寄った。「レン様!」
「……負けた。何もできなかった。」
レンは短く言った。それだけだった。
ただ——その少年の背中を、レンはずっと目で追っていた。
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スタジアムの通路で。
フリギアがレンと鉢合わせした。
二人の目が。空気の中で、交わった。
「今回は、勝負はお預けね。」
フリギアが悔しそうに言った
レンはトント達に負けたショックで
少し青ざめた顔で、
「そうね。。次こそは。。
と言い残し、さっさと歩いていく。。」
二人の決着は、持ち越された。
……いつか、必ず。
その言葉は、どちらの胸の中にもあった。
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決勝が始まった。
トント・テルメ対——謎の少年チーム。
少年がフィールドに立った。明るく、元気そうな笑顔。
でも、その目だけが——夢を見ているような目。
テルメが小声で言った。
「あの子、誰?どこの学校?」
「わからない。エーアイに調べてもらったが、参加登録に名前しか書いていなかった」
「名前は?」
「イロ・アウロ。それだけだ」
「イロ・アウロ??」テルメは首を傾げた。
「そうかぁ、決勝に来るぐらいやし、見た目とちごうて、メチャメチャ強いんやろな!!」
「そうだろうね」
トントは少年を見た。……何かが、引っかかる。あの目。夢を見ているような目。どこかで——見たことがある気がする。でも——どこで。
その瞬間——実況席から、声が轟いた。
「さあさあさあさあ!!!!聞こえてるか会場ーーーッ!!!!」
ボーゲル先生だった。
普段は地味な眼鏡。おとなしい理科教師。でも今は——マイクを両手で掴んで、立ち上がっていた。眼鏡が——熱気で曇っていた。
「いよいよ来ましたーーー!!決勝戦ーーーッ!!!!」
会場が——爆発した。
「準決勝で魔力ゼロからの下剋上を見せたトント・テルメ組!!
その勢いそのままに——決勝へ駆け上がってきましたーーー!!!!」
「そして対するは——!!謎!!謎!!謎!!
全てが謎に包まれた少年!!所属なし!!
魔法レベル不明!!精霊不明!!経歴不明!!
でも——決勝にいる!!それだけで——十分だーーー!!!!」
「イロ・アウロ選手!!!!」
「テルメが小声で言った。
「ボーゲル先生、体育祭の時だけ別人やな」
「聞こえてるぞテルメ!!」
「え!!聞こえてたんですか!!」
「マイクがしっかり声を拾ってるぜ!」
会場が——笑いに包まれた。
「さあ——話を戻しましょう!!皆さん、あの少年の目を——見てください!!」
全員が——イロ・アウロを見た。
明るく、元気な笑顔。
でも——その目だけが、夢を見ているような目だった。
「あの目!!あの目ですよ!!何かを——ずっと、待ち続けていた者の目!!
私はこの目を——どこかで見たことがある気がしてならない!!」
ボーゲル先生の声が——わずかに、震えた。
でもすぐに——熱血DJ に戻った。
「さあ!!感傷は後回しだーーー!!今は——決勝だ!!!!」
「トント・テルメ組対、イロ・アウロ選手!!
どんな結末が待っているのか——私にも、わかりません!!でも——!!」
「目を離すな!!この試合は——きっと、誰かの心に、一生残る試合になるーーー!!!!」
審判が旗を上げた。「決勝——開始!!」
トントは——イロ・アウロを見た。
少年は——トントを見ていた。笑っていた。
でも——その目が。
……その目が——なぜ、こんなに懐かしいんだ。
ザウルが——トントの肩で、静かに揺れた。
少年が動いた。
その魔法は——不思議だった。
攻撃でも防御でもない。
ただ、フィールド全体に——温かい光が広がっていく。
「な……なんや、これ」テルメが呟いた。
「……わからない」
トントも、初めて見る魔法だった。
体が、じわりと温かくなる。疲れが、溶けていくような感覚。
「これ……サウナみたいな感覚やな」テルメが言った。
「……そうだ」
少年の魔法は——整わせる魔法のようだった。
トントのロウリュと——似ている。でも、もっと広範囲で、もっと優しい。
「テルメ、動けるか」
「……正直、眠い」
「俺もだ」
二人は顔を見合わせた。そして——笑った。
「……これで負けるなら、本望やな」
「そうだな」
トントは少年を見た。少年も、トントを見ていた。
その目が——一瞬だけ。
先生。
そう呼んだような気がした。声は出ていない。でも——確かに、そう聞こえた気がした。
トントは思わず、一歩踏み出した。
次の瞬間——温かい光が、トントとテルメを包んだ。
二人は、ゆっくりと膝をついた。
戦意は——消えていなかった。ただ、体が言うことを聞かなかった。
気持ちよすぎて、動けなかった。
審判が旗を上げた。「トント・テルメ組、戦闘継続不能!
イロ選手の勝ち!!」
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その瞬間——ボーゲル先生が、立ち上がった。
マイクを両手で掴んで——しばらく、何も言わなかった。
会場も——静まり返っていた。
風の音だけが、聞こえた。
そして——
「………見ましたか」
低い声だった。いつものDJボーゲルではない。
「見ましたか、皆さん。今——この瞬間を。」
「攻撃魔法でも、防御魔法でもない。」
「ただ——温かかった。」
「整わせる魔法。」
「私はこの仕事を二十年やってきた。魔法競技を、何百試合見てきた。」
「でも——こんな魔法は。一度も。見たことがなかった。」
静寂。
誰も、声を出せなかった。
「この国の体育祭は——強さを競う場だった。」
「魔力の大きさ。攻撃の威力。破壊の規模。」
「それが——強さだと、思っていた。」
「でも——」
ボーゲル先生の声が、震えた。
「今日——それが、覆された。」
「イロ選手が、会場全体を——温かくした。」
「これは——魔法の話じゃない。」
「生き方の話だ。」
一拍。
長い、長い一拍。
そして——
「——だから!!!!」
音楽が——爆発した!
ドォォォン!!!
ドン!!
ドドドォン!!!
「これが!!!魔法の!!本当の!!可能性だーーーーッ!!!!」
会場が——崩れた。
足踏みの音。拍手の嵐。叫び声。泣き声。
「強さだけが、全てじゃない!!整える力が——世界を変える!!」
「今日ここにいた皆さん!!この景色を——絶対に忘れるなーーー!!!!」
「イロ・アウロ選手——優勝おめでとうーーー!!!!」
「そして——トント・テルメ組!!お前たちが——今日のこの国の歴史を、動かしたんだぞーーーッ!!!!」
スタンドの観客が——立ち上がった。全員が。
テルメが涙をぬぐいながら言った。
「……ボーゲル先生。。ほんまにええ人やな」
「そうだな」
「ウチ、この国に来てよかったわ」
「……俺もだ」
夕暮れの空が——赤く、広く、果てしなく広がっていた。
―――
表彰式が終わった後。トントは少年を探した。
でも——どこにもいなかった。
「まるで。最初から、夢の中にいたような消え方だった。」
テルメが言った。「あの子、どこ行ったんやろ」
「わからない」
「……トント、あの子のこと、何か知ってるの?」
トントは少し黙った。
「……わからない。でも——」
あの目。
あの温かい魔法。
「先生」という、声にならない声。
「——いつか、また会える気がする」
テルメはトントの顔を見た。何かを察したのか——それ以上は聞かなかった。
「……そっか」
もし。
もしも——あの子が翔太なら。
俺は——また、あいつを傷つけることになる。
俺のせいで植物状態になった翔太が——
異世界で、俺の前に現れた。
そんなこと——あっていいのか。
あっては——いけないんじゃないか。
風が唸りながら駆け抜けていく。
ザウルが——トントの肩で、静かに揺れた。
「……うるさい」
夕暮れの空が、赤く染まっていた。
―――
その夜。落ちこぼれ寮のサウナ室に、予想外の客が来た。
フリギアだった。イグニスを連れて、入り口に立っている。
「……入り方を、教えなさい」
トントは扉を開けた。「どうぞ」
フリギアは——ほんのわずかに、躊躇した。でも、入った。
イグニスは既に、るんるんしていた。
「フリギア様! これ、あの匂いです! 私、ここに来たかったんです!!」
「……うるさいわよ!」
でも——フリギアの口元が、緩んでいた。
トントはラドルで水をすくい、ストーンにかけた。
ジュッ——。白い蒸気が、広がった。
フリギアが目を細めた。
……熱い。でも——
「……。。。。。…….」
声にならない声を出し。目を閉じた。
―――
【次話予告】第10話「サウナ三昧な日々と、忍び寄る影」
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
この作品を「面白い」「続きが気になる」と思ってくださった方は、
ぜひページ下部にある【☆☆☆☆☆】をクリックして評価をいただけると嬉しいです。
皆様の応援が、異世界サウナ夢想の最大のモチベーションになります!
次回もぜひお楽しみに。




