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無能と追放された俺、実は全スキル所持の最強でした ~気づいてないけど周りが勝手に国を作ってくる~  作者: 南蛇井


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第96話 再会

「……終わったな」


誰かが呟く。


戦場。


静寂。


さっきまでの喧騒が、嘘のように消えていた。


倒れた敵。


崩れた地面。


そして――


立っている者たち。


「……」


王国側も、まだ動けない。


「……勝った、のか」


「……ああ」


だが。


実感がない。


あまりにも、一方的すぎて。


「……」


その時。


遠く。


「……まだ動いてるのがいるわね」


カレンが目を細める。


「え?」


ミアが振り向く。


瓦礫の向こう。


数人。


立ち上がる影。


「……生き残り?」


「……」


違う。


その動き。


装備。


「……傭兵か」


カレンが呟く。


「ええ」


リリアも頷く。


「敵軍に雇われた者たちでしょう」


「……」


その一団が、ゆっくりとこちらへ歩いてくる。


「……」


距離が縮まる。


そして――


「……あ?」


一人が、足を止める。


視線が、固定される。


「……」


レインを見ている。


「……」


その顔。


見覚えがある。


「……まさか」


低く、震える声。


「……レイン?」


「……」


空気が、止まる。


「……」


カレンが、小さく呟く。


「来たわね」


ミアが、きょとんとする。


「知り合いですか?」


「……」


レインは、少しだけ首を傾げる。


「知ってます」


「軽いのよ」


だが。


その相手は違う。


「……おい」


後ろの男が言う。


「知り合いか?」


「……ああ」


震える声。


「……元、仲間だ」


「……」


空気が、一変する。


「……は?」


ミアが固まる。


「元……?」


カレンが、ため息をつく。


「タイミング最悪ね」


「ええ」


リリアも静かに頷く。


「ですが」


「必然です」


「……」


元パーティの男――ガルド。


その目が、戦場を見る。


崩壊した大地。


消えた軍。


そして。


その中心にいる――


レイン。


「……」


理解が、追いつく。


「……お前が」


声が、震える。


「……やったのか?」


「はい」


即答。


「……」


沈黙。


長い。


重い。


「……」


ガルドの手が、震える。


「……マジかよ」


「……」


その一言に。


すべてが詰まっていた。

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