表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無能と追放された俺、実は全スキル所持の最強でした ~気づいてないけど周りが勝手に国を作ってくる~  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

86/108

第86話 外側

「――報告いたします」


低い声が、王城に響く。


謁見の間。


先ほどとは違う空気。


重い。


張り詰めている。


「国内の騒動については」


「現在、鎮圧が進んでおります」


騎士が頭を下げる。


「ですが――」


一瞬、言葉が止まる。


「申せ」


王の声。


静かだが、圧がある。


「……隣国の動きが、活発化しています」


「……」


空気が変わる。


「国境付近にて」


「兵の集結を確認」


「規模は……」


「……大軍です」


「……」


ざわめき。


貴族たちの顔色が変わる。


「……偶然ではないな」


誰かが呟く。


「はい」


騎士が頷く。


「国内の混乱と、ほぼ同時です」


「……」


沈黙。


重い。


「……繋がってるわね」


カレンが小さく言う。


「ええ」


リリアも頷く。


「内側を乱し、外から攻める」


「典型的な手です」


「……」


ミアが不安そうにする。


「戦争……ですか?」


「可能性は高いです」


リリアが静かに答える。


「……」


その時。


王が、ゆっくりと口を開く。


「……よい」


ざわめきが止まる。


「備えよ」


短い一言。


だが。


それだけで、全てが決まる。


「防衛線を強化」


「国境に戦力を集めろ」


「……は!」


騎士たちが一斉に動く。


「……」


貴族たちも、顔を引き締める。


先ほどまでの内輪の争いは消えた。


今は――


外。


「……」


その中で。


レインは、いつも通り。


「戦争なんですね」


「軽いのよ」


カレンが即ツッコミ。


「一大事なのよこれ」


「そうなんですね」


「だからその反応!」


ミアは少し震えながらも。


「でも……」


「頑張りましょう!」


「強いわね、あんた」


「みんないますから!」


「……」


リリアが、静かに前を見る。


「……」


王の隣。


その視線は、遠く。


国境の向こうへ。


「……来ますね」


小さく呟く。


「ええ」


カレンも頷く。


「ここからが本番」


「……」


そして。


レイン。


「すぐ終わりますよ」


「何でそうなるのよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ