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無能と追放された俺、実は全スキル所持の最強でした ~気づいてないけど周りが勝手に国を作ってくる~  作者: 南蛇井


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第84話 遮断

「……遅いですね」


その一言。


それだけだった。


「……っ!?」


襲撃者の一人が、反応する。


だが――


もう遅い。


「――」


レインが、動いた。


見えない。


いや。


“認識できない”。


「……」


次の瞬間。


最前列の男が――


崩れた。


「……は?」


後続が、止まる。


理解が、追いつかない。


「……」


もう一人。


音もなく。


倒れる。


「な――」


言葉になる前に。


「……」


消える。


三人目。


四人目。


「……」


何も起きていないように。


ただ、結果だけが残る。


「……」


気づけば。


立っているのは、一人。


最後の男。


「……」


震えている。


「……何だ」


かすれた声。


「何なんだ、お前は……!」


「……」


レインは、首を傾げる。


「通れないようにしただけです」


「意味が分からないんだよ!!」


叫び。


だが。


「……」


一歩。


レインが近づく。


それだけで。


男の体が、固まる。


「……」


動けない。


本能が、拒否する。


「……」


レインが、軽く手を振る。


「――」


それで、終わりだった。


男が崩れる。


完全に。


「……」


静寂。


残るのは。


倒れた者たちだけ。


「……終わりました」


レインの声。


変わらない。


「……」


カレンが、ゆっくりと息を吐く。


「……ほんと」


「何なのよ、あんた」


「普通ですよ」


「普通じゃないのよ」


ミアが駆け寄る。


「すごいです!!」


「ありがとうございます」


「全部一瞬でした!」


「そうですね」


「そうですねじゃないのよ」


リリアは、静かに前へ出る。


倒れた襲撃者たちを見る。


そして。


レインを見る。


「……ありがとうございます」


「いえ」


「当然のことなので」


「……」


その言葉に。


一瞬だけ、目を細める。


「……そうですか」


小さく、微笑む。


遠く。


まだ鐘の音が鳴っている。


だが――


ここだけは。


すでに終わっていた。

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