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無能と追放された俺、実は全スキル所持の最強でした ~気づいてないけど周りが勝手に国を作ってくる~  作者: 南蛇井


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第83話 標的

「――来ます」


リリアの声が、低く響いた。


廊下。


先ほどまでの静けさはない。


遠くで、足音。


複数。


速い。


「……」


カレンが剣に手をかける。


「早いわね」


「はい」


リリアは静かに頷く。


「こちらの動きも、把握されています」


「……つまり?」


「最優先排除対象です」


「……」


ミアが息を呑む。


「リリアさんが……?」


「ええ」


短い肯定。


その瞬間。


「――いたぞ!」


声。


角から現れる影。


武装した男たち。


だが。


「……騎士じゃないわね」


カレンが即座に判断する。


「ええ」


「装備は似せていますが」


「所属が違う」


「……」


男たちの視線が――


一直線に、リリアへ向く。


「……」


隠す気はない。


「標的確認」


冷たい声。


「排除する」


「……」


ミアが一歩下がる。


「こわいです……」


「下がってなさい」


カレンが前に出る。


だが。


その前に。


「大丈夫ですよ」


レインが、一歩前に出た。


「……」


その位置。


完全に。


リリアの前。


「……」


カレンが小さく呟く。


「完全に守る位置ね」


「ええ」


リリアは静かに見ている。


その背中を。


「……」


わずかに。


安心したように。


その時。


「――行け!」


男たちが一斉に動く。


速い。


訓練されている。


迷いもない。


一直線。


「……」


だが。


レインは、動かない。


ただ、立つ。


それだけ。


「……」


カレンが目を細める。


「……」


ミアは息を止める。


そして――


「――」


距離が、ゼロになる瞬間。


「……遅いですね」


レインが、呟いた。


「……っ!?」


その一言で。


空気が、変わる。

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