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無能と追放された俺、実は全スキル所持の最強でした ~気づいてないけど周りが勝手に国を作ってくる~  作者: 南蛇井


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第65話 確認

「――一点」


使者の男が、静かに口を開いた。


「確認させていただきたいことがあります」


「はい?」


レインが首を傾げる。


応接室。


先ほどまでの交渉の空気は、すでに落ち着いている。


だが――


完全に終わったわけではない。


「戦力についてです」


沈黙。


カレンが小さく息を吐く。


「……来たわね」


「はい」


リリアも静かに頷く。


「当然の流れです」


ミアは少しだけ不安そうにする。


「戦うんですか?」


「まあ、そういう話になるわね」


男は続ける。


「報告は受けています」


「ですが」


「それがどの程度“現実”なのか」


「確認する必要があります」


「……」


レインは少し考えて――


「見るだけじゃダメなんですか?」


「難しいですね」


「理由は?」


「誤認の可能性があるためです」


「……なるほど」


「ですので」


男は一度、言葉を区切る。


「模擬戦を提案します」


空気が、少しだけ張る。


「……」


カレンが即座に反応する。


「本気で?」


「はい」


「誰とやるつもり?」


「王国騎士団の一部隊です」


「……」


カレンが眉をひそめる。


「“一部隊”ね」


「それなりの規模です」


「……」


リリアが静かに問う。


「条件は?」


「制限付きの模擬戦です」


「致命傷は禁止」


「降参で終了」


「……まあ、妥当ね」


カレンは腕を組む。


「で?」


「誰が出るの?」


視線が、自然とレインに向く。


「……」


レインは少しだけ考えて――


「じゃあ」


「僕でいいですか?」


沈黙。


「……は?」


カレンが固まる。


「いやいやいや」


「“一部隊”って言ったわよね?」


「はい」


「一人でやるつもり?」


「はい」


「……」


カレンが額を押さえる。


「……もうツッコまないわ」


ミアが目を輝かせる。


「すごいです!」


「まだ何もしてないのよ」


リリアは静かに男を見る。


「問題ありませんか?」


「……」


男は少しだけ考え――


「……むしろ、好都合です」


「……そう来るのね」


「はい」


「その方が、分かりやすい」


「……」


空気が決まる。


「では」


男が言う。


「明日、準備を整えます」


「はい」


「場所は訓練場を使用」


「観測員を配置」


「記録を取らせていただきます」


「分かりました」


話は、まとまった。


「……」


カレンが小さく呟く。


「完全にフラグね」


「そうですね」


リリアも頷く。


「え?」


ミアが首を傾げる。


「どういうことですか?」


「……簡単よ」


カレンはため息をつく。


「“やりすぎる未来しか見えない”ってこと」


レインは、いつも通りだった。


「ほどほどにします」


「それが一番信用できないのよ」

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