☆第30話[駆け出した冒険者⑪]
冒険者として駆け出したレオ
休日にトラブルに巻き込まれたのだが、何事もなかったかのように解決していた
その戦いが様々な噂となっていたのだが、相変わらず、本人は全く気にしていなかった
…
僕は休日に訪れたスルトの鏡で他の冒険者に絡まれてしまい、先程まで地下の闘技場で揉め事…所謂、決闘を行なっていた
『すいませんでした、お騒がせしてしまって…』
…僕は改めて、ギルドの職員の皆さんや地下でトレーニングをしていた冒険者さん達に謝罪した
「怪我が無くてよかったわー♩」
「そうだな!まぁ、どちらかというとレオは巻き込まれただけみたいだし気にしなくていいさ!」
「むしろ、こっちがお礼を言わなきゃね!」
「そうにゃ!ありがとうにゃ♪」
『ありがとうございます!』
(『これ以上、面倒な事にならなそうで良かったー…』)
「それにしても、君は強いんだね!」
「そうだ、カリースは斧で君は素手だったのに」
「いやー、私達も困ってたからスッキリしたわ!」
「冒険者として品格がない人だったからねー…」
『あ、ありがとうございます』
僕は地下にいた冒険者さん達にも囲まれた
…
「あぁ、紹介がまだだったね!僕はラーヴァ まだ冒険者に成り立てだけどよろしくね!」
「俺はコトン だ {霧の大剣}っていうパーティを組んでるんだ!今日は仕事が休みだったんだがどうも身体を動かしたくてな!」
「私はソワよ{荒野の天使}っていうパーティを組んでるわ」
「同じく{荒野の天使}のトワルよ♪ 私達も同じような理由で地下にいたわ」
『初めまして!レオと申します!僕も先日冒険者になったばかりです、よろしくお願いします!』
…
「おぉ!丁寧な挨拶ができる奴だな!」
「えっ?君も冒険者になったばかりなのかい?」
『はい!』
「それであの身のこなし…凄いわね」
「そうだな!ラーヴァは同期になるわけか!」
「タンブールさん!」
「まぁ、レオの場合はギルドのランクなんて関係ないようなもんだろうけどな 笑」
『いやいや、買いかぶりすぎですよ…』
「パーティとか決めてるのかしら?」
『いえ、当分は一人で続けるつもりです』
「そうなの??いつでも私達のパーティにおいで♪ ねぇ?」
「そうね♪」
『ははは…』
…
「レオはソワやトワルにゃんかよりずっと強いにゃ!」
「ほらほら、二人ともレオが困ってるじゃない…」
「もう、フリュートさん…そんな身も蓋もない…」
「ギタールさんまで…」
「「あははは」」
……
…
『そ、それでタンブールさん、あの人の処遇はどうなるんですか?』
「ん?あぁ!カリースか?奴の評判は元々良くなかったからな、本来は地下の闘技場での出来事は不介入になる事が多いが今回は厳罰だろうな」
『大丈夫でしょうか…?』
「まぁ、人前で派手に負けたんだ、そう表立って何かしてくるような事は無いだろうが、あーいった奴は逆恨みしてくるかもしれないからな、十分に気をつけてくれ!」
『分かりました! 僕に直接敵意を向けられるのは如何とでもなるんですが、皆さんに被害が被らないかと…』
…
「私達ですか?」「心配かにゃ?」
『そうですね…』
「うふふ、まぁ余りにも目に余るようだったら私達も実力行使して排除するわ♪」
「そうにゃ!ただ可愛いわけじゃないにゃ♪」
「私達も問題ないわよね?」
「まぁ、普段からパーティメンバーと行動してるから一人になる事はまず無いし」
『それなら安心です♪』
「「「「ありがとうね♪」」」」
…
「まぁ、奴の場合ここのギルドに留まるかどうかも分からんしな! 一応、全職員には事の顛末を伝えとくがいいか?」
『はい! よろしくお願いします』
…
……
こうしてギルドで起こった問題は幕を閉じたのだった
…
……
…
『では、そろそろ失礼します!』
「またにゃ!」「ありがとうね!」「気をつけてねー♪」
「じゃーな!」「またねー」
僕は皆んなに頭を下げるとギルドを後にした
『なんか疲れたな…』
僕は気分転換も兼ねて再度、街を散策し始めた
(『そうだ!宿も後3日だし、冒険者らしく野外キャンプの準備でもしようかな♪』)
『キャンプ用品ってどこで買うんだっけ…』
購入する店がわからなかった為、とりあえず商業ギルドが立ち並ぶ区画に歩いてきた
『とりあえず、調理用具も置いてる{バッカスの晩餐}に行ってみようかな』
僕は扉を開け店に入った…
…
ガチャ…カランカラン
『こんにちわ…』
「いらっしゃいませ!バッカスの晩餐へようこそ〜」
(『そういえば、店に入るのは初めてだな…』)
「お客様、何か商品をお探しですか?それともお食事ですか?素材の解体ですか?」
『あ、実はテントを探してるんですが…』
「かしこまりました!ここはカジュアル店なので簡易的な物しかありませんがあちらに陳列しておりますのでどうぞ!」
『ありがとうございます!』
そうして僕は初心者向けのキャンプセットと調理器具や調味料、香辛料を一通り購入する事にした
「では、合計で1030ペインになります」
『はい、金貨1枚と大銅貨3枚ちょうど出します』
「はい!確かに頂きました!毎度ありがとうございました!」
お店の人に荷物を背負子の様な物にまとめてもらい、店を後にした
『ふう、やっぱり普通に荷物があると大変だなぁ…』
(『人目につかないところでストレージに収納しちゃお』)
僕は路地裏に行き荷物を収納した
そうして、そのまま宿に戻り明日の依頼に備えて、今日はゆっくりと休む事にした
…
……
スルトの鏡
ラーヴァ:H級の冒険者(人族) レオとは同じ時期に冒険者になったルーキーの1人
コトン:F級の冒険者(獣人) 初級パーティ {霧の大剣}のリーダー
ソワ:F級の冒険者(人族) 初級パーティ{荒野の天使}のリーダー
トワル:F級の冒険者 (エルフ) 初級パーティ{荒野の天使}のメンバー
商業ギルド
{バッカスの晩餐}《食材・料理・解体・調理器具》
―――――アイテム―――――
簡易宿泊具;
テント(一人用)
シュラフ(一人用寝袋)
簡易調理器具セット;
カトラリーセット(箸、ナイフ、フォーク、スプーン)
クッカー(浅型フライパン、深型なべ)
その他(カップ、調理用ナイフ)
調味料(数種類)
香辛料(数種類)
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