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☆第27話[駆け出した冒険者⑧]

冒険者として駆け出したレオ

毎日コツコツと依頼を達成しているが気分転換にと久々に街をぶらぶらと探索をすることに

本人の行動は後に大きく発展するのだが、このときは誰も知り得てないのであった…

チュンチュン…

チュンチュン…バサバサバサ

…

……

………

『ふぁぁあ…いつの間にか寝ちゃったんだなー』

僕は朝食を取る為に部屋を出て一階に向かった

…

(『すごく疲れている訳じゃないけど、ずっとクエストしてるのも変かな??』)

前日にゴブリンとスライム、さらにはトロルを多く討伐した僕は気分転換に今日は街を探索することにした

……

…

『んー、良い天気だなぁ♪』

僕はぶらぶらと歩きだした

街は住人や冒険者で朝から活気にあふれていた

(『久しぶりに教会に行こうかな…』)

僕は神様たちと話すために教会へと向かった

…

……

『あ、教会が見えてきた…何か忙しそう?』

教会前ではシスター達がなにやら作業をしているようだった

『おはようございますお祈りをさせていただきたいんですが…』

「レオ様!」

『お久しぶりです シスター!今は一介の冒険者ですから敬称は不要ですよ』

「そうでしたね♪」

『今は忙しかったですかね?』

「いえ、お見苦しいところを…」

『何かあったのですか??』

「実は……あ!とりあえず中にどうぞ」

『はい、失礼します』

僕はシスターに教会の奥にある応接室に通された

…

「今何かお飲物をお持ちしますね」

『あ、お構いなく…それより何やら込み入った話があるようですね?』

「はい…実は教会として困っている事がありまして…」

シスターは順を追って話し出した

…

……

………

…………

『なるほど…それは教会だけでは手に余りますね』

「はい…ありがたい事にここの教会はウェストミンスター辺境伯家の手厚い支援により衣食住には困る事もなく教会として活動できているのですが…」

『あー、他の地域との格差…とかですか?』

「はい…」

『んー、僕に今できる事はあまりありませんが…父上や兄様達に現状を伝えておきます!』

「すいません…巻き込んでしまう形になってしまって…」

『気にしないで下さい!継承権を放棄しているとはいえ僕もウェストミンスター家ですから、せめて自分の領地の問題くらいはいつでも協力しますよ♪』

「ありがとうございます」

…

その後シスターが淹れてくれたお茶を飲みながら少し談笑して時間を過ごした

『では、そろそろお祈りをすませて帰りますね』

「そうですか…色々とありがとうございます、よろしくお願いします」

『はい♪ それと…ここを出たらもっと普通に接してくださいね?笑』

「わかりました♪」

『では失礼します』

「敬虔なる神の子に祝福のあらんことを….」

…

僕は応接室を後にして神様達に祈りを捧げた

…

祈り始めて数秒が経過した時に何か意識が遠くなるような、身体が軽くなっていくような感覚に襲われた…

そして、目を開くとそこには神様達が座っていた



【久しぶりじゃの】【久しぶりねー♪】【久しぶりー】【元気そうでなによりねー♪】【ほっほっほ♪】

『お久しぶりです!いつもありがとうございます!』

【いいんじゃよ】【うん!】【そうね♪】【今日はどうしたの?】

『実は…』

僕は先程シスターと話した内容を神様にも相談をした

…

『…こういった事が起きてて』

【うむ…難しい問題じゃな】【そうねー…】【そうだね】

【我々は神じゃが、だからと言ってこの世界の教会や組織、個人そのものを全て我が物にできるわけじゃないからのー】

【そう…貴方のように選定者を選ぶ事はできても直接問題を解決することはしないのよ】

【それをしてしまうと世界そのもののバランスが崩れて崩壊してしまうかもしれないからねー】

…

『そうですよね…』

これは前にも聞いていた事だったのである程度予想できていたがそれでも何かヒントを得られないかと話してみた

【まぁ、普通は信仰の対象として人々の心に寄り添うのが我々の精一杯の役目だからの】

【まぁでも君なら何か行動を起こす事ができるはずだよ!】

『そうですかね?』

【気負わずに思うようにやってみたらいいのよ♪】【そうじゃ!】

【1人じゃ抱えきれない事も沢山あるだろうし、君が思うようにやりたいようにやってみなよ!】

『やりたいようにですか…』

【もしその結果が良くても悪くても君はきっかけを起こしたに過ぎないからね?】【そう!】

【悲観する事も傲慢になる事も違うからね…ってそんな心配は大丈夫よね♪】【うん!】【頑張り過ぎずに何より楽しく生きるのじゃよ】【ほっほっほ】

『分かりました!ありがとうございます!』

…

その後は神様達に以前買っておいたものを楽しんでもらい時間を過ごした

…

【おっと…そろそろ時間じゃな】【そうだねー、名残惜しいけど】【ありがとうねー♪】【達者でな〜】

『ありがとうございました!』

…

『ん…!』

僕は目を覚ました、

そうして教会を後にして一度宿屋に戻りウェストミンスター家宛に手紙を書いた

…

……

………

『これでよし♪ まぁ何かあれば連絡が来るだろうからその時にまた話せばいいよね』

僕は実家を出るときにもらった印章で封蝋をした

そして手紙を出そうとした…

…ん??そういえば手紙なんて何処から出せば良いんだろ?

そう、僕はとても大切な事に今更気づいたのだ

手紙を扱っている所は存在する…が、一介の冒険者として生活しだしたばかりの僕が貴族…辺境伯宛に手紙を出すなんて普通では考えられないのだ

…

(『んー、とりあえず内情を知ってるギルドの職員の方々に相談してみよう…』)

そうして僕は結局今日もスルトの鏡へと向かったのだった

…

……

手紙内容[教会の問題点]

①領地によって寄付の差がある

②それにより円滑に運営できている教会とそうでない所に軋轢が生じている

③孤児などの対応が教会だけでは限界がある


(ウエストミンスター辺境伯の領地は特に支援を手厚く行なっている為、数は多くないが孤児や移民の対象となりやすい)

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