☆第16話[赫々たる門出]
リブラとリョウブの結婚式から2日後、市皇家一行は領地である温泉都市カグラへと帰郷する朝になった、
そしてレオは、ウェストミンスター家を離れ冒険者として生きていくために、冒険者ギルドへと向かう日でもあった…
シキミ:
「それではドラコ殿、世話になりました」
ナツメ:
「オリオンさん♩ありがとうございました」
....
ドラコ:
「いえ、シキミ殿、此方こそ、これから娘を宜しくお願いします!」
オリオン:
「ナツメさんもお元気でね♪リブラ、カグラ市皇家でもしっかりね♪」
リブラ:
「はい!お父様、お母様、ありがとうございます」
ドラコ:
「リョウブ君!娘を頼んだよ!」
リョウブ:
「はい!!」
.......
....
「「「『姉さん(姉上)(お姉様)お元気で!』」」」
「「「また、お会いしましょうね!」」」
シキミ:
「次は御一家で我が温泉都市にでも羽を伸ばしにいらしてください!」
ツバキ:
「皆さんもお元気で!」
リブラ:
「いってきます♪」
......
....
シキミ:
「では、ハクロ、向かおうか!」
カグラ市皇国の執事長
「はい!旦那様。」
カグラ市皇国の騎士団長
「道中の安全はお任せください!」
アリエス:
「リブラお姉様、道中大丈夫かしら?」
ピスケス:
「アリエス、大丈夫だよ!彼方の騎士団長のコクウさんは、とても強い人だからね!」
バルゴ:
「それに向こうの執事長のハクロさんは魔術が得意で馬車だと数週間かかる距離でもあの人数くらいなら数日で戻れるみたいだし」
アリエス:
「カーバンクルもいるし、それは安心ですね!」
.....
こうして、リブラ姉様は温泉都市カグラへと向かって行った
.........
......
....
..
.
レオ:
『リブラ姉様も温泉都市カグラに向かわれたし、僕もこれから冒険者ギルドへ向かいます!』
ドラコ:
「そうか、レオ、お前は十分に強い。魔術も武闘も適性が高い、しかし油断は禁物だぞ!モンスターは未知の部分もある、弱い敵だろうが気を抜かないようにな!」
レオ:『父上、ありがとうございます!』
オリオン:
「レオ、ここは貴方の家なのだからいつでも帰ってらっしゃい♪」
バルゴ:
「そうだぞ!」
ピスケス:
「レオなら何があっても対処できるかもしてないけど、十分気をつけてね!」
レオ:
『母上、兄様達もありがとうございます!』
アリエス:
「はい!レオ君!リブラお姉様にもお渡ししたのだけど、私達からの贈り物ですわ♪」
レオ:
『贈り物ですか?』
僕はアリエス姉様から小包を受け取った
レオ:
『開けても良いですか?』
アリエス:
「どうぞ♪」
レオ:
『ありがとうございます!』
カサガサ…パカっ
僕は箱を開けた、中からは薔薇が刻まれたドックダグと印章が入っていた
レオ:
『ありがとうございます!…これは?』
ドラコ:
「それらには、我がウェストミンスター辺境伯家の薔薇の紋章が刻まれている!」
オリオン:
「そう♪私達は離れていてもいつも一緒よ♪」
レオ:
『父上、母上、ありがとうございます!』
バルゴ:
「それは特別な仕様になってるから、贋造物は作れないんだ!」
ピスケス:
「そう!それに印章は封蝋に使えるから手紙などを出してくれたら、それはレオから来た手紙だと分かるんだよ!」
アリエス:
「お手紙書いてね♪」
レオ:
『なるほど!』
僕はそのドックダグを首に下げ、印章をストレージに収納した。
.....
...
レオ:
『父上、母上、バルゴ兄様、ピスケス兄様、アリエス姉様、お身体に気をつけて下さい!』
『オルクスさん、ヴァルナさん、エリスさん、ケレスさん使用人の皆さんも今まで本当に色々とお世話になりました!』
…
「「「「此方こそ、ありがとうございました。お元気で」」」」
「「「「レオ!いってらっしゃい!」」」」
レオ:
『ありがとうございました!いってきます!』
......
....
こうしてレオはウェストミンスター辺境伯家を離れ、冒険者ギルドへと向かった…
...
.......
オリオン:
「寂しくなるわね…」
ドラコ:
「そうだな」
バルゴ:
「父上、我々もリブラ姉さんやレオに負けないようにしっかりとウェストミンスター家を守って行きましょう!」
ドラコ:
「うむ!その通りだ!」
....
.....
......
カグラ市皇家を見送り、ウェストミンスター辺境伯家に別れを告げて僕は領内の冒険者ギルドへ向かっていた
レオ:(心の声)
(『よし、これから冒険者としてウェストミンスター辺境伯家に恥じない生き方をしよう!』)
そう心に誓った
そうこうしているうちに、僕は領内にある、三階建程の大きな冒険者ギルド{スルトの鏡}に着いた
領内と言ってもウェストミンスター辺境伯家からは遠く、昼も過ぎていた
レオ:(心の声)
(『自分一人でこうして街を歩く事も無かったから新鮮だなー』)
......
....
..
レオ:
『やっと着いた…』
ガラッ…バタン
.....
..
ウェスタンドアを抜けると、屈強な戦士や魔法使いの様な格好の人、ギルド職員と思われる統一された制服を着用している人や依頼に来たであろう人まで、様々な人達で賑わっていた
レオ:(心の声)
(『初めて見るわけじゃないけど、街もギルドも様々な種族の人も多いなぁ』)
サンクトゥス王国は種族間の偏見が少ない国だか、特にウェストミンスター領は様々な改革によって訪れる人も多く身分差も無いため多くの種族の領民が生活していた
ギルドの中は数カ所に分かれたカウンターや依頼書が貼られているボードなどがあり、地下に行く階段や上に行く階段などがあり思っていたより清潔で整頓されていた
.......
....
僕は周りを見渡しウロウロとしていると
次々と受付などを済まして人々がギルドを後にしていった…
レオ:(心の声)
(『どこで聞けば良いのかな…』)
入口横で立ち尽くしていると、大柄な男性が声を掛けてきた…
制服を着た大柄な男性:
「おう、坊主!こんな所で立ってどうした?」
レオ:
『冒険者になりたくて来たのですが、勝手が分からなくて…』
制服を着た大柄な男性:
「ほー!若けぇのに冒険者志望なのか!」
レオ:
『はい!よろしくお願いします!』
制服を着た大柄な男性:
「それじゃあ、左側のカウンターに行って受付嬢に用紙を受け取ってから、必要事項に記入して提出してくれたら大丈夫だ!」
レオ:
『なるほど!』
制服を着た大柄な男性:
「おう!そうだ!俺はタンブールっていう名だ!何か困ったらいつでも言ってくれ!」
レオ:
『ありがとうございます!僕はレオと申します』
タンブール:
「レオか!よろしくな!しかし、えらく丁寧に話す奴だが、貴族か?」
レオ:
『はい!ウェストミンスター辺境伯の三男です!』
タンブール:
「ほー、お前が噂の三男坊か!」
レオ:
『噂かどうかは分からないですが、そうです!』
タンブール:
「そーか、そーか!悪いな、冒険者は命がけの職業だし基本的に生まれの身分に関係が無いから色々と不便かも知れんが、まぁ頑張ってくれ!」
レオ:
『はい!ありがとうございます!』
大柄な男性、タンブールさんは親切に教えてくれた後に、地下へ降りていった…
レオ:(心の声)
(『良い人だったなー……えっと左のカウンターだったよね』)
僕は教えてもらった通りに左側カウンターに向かった
レオ:
『すいません、冒険者登録したいのですが…』
ギルドの女性:
「あら、君1人なのかしら??」
レオ:
『はい!』
ギルドの女性:
「そう…じゃあ、この用紙に記入してくれるかしら?」
レオ:
『はい!』
用紙には〔名前・年齢・種族・職業・パーティー・称号〕といった記入欄があり、とてもシンプルなものだった
レオ:
『書けました!』
ギルドの女性:
「ありがとう♪」
レオ:
『はい!記入箇所に空白があっても大丈夫でしょうか?』
ギルドの女性:
「大丈夫よ!じゃあ後は口頭の質問に答えてもらうわね」
口頭質問には〔虚偽の記入は無いか・今までに犯罪行為が無いか〕が問われた
受付嬢さんの手元にある魔法道具によって、嘘を付いていないか正確に分かるらしい…
ギルドの女性:
「よし!これで終わりよ!今、ギルドカードを渡すから待っててね♪」
レオ:
『ありがとうございます!』
ギルドの女性:
「あら?もしかしてウェストミンスター辺境伯家三男のレオ様なの??」
レオ:
『はい!その、敬語や敬称なんて付けなくて大丈夫ですよ?』
ギルドの女性:
「あらあら、良いのかしら?貴族の方々も冒険者になる事があるけど、そうすると地位自体は無くなっちゃうのよ??」
レオ:
『はい!僕は三男ですし、成人を迎えて継承権も放棄しているので』
ギルドの女性:
「それで冒険者に?貴族社会も厳しいのね〜」
レオ:
『それに世界を旅したかったですし!』
ギルドの女性:
「それじゃあ冒険者はぴったりね♪ はい!ギルドカード出来たわよ♪」
レオ:
『ありがとうございます!』
ギルドの女性:
「いいえ♪必要な事は、この冊子に書いてあるから読んでおいてね!文字は大丈夫よね?」
レオ:
『はい!』
ギルドの女性:
「良い子ね〜!私はアルプよ、よろしくね♪」
レオ:
『アルプさん!これからよろしくお願いします』
アルプ:
「分からない事があれば聞いてね〜」
レオ:
『ありがとうございました』
.....
....
..
こうしてレオの冒険者として一歩を踏み出した。
.........
☆ご都合主義のスローライフ
第一章 完




