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☆第14話[稀有な僥倖]

.....

成人を迎えたレオは執事のオルクスと共に、結婚式を控えた長女リブラへの贈り物を探しにダンジョン探索に行き、日没前に帰路に着いたのだった。

そこで貴重な食材の他に珍しい生き物との出会いがあり屋敷へと連れて帰るのだった…

.......

....


『*テレポート(目視できる範囲で瞬間移動)』


レオ:

『ただいま戻りましたー!』

オルクス:

「おつかれさまでございました、レオ様」

レオ:

『オルクスさん、ありがとうございました♪』

オルクス:

「いえいえ、戻るときに幾らか食材となるモンスターも討伐しましたし、私はケレスの元に行ってまいります」

レオ:

『よろしくお願いします!僕も後で厨房に顔を出すと伝えてください』

オルクス:

「あの食材ですね、かしこまりました。きっと驚くことでしょう」

.......

.....

...

無事、ダンジョンから戻ったレオは父上に報告をしに書斎に向かった

.....

..

コンコン…

「入れ」


ガチャ。


レオ:

『失礼します!』

ドラコ:

「おぉ、レオか!無事戻って何よりだな」

レオ:

『ありがとうございます!』

ドラコ:

「何か用があってきたんだろ?どうした?」

レオ:

『ダンジョンで無事貴重な食材が手に入ったのですが、その件とは別に…

実はデボン大森林で生き物を保護しまして』

ドラコ:

「ふむ、生き物か」

レオ:

『はい。オルクスさん曰く、カーバンクルらしいのです』


ドラコ:

「!!!?…ん?もう一度言ってくれるか??」

レオ:

『カーバンクルです』

ドラコ:

「カーバンクルって、あれか?あの、額に宝石がある…」

レオ:

『そのようです…』

ドラコ:

「……今どこにいるんだ?」

レオ:

『実は大人しかったので、この籠の中にいるのですが…』

ドラコ:

「見れるか?」

レオ:

『はい!こちらです…』

そういうとレオは籠に掛けていた布をとり上部を広げた


〝きゅきゅ?〟


ドラコ:

「…!!」

「か、カカ、カーバンクルじゃないか」

レオ:

『やはり本物なのですか??』

ドラコ:

「うむ…まず間違いないだろう…しかし、あまり元気がないな?」

レオ:

『はい…治癒魔法で外傷は治したのですが…』

ドラコ:

「なんだろうな?すまないが、幻獣に関する資料は殆ど出回ってないからな…」

レオ:

『そうですか…どうしたら良いでしょうか?』

ドラコ:

「まぁ、幻獣は賢いからな、我が家で保護している内に何かしら分かるだろう」

レオ:

『ありがとうございます!』

ドラコ:

「そうだな…リブラにでも相談してみたらいいだろう!モンスターについて色々と研究しているようだから何かしら分かるかもしれないぞ!」

レオ:

『なるほど!では、失礼します!』

ドラコ:

「おう!」


ガチャ。

僕は書斎を後にした…

…

レオ:(心の声)

(『リブラ姉様はアリエス姉様と買い物に出かけてるよな……先にケレスさんの所に行こうかな』)


僕はケレスさんに会いに厨房に向かった…


レオ:

『ケレスさん!』

ケレス:

「おう!坊ちゃん!オルクスさんから色々食材もらったぞ!ありがとうな!」

レオ:

『いえ、デボン大森林に行ってきたついでなので気にしないでください!』

ケレス:

「そうか?まぁ、今日の夕食は気合入れて色々作るから期待してくれ!」

レオ:

『はい!そうだ、僕が採取できたとっておきの食材も使いたいのですが…』

ケレス:

「そうそう!何を持って来たんだ?オルクスさんが驚くと言っていたが…」

レオ:

『えっと、ウォレスビーの蜂蜜とコカトリスのタマゴです!』

ケレス:

「は??ウォレスビーの蜂蜜とコカトリスのタマゴだと?」

レオ:

『はい!』

ケレス:

「倒したのか??」

レオ:

『いえ、どちらも戦闘にはなってません!ウォレスビーは煙で眠らせて、コカトリスは巣に居なかったです』

ケレス:

「なるほど…流石だな…それで何か作るものは決めたのか?」

レオ:

『はい!オムレツとパンケーキを作ろうかと思います!』

ケレス:

『3つあるので1つはケレスさんにお任せします』

ケレス:

「いいのか?」

レオ:

『はい!偶然手に入れたものですし』

ケレス:

「コカトリスのタマゴを調理できるなんて腕がなるなー!」

レオ:

『では、厨房をお借りしますね』

ケレス:

「おう!」


―――――調理―――――


§パンケーキ(50枚)


ファリーナ:1560g

ラッテ:1300cc

ズッケロ:325g

ブッロ:500g

ウオーヴァ:1個 (コカトリスのタマゴ)

ミエーレ:お好み(ウォレスビーの蜂蜜)

ソーディオ:30cc


§オムレツ(15個)


ウオーヴァ:1個 (コカトリスのタマゴ)

ラッテ:450cc

ブッロ:150g


§ソース


ポモドーロ:10個

サーレ:少々

ぺぺ:少々


ポモドーロ:5個

カルネ:500g

ワイン:500cc

ブロード:100g

サーレ:少々

ぺぺ:少々


――――――――――――

.......

.....

...

レオ:

『よし!後は焼いて……出来た!』

ケレス:

「おぉ!美味そうだなー!」

レオ:

『はい!以前作ったものより素材が良い分とても出来が良いです♪』

ケレス:

「それはよかったな!」

レオ:

『それにタマゴも大きかったので沢山作ったから使用人の皆さんにも食べてもらおうと思って』

ケレス:

「いつもありがとうな!」

レオ:

『これをストレージに保存して…と、』

『厨房を使わせてもらってありがとうございました!』

ケレス:

「良いってことよ!」

「しかし、坊ちゃんが冒険者になると、こうして一緒に料理できなくなるのも寂しくなるな…」

レオ:

『そうですね、いろいろ教えてもらって助かりました』

ケレス:

「それは俺もそうだぜ!新しいレシピもどんどんできたからな!」

レオ:

『いろいろ冒険して色んな食材を持ち帰りますよ!』

ケレス:

「俺も坊ちゃんが驚くような料理を考案しておくよ!」

レオ:

『はい!』

....

ケレスさんにお礼を言い、僕は厨房を出た


レオ:(心の声)

(『そろそろ姉様達おもどりになったかな?』)

...大広間に向かった

.....


ガチャ。

リブラ:「あら、レオちゃん♪」

アリエス:

「レオくん♪」

レオ:

『リブラ姉様、アリエス姉様、戻られてたんですね』

リブラ:

「えぇ、今戻ったところよ♪」

アリエス:

「どうしたんですの?」

レオ:

『先程、ダンジョンから帰ってきたのですが、その時に生き物を保護しまして…』

リブラ:

「そうだったわね」

ケレス:

「レオくんどんな生き物なの?」

レオ:

『父上にお許可をいただいたので、とりあえず今は僕の部屋で眠っているのですが、リブラ姉様なら何かご存じではないかという話になりまして…お時間があれば来てもらえますか?』

リブラ:

「いいわよ♪」

アリエス:

「私もついて行っていいかな?」

レオ:

『もちろんです!ありがとうございます』

.....

..

こうして3人で僕の部屋にやってきた

リブラ:

「まぁ、本当にカーバンクルなのね…」

アリエス:

「お姉様、わたしも書物で見たことがありますわ…幻獣…なのですよね??」

リブラ:

「そうね、普通は滅多に人前には現れないわね…」

レオ:

『やはりご存知でしたか』

アリエス:

「少し元気が無いではありませんか??」

レオ:

『そうなんです!外傷は治療したのですが…』

リブラ:

「幻獣は謎が多いからね…」

レオ:

『そうですか…』

アリエス:

「レオくんの魔法でも治んないだったら可哀想だね…」

リブラ:

「ねぇ、レオちゃん、この子ちょっと抱いてもいいかしら?」

アリエス:

「お姉様、平気なんですか??」

レオ:

『特に危害は加えないと思いますし、どうぞ!』

リブラ:

「ありがとう♪」


〝きゅ?〟


リブラ:

「起こしてごめんねーほら♪おいで〜♪怖く無いわよ♪」


〝きゅ!きゅきゅ♪〟


アリエス:

「あら、随分とお姉様に懐いているようですね」

レオ:

『そうですね』

アリエス:

「もしかして、お姉様と魔力の波動があうのではないのですか?」

レオ:

『なるほど!一理ありますね!』

リブラ:

「じゃあ。私が治癒魔法をかけたら元気になるかしら?」


「*ヒーリング(外傷回復)」


〝きゅ〜♪きゅきゅ〜♪〟


……キラキラキラ〜

リブラ:

「うふふ♪元気になったみたいね♪」

レオ:

『ホントだ!額の宝石に輝きが戻ってますね!』

アリエス:

「よかったですね♪」


〝きゅ〜♪〟

リブラ:

「うふふ、もう!くすぐったいわ♪」

レオ:

『リブラ姉様、良かったらその子をお譲りしますので、ご契約したらどうですか?』

アリエス:

「お姉様すごいですわ♪幻獣と契約できるなんて!」

リブラ:

「えっ…でも、この子はレオちゃんが助けたのよ?」

レオ:

『僕はたまたま見つけただけで、本当に元気になったのはリブラ姉様のお力ですから』


〝きゅ~?〟

リブラ:

「私と契約してくれる?」

〝きゅ♪〟


アリエス:

「その子もお姉様が好きみたいですね♪」

レオ:

『すごいです!』

リブラ:

「なんだか申し訳ないわね…」

レオ:

『いえ、幻獣がいれば離れていてもリブラ姉様は安全でしょうし!』

リブラ:

「そうね…ありがとう♪」

......

...

こうして、デボン大森林でたまたま保護したカーバンクルはリブラと契約を結ぶ事となった。

思いがけず、結婚式の贈り物として幻獣を渡すこととなりウェストミンスター家はその話題でとても盛り上がっていた…


夕食ではケレスが腕によりをかけた料理が並び

レオが作ったオムレツとパンケーキもとても好評だった

こうして、2人の門出を夜遅くまで思う存分祝っていったのだった…


......

....


登場食材



ファリーナ:小麦粉

カルネ:肉

サーレ:塩

ぺぺ:胡椒

サーレ:塩

ラッテ:牛乳

ブッロ:バター

ブロード:ブイヨン

ワイン:ワイン

ウォーヴァ:卵 (コカトリスのタマゴ)

ミエーレ:はちみつ(ウォレスビーの蜂蜜)

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