☆第12話[久々の拝謁]
前回、初のモンスター討伐に行ったレオは、あれからも討伐に出かけて実戦での戦闘訓練を積み重ね、更に魔法開発や薬学などの勉学にも励んでいた
そんな中、レオは久しぶりに神様達に近況報告やお礼も兼ねて約束通り、茶菓子でも持参してお伺いしようと思い、厨房で調理をしようとしているのであった
.....
...
レオ:
『ケレスさん!厨房をお借りしてもいいですか?』
ケレス:
「おう!いいぞ!また何か思いついたのか?」
レオ:
『はい!今回は甘いお菓子を作りたいと思いまして』
ケレス:
「ほぉー、相変わらず凄い発想力だなー!」
レオ:
『あははは…』
レオ:(心の声)
(『確かに凄いよなー、前世での記憶を頼りに特殊魔法で正確なレシピを思い出した…なんて』)
ケレス:
「厨房は自由に使っていいぞ!俺も手が空いてるから手伝ってもいいか?」
レオ:
『ありがとうございます!』
ケレス:
「よし!じゃあ行こうか!」
.....
そして僕とケレスさんは厨房に移動した
ケレス:
「じゃあ先ずは何をすればいい?」
レオ:
『使用する材料は予め用意してあるので、分量を測ってもらえますか?』
ケレス:
「よし!任せろ!」
レオ:
『では、お願いします!』
―――――調理―――――
①
§チュロス(10cm8個)
ラッテ:140cc
ズッケロ:8g
サーレ:少々
ブッロ:10g
ファリーナ:60g
ウオーヴァ:1/2個
②
§プリン(3個)
ラッテ:250g
ウォーヴァ:2個
ズッケロ:30g
③
§どら焼き(4個)
ファリーナ:120g
ズッケロ:100g
ミエーレ :15g
ウォーヴァ:2個
ラッテ:80cc
アクア:5cc
こしあん:200g
――――――――――――
ケレス:
「よし!坊ちゃん出来たぜ!」
レオ:
『ありがとうございます!』
『じゃあ、①は形を涙型にして油で揚げる』
『②は容器に入れて湯煎して固まったら氷魔法で冷やす』
『③は先ず生地を焼いて作ったらこしあんを挟む』
『ざっくりとこんな手順です』
ケレス:
「じゃあ、始めようか!」
.............
..........
.......
....
..
.
「『出来たーーー!』」
レオ:
『ようやく出来上がりましたねー』
ケレス:
「お菓子も結構奥が深いな!」
レオ:
『ある程度の数はストレージに保存するので残りは食べましょう!!』
ケレス:
「そうだな!」
…
レオ:
『美味しい♪』
ケレス:
「うまいな!」
「特にこの、こしあん?豆を甘く煮ただけなのに、他にも色んなお菓子になりそうだな!」
レオ:
『そうですねー♪ほぼイメージ通りで満足です♪』
ケレス:
「俺はもう一度作ってみるけど坊ちゃんはどうする?」
レオ:
『僕はこれから教会に行った後に行きます!』
ケレス:
「そうか!また出来上がったらウェストミンスター家の皆さんに食べてもらおうと思うからよろしくな!」
レオ:
『ありがとうございます!』
ケレス:
「こいつもいつも通り、{バッカスの晩餐}にレシピ登録するのか?」
レオ:
『その予定です!』
ケレス:
「そうか!じゃあ俺からギルドマスターに伝えとくよ!」
レオ:
『はい!よろしくお願いします!』
…
こうして、甘い茶菓子を完成させた僕は、さっそく神様達にお伺いする為に教会に向かった。
レオ:(心の声)
(『身体強化してても結構な距離だよな…』)
レオ:
『失礼します』
シスター:
「あら?ウェストミンスター辺境伯家のレオ様ではありませんか?」
レオ:
『お久しぶりでございます、シスターさん』
シスター:
「本日はどうなされたのですか?」
レオ:
『久しぶりに教会でお祈りをさせていただきたいと思いまして…今って空いてますか?』
シスター:
「それはそれは、とても良いお心がけですね♪丁度お掃除も終わったところですのぜひ」
「敬虔なる神の子に祝福のあらんことを….」
.....
......
こうして教会に来た僕は神様達に祈りを捧げた
レオ:(心の声)
(『そういえば、僕から神様達にどうやったらお伺いできるんだろ??』)
そんな不安が頭をよぎったが、それは直ぐに解決した
祈り始めて数秒が経過した時に何か意識が遠くなるような、身体が軽くなっていくような感覚に襲われた…
そして、目を開くとそこには神様達が座っていた
神様:
【おぉ!来たか!】【久しぶりねー♪】【大きくなったわねー】【中々来てくれないから寂しかったよー!】【ほっほっほ♪】
レオ:
『お久しぶりです!いつもありがとうございます!』
神様:
【いいんじゃよ】【元気そうでなによりだよ!】【そうね♪】【今日はどうしたんじゃ?】
レオ:
『以前お約束させていただいた、茶菓子をこの世界でも作ることが出来ましたので、近況報告も兼ねて伺いました』
神様:
【おぉ!】【それは楽しみね♪】【楽しみだねー!】
レオ:
『ストレージに入っているんですが、ここで出す事は可能ですか?』
神様:
【ふぉふぉふぉ】【大丈夫だよー!】【ここにも魔素が存在してますからね♪】
レオ:
『ありがとうございます!』
『*ストレージ!』
僕はストレージから先程作ったお菓子とお茶を取り出した
レオ:
『神様達が何がお好きになるか分からなかったので、とりあえず3種類作りました!』
神様:
【ほぉ!】【こっちでは初めてみるわね♪】【良い香りだね!】【ほっほっほ!楽しみじゃな!】
レオ:
『お口に合えばいいんですが…』
神様:
【では、いただこう!】【うーん♪】【おぉ♪】【これは凄いの!】
レオ:
『どうでしょうか??』
【凄い美味しいよ!】【美味しいわ♪】【3つとも違って全部凄い出来じゃな!】【どれも初めて食べたけど美味しい!】【そうだね!これは人気が出るだろうね!】【そうね♪】
レオ:
『神様達でも食べた事ないモノとかあるんですね』
神様:
【そうじゃな!】【この世界は料理が少ないからねー】【そうなの、我々はこの世界の神ではあるけど、文明や文化、こういった料理などの別の世界の知恵を直接与える事はできないのよ】【そうじゃな!それが我々神々の決め事なんじゃよ】
レオ:
『へぇー、基本的に社会に介入はできないって事なんですね』
神様:
【そう!但し、特例があっての、お主のように我々の都合で我々の世界に来てもらう場合には、話は別じゃ】
【神々の使徒として、文明発展などの為に影響を与えるキッカケになる者にはこうして特別な力を与えれるのじゃ】
【あまり覚えては無いだろうけど、君の前世での記憶でも歴史上有名だった人や生活を豊かにする発明をするような人はあっちの神々の恩恵を与えられてるんだ!】
レオ:
『なるほど…なんとなくですが納得しました!』
神様:
【まぁその程度でよい♪】【そうですね♪】【まぁ、気負ったりは全然しなくて良いからね!】
レオ:
『はい!』
神様:
【ほっほっほ!我々神とて別の世界の物をおいそれと再現するのは決め事に反してしまうからの、それぞれ我々の世界で存在するものしか、こうして存在しておらんのじゃよ!】
【そうですね♪だからこうして貴方が再現してくれた料理や便利な物は我々もとても楽しみで毎回嬉しいのよ♪】【そうそう!】【ふぉふぉふぉ】
レオ:
『ありがとうございます♪』
......
....
こうして僕は神様達に茶菓子を楽しんでもらって、初の戦闘の事や感謝を伝えていた
…
神様:
【おっと…そろそろ時間じゃな】【そうだねー、名残惜しいけど】【今日は本当にありがとうね♪】【達者でな〜】
『ありがとうございました…』
...
.....
......
レオ:
『ん…!』
僕は再び教会で目を覚ました
体感では結構長く話していた気がしたが、そんなに時間は経過していなかった
レオ:(心の声)
(『神様達の所では時間の概念がないんだなー』)
そんな事を思いながら僕は立ち上がった
.....
シスター:
「熱心に祈ってらっしゃいましたね」
レオ:
『シスターさん!ありがとうございました!』
シスター:
「いえいえ、またいつでも教会にいらして下さい」
レオ:
『あ、そうだ!シスターさん!これ良かったらどうぞ』
僕はダミーで持っている袋から出す振りをしながら茶菓子を取り出した
不思議な事に神様達の所で全て出したはずだったが数は全然減っていなかった
レオ:
『不思議だな…』
...
シスター:
「どうかなさいましたか?」
レオ:
『あ、いえ。こっちの話です!先程、ケレスさんと作った料理です!』
シスター:
「ありがとうございます♪とても良い香りですね♪」
レオ:
『まだ{バッカスの晩餐}にも登録してない最新作です』
シスター:
「それは…頂いても良いのですか??」
レオ:
『はい!これは僕が作ったものなので、登録する時はケレスさんが少し改良してあると思います
し』
シスター:
「ありがとうございます!」
レオ:
『いえいえ!僕も今日はありがとうございました!』
シスター:
「またいらしてください♪神のご加護があらんことを!」
.....
...
こうして、久しぶりに神様達と会話をする事が出来た僕は帰路に着いた…
......
....
..
登場食材
ラッテ:牛乳
ズッケロ:砂糖
サーレ:塩
ブッロ:バター
ファリーナ:小麦粉
ウオーヴァ:卵
ミエーレ:はちみつ
アクア:水
こしあん:小豆の甘煮




