第12話 その後
23時に最終話投稿とは書いたけど、これが本当の最終話。23時は番外編を投稿しますのでお楽しみに!
しばらく彼女の家でイチャついていた(手は出してない)俺達であったが、アンジュ先生…ならぬ、アンジュが座っていた俺の膝上を降り、急に立ち上がった。
「どうした?」
「ちょっと、用事を思い出したのです。」
「ん?…え、まさか合コン途中参加するとか無いよな…?」
意中の男が捕まったら、次の男に行くとか言わないでくれよ…?
「そんなわけないじゃないですか!私は貴方一筋です。学生時代からの片想いがようやく両想いになったのですよ?有り得ません。」
「お、おぅ…それじゃ、用事って?」
綺麗な彼女からそう言われ、思わず顔が熱くなったが、一方で不思議に思いそう尋ねた。すると彼女は、
「ほら。貴方がくれたあの紙。出しに行かないと。」
「え?」
「ほら、記入済みの婚姻届ですよ?」
にこやかに魔法鞄から取り出した婚姻届を広げる彼女。そう、花束を出す時に落とし、彼女が奪ったあの紙は記入済みの婚姻届。以前、毎日の様に彼女が記入済みの婚姻届を渡して来ていたのだが、何となく捨てると自分が結婚出来なくなる気がして、彼女に返せなかった分は持っていた。
その上、この1ヶ月、メンタルも相当病んでいたせいで、つい記入してしまい、今日の願掛けにもなるからいいかと魔法鞄に入れていたのだった。まさかそれが彼女に奪われると思っていなかった訳だが。
「婚姻届はいつでも役所が受け入れてくれますのよ?今から行きましょう。結婚指輪は2人で仕事終わりにでも見に行きましょうね。」
「ちょ、ちょっと待って。本当に俺で良いのか?それにまずは君の親へ挨拶とか…。俺の親にも…。」
「私の夫は貴方以外有り得ません。それに私の親は大丈夫ですわ!むしろ最近お見合い話持ってきたりして鬱陶しかったので、後でいいですわ!それと貴方のご両親については先程電話で報告しましたので大丈夫ですよ。108本の薔薇の花束と記入済みの婚姻届をプレゼントされましたと報告したら大層喜んでました。」
「ちょっと待って。いつの間に、俺の両親と仲良くなってるの?というか、君の父親、領主様なんだから先にご挨拶しておかないとマズい……。」
彼女にそう言ったが、結局、無理やり役所へ連れていかれ婚姻届を提出することになってしまった。『私と結婚するつもりが無いのにお付き合いしようとしていたんですか…?』とか潤んだ目で言われたら、長い事片想いさせ、一度振ってしまった手前、否とは言えなかった。既に尻に敷かれてしまっていた。
その後、役所へ行った帰りに嫌がる彼女を強引に連れて領主様の屋敷へ行き、盛大な親子喧嘩に巻き込まれたり、次の日職場に結婚報告したら大勢の上司、同僚から祝われたり、勤務後「アローン会」から呼び出され『祝い』と称して集団リンチに合い、綺麗な新妻に治療してもらったりしたり……色々あったが、俺はとても、とても幸せだ。
一応、これで完結です。
あとはちょこちょこ番外編を載せていきたいと思います。アンジュ目線も書けたら書くかも。とりあえず23時に番外編だけ載せておきます。あとはちょびちょび書きます。
筆者のやる気に繋がるので、もし良かったら評価の方と本編の方、宜しくお願い致しますm(_ _)m




