表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『最凶進化ダンジョンマスター ~冒険者を餌に最強を目指す』  作者: もかどら


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

72/80

第72話 樹界王の贈り物

【保有DP:40,420】


【侵食率:7.5%】


【ダンジョンランク:B】


【階層数:5】


【七王統率:2/7】


 神界の話を聞いた後も、俺とユグドラの会話は続いていた。

 樹界王は思っていたより話が通じる。

 少なくともオークキングのような脳筋ではない。

 そして。

 七王の中でも珍しい存在だった。


「あなた、本当に七王を全部倒す気なの?」


 ユグドラが呆れたように聞いてくる。


「そのつもりだ」


「私も?」

「敵なら」



 即答だった。

 ユグドラは数秒固まる。

 そして大きくため息を吐いた。


「番人が気に入る理由が分かったわ」


 褒められている気はしない。

 だが悪い気もしなかった。

 その時だった。

 ユグドラが立ち上がる。

 巨大な森全体が揺れる。

 無数の根が動き出す。

 地面が割れる。

 そして。

 森の中央から巨大な光が現れた。


「これは……」


 リリスが目を見開く。

 俺も同じだった。

 莫大な魔力。

 今まで見たどの宝物とも違う。

 生命そのものが凝縮されたような存在。

 やがて。

 一粒の種が現れた。

 翡翠色。

 心臓のように脈打っている。


【特殊個体を確認】


【世界樹の種】


 空気が変わる。

 システムですら特別扱いしている。

 それだけで価値が分かった。


「持っていきなさい」


 ユグドラが言う。

 フィリアが固まる。

 スイも固まる。

 リリスも驚いていた。

「いいのか?」



 俺が聞く。

 するとユグドラは笑った。


「どうせ神界と戦うんでしょう?」


「ああ」


「なら必要になる」


 その表情は妙に真剣だった。

 ふざけているわけではない。

 本気だ。


「世界樹は神界へ繋がる」


 その一言で全員が反応した。

 神界。

 つまり。

 最終目標。

 その伏線がここで出てきた。


「昔はたくさんあった」


 ユグドラが空を見る。


「今は私だけ」


 少し寂しそうだった。

 だが。

 それ以上は語らない。

 俺も追及しなかった。

 今はまだ先の話だ。


◇◇◇


 帰還後。

 俺はすぐに種を植えた。

 場所は第四階層。

 ダンジョン中心部。

 最も魔力が濃い場所だ。

 種が地面へ埋まる。

 次の瞬間。

 莫大な魔力が噴き上がった。


「うおっ!?」


 フィリアが吹き飛ぶ。

 スイが慌てて支える。

 リリスも目を見開いた。

 成長が速すぎる。

 種を植えて数秒。

 もう芽が出ている。

 さらに伸びる。


 十メートル。

 二十メートル。

 三十メートル。


 止まらない。

 そして。

 システムが反応した。


【世界樹を確認】


【特殊施設化成功】


【DP自動生成開始】


【1日:500DP】


 沈黙。

 全員が固まる。

 俺も固まった。


「は?」


 フィリアが声を漏らす。

 当然だった。

 500DP。

 今まで新人冒険者三人を殺して120DP。

 王国を潰してようやく数千DP。

 それなのに。

 毎日500。


「強すぎないか?」


 俺が聞く。

 だがシステムは答えない。

 代わりに。

 新たな表示が現れた。


【世界樹効果】


【配下成長速度上昇】


【魔力回復速度上昇】


【侵食率上昇補助】


【神界反応率上昇】


 最後だけ嫌だった。

 かなり嫌だった。


「絶対これ後で面倒なやつだよね?」


 フィリアが言う。

 俺もそう思う。

 だが。

 得られる利益の方が大きすぎた。

 植えない理由がない。


◇◇◇


 その夜。

 ユグドラから最後の通信が届く。

 内容は短かった。


【七王統率】


【2/7】


 オークキング。

 そしてユグドラ。

 二人目だ。

 だが。

 その直後。

 さらに別の反応が現れる。


【七王から宣戦布告を確認】


【骸王モルド】


 空気が変わる。

 リリスが笑う。

 スイも笑う。

 俺も笑った。

 どうやら。

 次の王は話し合う気がないらしい。

 それでいい。

 むしろ分かりやすい。

 ならやることは一つだ。


 喰う。

 王だろうが。

 七王だろうが。

 神だろうが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ