表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『最凶進化ダンジョンマスター ~冒険者を餌に最強を目指す』  作者: もかどら


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

59/80

第59話 大強化祭

【保有DP:5,080】


【侵食率:5.6%】


【ダンジョンランク:C】


【吸収ダンジョン数:3】


 黒狼の牙を吸収した翌日。

 俺はダンジョンコアの前で考えていた。

 正確には考え終わっていた。


 使う。


 徹底的にだ。

 これまでは違った。

 DPは貴重だった。

 少しずつ貯めて。

 慎重に使って。

 何度も計算してきた。


 だが今は違う。

 三つのダンジョンを吸収した。

 五千DPある。

 そして何より。

 次の敵は英雄候補だ。

 中途半端な強化では意味がない。


「ご主人様?」


 リリスが首を傾げる。


「今日は使うぞ」


「何をです?」


「全部だ」


 フィリアが吹き出した。


「絶対そう言うと思った」


 俺はコアを開く。


【保有DP:5,080】


 そして最初の投資を実行した。


【上位訓練施設】


【DP-600】


【残DP:4,480】


 第二階層全体が揺れる。

 訓練場が拡張される。


 重力訓練区画。

 実戦模擬空間。

 魔力強化室。


 以前の施設とは比較にならなかった。

 俺は即座にゴブリンたちを放り込む。


「訓練開始だ」


 数時間後。

 結果は予想以上だった。


【ゴブリン戦士へ成長】

×4


【ゴブリン斥候へ成長】

×2


 コボルトジェネラルが驚いている。


「普通なら数年必要です」


「便利だな」


「便利で済ませる規模ではありません」


 だが強くなるなら問題ない。

 次だ。


【眷属召喚】


【必要DP:100】


 俺は迷わず実行する。

 光が集まる。

 そして。


【粗悪魔石】


 石だった。

 フィリアが笑う。

 スイも笑う。

 俺は無言だった。


「もう一回」


【DP-100】


【残DP:4,380】


 光が集まる。


【ゴブリン】


 今回は運が悪いな。

 さらに回す。


【粗悪魔石】


【洞窟ネズミ】


【ゴブリン】


【コボルト】


 少しずつ戦力が増える。

 派手ではない。

 だが軍隊はこうやって作るものだ。

 そして十回目。

 魔法陣の輝きが変わった。

 明らかに違う。

 全員が息を呑む。

 光が収束する。

 現れたのは――

 黒いローブを纏った小柄な魔物だった。


【レア個体】


【シャドウメイジ】


 俺は笑った。

 当たりだ。

 魔法系。

 今の軍に足りなかった戦力だった。

 シャドウメイジは静かに頭を下げる。


「主」


 知能も高いらしい。

 良い。

 非常に良い。

 そして俺はさらにDPを使う。


【原初眷属強化】


【対象:スイ】


【DP-500】


【残DP:3,380】


 スイの身体から魔力が噴き上がる。


「あるじ!?」


「黙って受け取れ」


 強化は成功した。

 エルダースライムになったばかりのスイが、さらに一段階強くなる。

 魔力総量が増加する。

 身体強度も上昇する。

 本人は嬉しそうだった。

 次。


【命名眷属強化】


【対象:リリス】


【DP-500】


【残DP:2,880】


 リリスの蜘蛛糸が銀色に輝く。

 魔力伝導率向上。

 支配能力向上。

 眷属統率能力向上。

 完全に軍団長向けだ。


「これは……」


 リリス自身も驚いていた。

 さらに。


【上位魔獣強化】


【対象:ブラッドファング】


【DP-500】


【残DP:2,380】


 赤黒い魔力が噴き出す。

 ブラッドファングが低く唸る。

 牙が伸びる。

 筋肉が膨張する。

 まだ進化ではない。

 だが戦闘力は確実に上昇した。

 ここまで来て、ようやく俺は満足する。

 ダンジョン全体が強くなった。

 軍が強くなった。

 主力も強くなった。

 そして。

 まだ二千以上残っている。

 以前の俺なら考えられない状況だった。

 その時だった。

 シャドウバットが戻ってくる。

 慌てている。


「どうした」


 映像が流れ込む。

 街。

 領主の城。

 そして中央に立つ一人の男。

 長い黒髪。

 黒槍。

 漆黒の鎧。

 周囲の兵士たちが緊張している。

 ただ立っているだけなのに。

 フィリアが青ざめた。


「来た……」


 俺も理解した。

 英雄候補。

 黒槍のヴァルグ。

 王国最強クラス。

 そして。


【高適性個体を確認】


【施設化適性:極大】


 システムまで歓迎していた。

 俺は静かに笑う。

 準備は終わった。

 戦力も整った。

 なら次は決まっている。


 英雄狩りだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ