第51話 軍勢拡張
【保有DP:1,220】
【侵食率:4.0%】
【ダンジョンランク:C】
【配下モンスター】
・スイ(ヒューマノイドスライム)×1
・リリス(原初のアラクネ)×1
・シャドウバット×1
・ゴブリン×11
・ポイズンスライム×3
・洞窟ネズミ×6
・フィリア(従属中)
ダンジョンへ帰還した俺は、まず保有DPを見ていた。
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【保有DP:1,220】
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何度見ても笑える数字だった。
新人冒険者を相手に必死にDPを集めていた頃が馬鹿らしい。
ダンジョン一つを吸収しただけでこれだ。
なら答えは簡単だった。
これからは冒険者だけではなく、ダンジョンも狩る。
強くなるためなら何でも利用する。
その方が効率的だ。
「あるじ?」
スイが不思議そうにこちらを見る。
俺は迷わず管理画面を開いた。
確認したかったのは生成一覧だ。
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【生成可能】
ゴブリン:50DP
ポイズンスライム:30DP
洞窟ネズミ:10DP
コボルト:100DP
ホブゴブリン:250DP
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思わず目を細める。
ホブゴブリンか。
ゴブリンの上位種。
値段も高い。
おそらく戦力として期待できる。
だが俺は生成画面を閉じた。
今じゃない。
まず見るべきは召喚だ。
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【10DP召喚】
【50DP召喚】
【100DP召喚】
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こちらは変わらない。
しかし今の俺には資金がある。
失敗を恐れる理由もない。
「回すか」
俺は迷わず100DP召喚を選択した。
数度の召喚を行い、400DPを消費する。
結果は上々だった。
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【レア個体】
・ブラッドウルフ
【上級個体】
・コボルトリーダー
【レア個体】
・ストーンゴーレム
※その他:劣化魔石
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最初に現れたブラッドウルフは、赤黒い毛並みを持つ大型狼だった。
ゴブリンなど比較にならない威圧感がある。
「おお……」
フィリアが思わず声を漏らす。
どうやらダンジョンマスターだった頃でも、そう簡単に見られる存在ではなかったらしい。
続いて現れたコボルトリーダーは、配下を率いる上級個体らしい鋭い眼光を持っていた。
そしてストーンゴーレム。
巨大な岩の身体だけで通路を塞げるほどの巨体だ。
防衛戦では間違いなく活躍するだろう。
ブラッドウルフ。
コボルトリーダー。
ストーンゴーレム。
戦力は一気に跳ね上がった。
俺は満足しながら残りDPを見る。
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【保有DP:820】
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まだ十分残っている。
さらに強化できる。
さらに増やせる。
その時だった。
「ねぇ……」
フィリアが恐る恐る声を掛けてくる。
「なんだ」
「そのDP……全部使うの?」
「当然だろう」
俺は即答した。
貯め込んでも意味はない。
戦力へ変換して初めて価値がある。
フィリアは呆れたような顔をする。
「普通はもっと計画的に……」
「だから弱かったんだろ」
フィリアが黙る。
図星らしい。
俺は気にせず新しい配下たちを見る。
ブラッドウルフが低く唸る。
ストーンゴーレムが重々しく立ち上がる。
コボルトリーダーが周囲を観察している。
いい。
実にいい。
弱小ダンジョンだった頃とは違う。
軍勢が出来始めている。
そしてその時、シャドウバットから情報が届いた。
森の奥。
さらに遠方。
新たなダンジョン反応。
しかも前回のフィリアより大きい。
軍拡を急ぐ理由がまた一つ増えた。
どうやら次の獲物が見つかったらしい。




