表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『最凶進化ダンジョンマスター ~冒険者を餌に最強を目指す』  作者: もかどら


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/80

第40話 投資先

【保有DP:175】


【侵食率:3.2%】


【ダンジョンランク:D】


【配下モンスター】


・スイ(ヒューマノイドスライム)×1

・リリス(原初のアラクネ)×1

・シャドウバット×1

・ゴブリン×1

・ポイズンスライム×1

・洞窟ネズミ×2


 新人冒険者三人。

 獲得DPは121。

 失ったのはゴブリン二体。

 収支だけ見れば大勝利だった。

 俺は改めて戦闘を振り返る。

 ゴブリンが誘導した。

 ポイズンスライムが足を止めた。

 洞窟ネズミが視線を逸らした。

 そしてスイが仕留めた。


 以前のようにスイ一体で戦ったわけではない。

 ダンジョン全体で狩ったのだ。

 それが何より大きかった。


「使えるな」


 思わず呟く。

 ゴブリンは弱いが、優秀だった。


 二体死んだ。

 それでも十分元を取っている。

 むしろ安い。

 人間三人とゴブリン二体。

 交換としては破格だった。

 俺は管理画面を開いた。



【保有DP:175】



 数字を見る。

 確実に増えている。

 ダンジョンは成長している。

 なら使うべきだ。

 DPは貯めるためのものではない。

 増やすために使うものだ。


「また召喚ですか?」


 リリスが聞く。


「ああ」


「懲りませんね」


「効率が良かったからな」


 俺は迷わず10DP召喚を選択した。



【10DP召喚】


【DP-10】


【保有DP:165】



・ゴブリン



「おお」


 いきなり当たりだった。


 悪くない。


 続ける。



【10DP召喚】


【DP-10】


【保有DP:155】



・劣化魔石



【10DP召喚】


【DP-10】


【保有DP:145】



・洞窟ネズミ



【10DP召喚】


【DP-10】


【保有DP:135】



・ゴブリン



【10DP召喚】


【DP-10】


【保有DP:125】



・ポイズンスライム



【10DP召喚】


【DP-10】


【保有DP:115】



・劣化魔石



【10DP召喚】


【DP-10】


【保有DP:105】



・ゴブリン



 そこで止めた。

 十分当たりだろう。



【配下モンスター】


・スイ×1

・リリス×1

・シャドウバット×1

・ゴブリン×4

・ポイズンスライム×2

・洞窟ネズミ×3



 軍勢と呼ぶにはまだ少ない。

 だが確実に増えている。

 俺は満足だった。

 スイも新しいポイズンスライムへ近付いている。


「なかま」


『ぷるる』


 嬉しそうだ。

 そんな様子を横目に、俺は転がる劣化魔石へ視線を向けた。


「そういえば、これはどう使う?」


「集めれば魔石になります」


 リリスが答える。


「完全なハズレではないのか」


「ええ。数が必要ですが」


 なるほど。

 なら保管しておけばいい。

 ゴミではないらしい。

 俺は劣化魔石を倉庫へ移動させた。


 その後は訓練施設へ向かう。



【訓練施設】


【元女剣士】



 施設は今日も稼働していた。

 ゴブリンたちが整列する。

 棍棒を振る。

 移動する。

 囲む。

 下がる。

 単純な動きだ。

 だが以前とは別物だった。


 雑魚は雑魚。


 しかし訓練された雑魚だ。

 冒険者を足止めするには十分だろう。

 俺は少し考える。

 この施設も優秀だ。

 女剣士を倒した価値は大きかった。

 強者を倒せば資源になる。

 施設になる。


 そしてダンジョンを強くする。

 実に合理的だ。


 その時だった。



【侵食率:3.2%】



【侵食率:3.3%】



 数字が動いた。


「ん?」


 俺は表示を見直す。

 見間違いではない。

 確かに増えている。


 だが理由が分からない。


「リリス」


「分かりません」


 聞く前に返された。

 どうやら彼女も知らないらしい。

 侵食率。

 以前から存在していた謎の数値。

 今まで変化しても意味は表示されなかった。

 だが今回は違った。

 数字が変わった直後。

 小さな通知が現れる。



【侵食進行を確認】



 それだけだった。

 説明はない。

 だが俺は妙な違和感を覚える。

 まるで何かが近付いているような。

 あるいは何かへ近付いているような。

 そんな感覚だった。

 だが今は分からない。


 分からないなら放置だ。


 いずれ答えは出る。

 俺は表示を閉じる。

 そして改めて配下たちを見渡した。


 ゴブリン。

 ネズミ。

 スライム。


 まだ弱い。


 だが増えている。


 強くなっている。


 それで十分だった。

 今は侵食率より軍勢だ。


 もっと増やす。


 もっと狩る。


 もっと強くなる。


 その先に何があるのかは、その時考えればいい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ