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《近々コミカライズ発売予定》道にスライムが捨てられていたから連れて帰りました  作者: イコ


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ご近所ダンジョンさん 18

 私たちは、どんな攻撃が有効なのかわからないので、全ての攻撃を試すことにしました。


「銀世界!」


 世界の全てが雪に包まれて凍りつく。

 ミズモチさんが作り出した世界の中で、私は光のレーザーを放ちます。


「プリズンブレイク!」


 乱反射して無数のレーザーが白鬼乙女さんを襲います。

 ですが、白鬼乙女さんの歩みを止めることはできません。

 凍りついた世界は、一瞬で青い炎によって溶かされて、全てが火の中へと消えていきます。


「鬼火ですか? くっ、ミズモチさん次です! 火には水を」

「はい!」


 ミズモチさんが濁流のような大量の水を生み出して、私は聖なる結界を作り出して、白鬼乙女さんを閉じ込めて窒息させようとします。

 ですが、水の中にある顔はニヤリと笑って、全ての水を飲み干してしまいました。


「なっ!」

「うおおおおおお!!!!!」


 叫び声をあげて、振り上げられた腕。

 遠いと思って油断していれば、私の前に白鬼乙女さんが瞬間移動してきて、ミズモチさんよりも早い速度で地面に叩きつけられました。


 私はこれまで大きなダメージというのはあまり受けたことがありません。

 いえ、傷は何度も負っていますが、衝撃を感じて意識を飛ばしたのはいつぶりでしょうか? 白カンガルーさんのパンチは、かなり近いですが、白鬼乙女さんの一撃の方があるかに強力です。


「ガハッ!」

「ご主人!」


 ミズモチさんがすぐに私を拾い上げて、救ってくれますが、

 人外になって他の魔物を圧倒てしてきたこの身が全く通じません。


「ハァハァハァ」


 ミズモチさんにポーションをいただいて、それでも足りない痛みには回復魔法をかけます。


「ミズモチさんは大丈夫ですか?」

「大丈夫! ポーションを飲んだよ!」

「我慢しないで言ってくださいね。白鬼乙女さんには、一人では勝てません。必ず二人の力が必要です!」

「はい!」


 先ほどの瞬間移動も警戒しなければいけません。


 ああ、こんなにも遠いのですね。


「うおおおおおおおおおお!!!!!!」


 口からはレーザーを、周りには青い鬼火が浮き上がり、白鬼乙女さんから受ける総攻撃のようです。


「はは、これはとんでもありませんね」

「任せて!」


 ミズモチさんが私の前に出て全身を大きくして、さらに自身の前に何重にも氷の壁を作り出しました。


 それだけではなく、左からは空中を泳ぐ水のシャチが、右からは空を翔る毒の蛇が白鬼乙女さんに向かって襲い掛かります。


 攻防一体のミズモチさんが選んだ選択です。


 今までの魔物ならば、この一撃で倒せていたことでしょう。


「うお!」


 ですが、青い鬼火によってシャチは全て消滅してしまい、毒の蛇たちは白鬼乙女さんの気合いだけで吹き飛ばされます。

 

 その勢いのままに放たれたレーザー光線はミズモチさんが作り出した氷の壁を全て撃ち抜いて、ミズモチさんの体を吹き飛ばしました。


「ミズモチさん!!!」


 私はすぐに駆け寄って、ミズモチさんの体に回復魔法を施します。

 なんとか体は修復できましたが、魔力を一気に失ったようです。


「貯蔵していた魔力アイテムを使ってください。外気から魔力を吸収するよりもそちらの方が早いです」


 ミズモチさんが持ち歩いてくれているアイテムを吸収すれば、ミズモチさんは魔力を回復できるはずです。


「はい」


 ミズモチさんも自分の状態を把握しているのでしょう。

 私の言葉に従って、回復に努めてくれています。


「くっ、強い。強すぎです」


 物語なら、ここで助っ人がきて、私たちを助けてくれますが、ここには誰も入ることができません。私たちに助っ人はいないのです。


「また同じ攻撃ですか?」


 一度はミズモチさんが防いでくれた攻撃を、白鬼乙女さんは続けて打てるのですね。


「はは、ミズモチさん。今度は私があなたを守る番です」



 私は銀杖さんと、魔法の聖なる盾を全力で発動します。


 昔に比べれば、私の魔力だって大量に増えているのです。

 ミズモチさんが回復する時間ぐらいは稼いでみせます。


「うおおおおお!!!!」

 

 放たれる青い鬼火に私は「アベフラッシュ!乱反射!」で対応して消滅させながら、白鬼乙女さんから放たれるレーザーは聖なる盾を使って、方向を変えることに成功しました。


「やっぱり光の性質を持っておられるのですね。防ぐことはできませんが、向きを変えていなすことはできます」

 

 喜んだのも束の間、白鬼乙女さんが瞬間移動してきて、目の前に現れました。


「なっ!」

「うおおおお!!!!」


 振るわれる腕から伸びた鋭い爪が、私の肩から胸にかけて切り裂きました。


 ドクンと心臓に突き刺さる爪は確実に致命傷にまで届いています。


「ご主人!!!!」

 

 ミズモチさんの声が遠くから聞こえます。


 ああ〜私は負けるのですか? 白鬼乙女さんが強すぎて、攻撃を当てることもできません。こんなにも差があるのですか?


 やっぱりレベル30程度で来てはいけない場所だったのでしょうか? 他のA級ダンジョンを攻略できたから調子に乗ってしまいました。


 白鬼乙女さん……すいません。


 

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