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《近々コミカライズ発売予定》道にスライムが捨てられていたから連れて帰りました  作者: イコ


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レベル27

 目が覚めると、そこは見たことがない天井でした。


 土蜘蛛ダンジョンで気を失ったまでは覚えています。

 ここはどこでしょうか? 体を起こすと冒険者ギルドの方が取ってくれた、オシャレな宿の中であることが理解できました。


「あっ、目が覚められましたか?」

「カオリさん。私は?」


 頭に触れれば、ツノが消えています。

 無意識に変身を解除したようですね。

 それに、レベルが上がっている感覚もあります。


「土蜘蛛のボスをヒデオさんとミズモチさんが討伐されて、力を使い果たしたところまでは覚えていますか?」

「はい。落下しているのをカオリさんが魔法で受け止めてくれたんですよね?」

「そうです。その後は、冒険者ギルドの人に土蜘蛛のボスを倒したことを告げたんです」


 カオリさんが私とミズモチさんをダンジョンの外まで運んでくれたようです。


 ミズモチさんはすぐに意識を取り戻して、魔力が枯渇しているからと土蜘蛛ダンジョンで、悪食行為をしてきたそうです。


 土蜘蛛のほとんどをミズモチさんが一人で喰らってしまったそうで、冒険者ギルドの人たちが来た時には、土蜘蛛ボスの死体も、糸も食べ尽くされていた後だったそうです。


 どうやら魔力を枯渇させたミズモチさんは、生命の危機から自らを脱出するために土蜘蛛ダンジョンを食い漁ったそうです。



 その後は、土蜘蛛ダンジョンだった場所を冒険者ギルドの人が解放して、北野天満宮は全て元通りになりました。

 魔物が出る前の本来の形にほとんどが戻り、修繕は必要ですが再開の目処は立ちそうだいうことで上手くいってよかったですね。


「お水を飲まれますか?」

「ありがとうございます」


 今は夜中の二時だそうで、食べるものをカオリさんが用意してくれていました。

 消化の良いお粥をレンジで温めてくれて食べました。


 お腹が満たされて、ミズモチさんを探すと、私の枕元で寝ておられます。


「ミズモチさんも今回は離れたくないと思ったのかもしれませんね」


 土蜘蛛のボスに対して油断があったわけではありません。

 ですが、酒呑童子と同等の魔物である土蜘蛛さんを、酒呑童子が倒せたからいけると思ってしまった自分をバカだと言いたいです。


 武人であった酒呑童子に対して、土蜘蛛は完全に魔物でした。


 理性を持たない魔物は、本能の赴くままに暴力を振るう。それがどれだけ怖く恐ろしいのか、知ることになりました。


「私も少し休みますね」

「看病してくれていたんですね。ありがとうございます」

「いえ、ヒデオさんがヒデオさんのまま帰ってきてくれたことが何よりも嬉しいです」


 カオリさんに抱きしめていただきました。


 彼女が眠るのを見届け、私は一人で中庭へと出ました。


 レベル 27(SP270)


 SPをタッチすると項目が現われました。


 ・魔物の攻撃強化+26

 ・魔物の防御強化+26

 ・魔物の魔法強化+26

 ・魔物の魔法防御強化+26

 ・魔物の異常耐性強化+26

 ・魔物の回復力強化+26

 ・魔物の異常耐性回復+26

 ・魔物の上級魔法解放

 ・魔法剣基礎

 ・人外への道 その1


 new魔物の上級魔法解放


 ・魔物の魔法経験値が上位魔法を使えるレベルに達しました。

 これまで体に負担が大きくて使えなかった魔法が使えるようになります。


 ミズモチさんが放ったドラゴン。

 そして、氷と毒を合わせた姿。

 あれらは上位魔法だったのですね。


 これまでアイスジャベリンや、私との合体魔法はありましたが、あれだけの破壊力がある魔法は初めてだったので驚きましたね。


 new魔法剣基礎


 ・武器に魔法付与が可能になりました。


 魔綿を取りに行った際に習得した光の剣が、まさか土蜘蛛のボスを倒す決め手になるとは思いもしませんでした。

 それにまるで漫画やアニメで見るような主人公が使う技が私が使えるようになるなんて思いもしませんでしたね。


 new人外への道 その1


 ・人外への序章を習得した者が歩む道。 その1


 あなたは人外への扉を開き、その道を進みます。

 全能力の向上に伴い理性を失いつつあります。


 ですが、決してそれに負けることは許されない。


 人外とは、人と人以外を分ける言葉であり、その道はまだまだ険しく先は長いのだから、この程度で心を手放すのはただの獣である。


 私は習得しないという選択肢も考えました。


 ですが、私の記憶にはどうしても育毛を習得しなかったことで生じた弊害が頭の中をよぎってしまうのです。


 もしもこのスキルを習得しなければ、もっと恐ろしいことを要求されるかもしれない。もっと恐ろしい結果が待ち受けているかもしれない


 毛を失うだけでなく。


 それこそ全身から毛が消えるような………。


「白鬼乙女さん、やっとです。装備を整えた暁にはあなたに会いに行きます。昨年の年末は鏡餅を持って行きましたが、今年は一緒にお餅を食べましょうね」


 私は一人で、月を眺めました。


 冬の月は空が澄んでいて、とても綺麗に見えます。


 京都の夜は東京よりも少しだけ肌寒く感じますね。

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