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《近々コミカライズ発売予定》道にスライムが捨てられていたから連れて帰りました  作者: イコ


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下見

 土蜘蛛ツチグモは、そもそもは古代日本における、中央政権ヤマト王権への恭順を示さなかった《まつろわぬ民》に対する蔑称である。

 

 牙鬼幻月の邪悪な妖気の影響を受けた冷蔵庫が、古来の土蜘蛛伝承を受け継いで、現代に変化した妖怪。

 冷蔵庫の胃袋の力を利用して、周囲のあらゆる物ごと人間をまるのみできると言われいる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 カオリさんが話してくれた内容を聞きながら、鬼に続いて危険な魔物の雰囲気が感じますね。


 北野天満宮がダンジョンと化しているだけでも、私としては考え深いものです。


 偵察として、夜に北野天満宮の前を通ると、観光地として開放されていた名残を見つけました。


 LED電気が使われていることで、ダンジョンと化した今でも電気がつくようになっているのでしょうね。

 400本を超える紅葉の木が、今の時期になるとライトアップされてとても美しく幻想的な光景が広がっていました。


「ここに土蜘蛛さんがいるのですね」

「はい。一応、巨大な蜘蛛であると記載されていますが、多くの蜘蛛の子がこちらに反旗を翻すように配置されているようです」


 流石に夜に突撃をかけるのは怖く感じ恐ろしさがありますね。


「雰囲気がありますね」

「そうですね。北野天満宮は、菅原道真公を御祭神としておまつりする全国約1万2000社の天満宮・天神社の総本社なんだそうです。古来、北野の天神さまと親しまれ、入試合格・学業成就・文化芸能・災難厄除祈願のお社として幅広く信仰されています」

「そんな場所がダンジョン化してしまうのは、よろしくないですね」

「ええ、しかしこういう場所だからこそ魔力が溜まって強力な魔物が誕生してしまうというのもあるのかもしれません」


 私たちは下見を終えて、ホテルへと戻りました。


 12月に入り、風が一気に冷たくなります。

 

 本日は体を温めたいという思いもあり、湯葉料理や湯豆腐が美味しいお店をご予約させていただきました。

 私たちはそれで満足できますが、ミズモチさんはそれだけでは満足できないかもしれません。


 追加で鶏肉のフルコースを五十人前ほどお願いしました。


 湯葉は生姜湯でしゃぶしゃぶにして、特製ポン酢でいただきます。

 弾力が独特の味わいがあり、またさっぱりとしたポン酢が湯豆腐との相性が最高です。


 冬場はビールを飲む人が激減しますが、私としてはこういう温かい食べ物を口に含んで、冷たいビールでキュッと喉を締めるのが最高に心地よくておいしく感じます。


「いかがですか?」

「はい! とっても美味しいです。少し外を歩いただけですが、体って冷えていたんですね」

「そうですね。もう冷たい風が体に堪える季節になってきました。私としては全身の毛がないので、防寒毛がありません」

 

 哀愁と共に一筋の涙がこぼれ落ちます。


「ふふふ、ですが、ニット坊やジャケットがすごく似合っていますよ。冬になると服装は防寒が多くなりますが、ヒデオさんは身長が高いので、そういう服を着ると似合いますね。冒険者で筋肉もあるので体格も良いので素敵です」

「そっそうですか? ふふ褒められて悪い気はしませんね。カオリさんも女性から見れば身長が高い方ですよね?」

「そうですね。だけど、160センチです。ですからモデルなどをされている人に比べると小さいんですよ」

「スタイルが良いので、バランスが良いと思いますよ。わっ、私はカオリさんが一番大好きです」

「ふふ、ありがとうございます」


 私たちが湯豆腐を楽しんで、湯葉しゃぶをしている横ではいつも通りの戦場が広がっておられます。


 ミズモチさんは熱い食べ物にも強くなりました。

 湯豆腐だけに触手を伸ばして、パクリ、湯葉を器用にしゃぶしゃぶしてパクリ。


 そして、鶏肉のフルコースはお皿がくれば、お皿の上を者の3秒ほどで食べて、次のお皿を待つということを繰り返しておられます。


 湯葉はすぐになくなっていって、湯豆腐も鍋になくなると追加する店員さんが専属でおられます。


 三人の店員さんが変わるがわる、食べ物を運んでくる光景はいつ見ても圧巻ですね。


「さて、私たちは美味しいお酒と、食べ物をいただきましょう」

「はい!」


 カオリさんもミズモチさんの食事風景にはなれましたね。


 私はいつも通り、お店側に迷惑料も込めて、多めに支払いをしておきます。


 高級料理屋さんでもミズモチさんを受け入れてくれて、店員さんだけでなく厨房も相当に頑張ってくれているのが伝わってきます。



「さて、ホテルに戻ってアプリで地図情報の確認をしましょう。土蜘蛛さんのボスがいる位置の特定と、罠がありそうな所にチェックアンドもしておきましょうね」

「はい!」


 私はカオリさんと、偵察に行った感覚と、実際にネット上に存在するマップを頼りに作戦をカオリさんが考えてくれます。


 私は厄介な相手や、今回の目的などを見定める役目をもらいました。


 カオリさんがどんどんハイスペックになっていくので、気後れしてしまいますね。


「準備はできました!」

「はい! 聞かせてください」


 私はカオリさんが作ってくれた土蜘蛛攻略を参考に、明日討伐に臨みます。

 

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― 新着の感想 ―
おっと、更新が来てるじゃん\(^o^)/
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