気分転換は大事です。
お盆で実家に帰った際は平和だったのに、現在では随分と毎日の過ごし方が様変わりしました。忙しい日々を駆け抜けたような気がします。
「やっと祝日ですね」
敬老の日は、両親に結婚の報告と一緒に美味しいお肉を送っておきました。
昨年までは些細なこともできていなかったので、これからは親孝行をしていきたいです。
カオリさんのこともあり、うちの両親にはカオリさんやミズモチさんのこともこれからいっぱい家族として愛してもらいたいのです。
そして、これまでたくさん私を愛してくれた恩返しをしたいと思いました。
親の有り難みを知るのはいなくなってからだと言われたことがありますが、東京にきたときに一度。そして、自分が結婚するとなって二度目のありがたみを実感しています。
「ヒデオさん、秋分の日は一緒に山登りに行きませんか?」
「いいですね。高尾山にでも行きましょうか?」
「ピクニックしましょう。たくさん料理を作ります。ミズモチさんも行きましょうね」
「ガヴュ〜!」
ミズモチさんが喜び勇んでカオリさんに飛び込んでいきます。
二人の関係も良好に進んでくれているので嬉しいですね。
最初の頃を思うと、ミズモチさんも随分と元気になられて感情表現をされるようになりました。
アンジュさんのブログには、スライムは命令しなければ動かないと書かれていましたが、今ではミズモチさんは自分で考えて動いてくれます。
これも私がミズモチさんに好きにしてくださいと言ったからなのでしょうか? ミズモチさんは常に私を心配して、私のことを考えてくれるので、嬉しいと感じてしまいます。
週末の高尾山は、人が多いです。
流行病も人数が減っているわけではありませんが、人々の認識は下火になりつつあるので、外に出る人が増えて普通になりましたね。
海外からやってくる観光者の方も増えています。
「天気が良くなってよかったですね」
「はい! ですが、天気が良くなると結構暑いのがまだ残っていますね」
高尾山の週末の温度は二十九度と書かれていましたが、それ以上に太陽の光が降り注いでいるように感じます。
しんどいとかはなく、爽やかな秋の訪れを告げてくれているように感じます。
数日前に雨が降った際には、最高温度25度までしか上がらなくて、少し肌寒いと思うようになりました。
そんな秋の訪れを感じることが多くなった今日この頃の高尾山は、まだ緑が溢れながらも綺麗な木々の息吹を感じることができます。
都心から一時間でたどり着いて、初心者コースなども用意されているハイキングコースをゆっくりと登っていきます。
緑の中は、夏から秋に変わる気温が少し肌寒く。
帽子と長袖にしてきたことが正解だと思えました。
「いい空気ですね」
「最近は、色々ありましたからね。体も心も空気の入れ替えです」
やっぱりカオリさんは強いですね。
高尾山は、初心者の表参道コースは、舗装された道なので歩きやすくなっています。茶店やトイレなども用意されているので、初めて登山をする人でも凄く歩きやすくなっています。
「ひんやりしていますね」
「そうですね。標高が高くなればなるほど、空気が冷たく感じます」
夏に来ると涼しくて良いかもしれませんが、現在は秋に差し掛かるので、冷たい空気が感じられます。
「それでも日が当たる場所は暖かくて丁度いいですね」
「はい!」
私たちはゆっくり話しながら高尾山を登っていきます。
ミズモチさんは、私の胸ポケットに入ってゆっくりと眠りながら、大きな荷物を持ってくれています。
二人とも軽装で、長袖の服とズボン。
帽子をかぶって登山をする装いでやってきました。
「ふう、一時間ほどで頂上に到着できるのですね」
「紅葉の時期になるともう少し混んでいるので、今はまだ空いていて良いのだと思いますよ」
今日でも空気が澄んでいて良いと思いますが、みなさん景色が良い時にいらっしゃるのです。
まだ赤というよりも、緑の方が多いので紅葉というよりもリフレッシュと言う方が正しいです。
「頂上でお弁当にしましょう」
「はい!」
頂上には、たくさん人がいるかと思いましたが、そうでもありませんでした。
ここに来るまでに中腹にある髙尾山薬王院や売店、猿園など見るところが多く。
三福だんごや天狗焼きなどのお菓子やお茶も楽しめます。
「実は私、高尾山って初めてきました」
「そうなんですか? 私は子供の頃に遠足とかで」
「ああ、東京の学校あるあるですか?」
「どうなんでしょうか? でも、多いのかもしれませんね」
仕事ばかりで東京に住んでいるのに行っていないところがたくさんあります。
のんびりとした時間があるだけで、こんなにも幸せな気分になれるのですね。
カオリさんの作ってくれたお弁当を食べて、山頂からの景色を眺めた後は、ミズモチさんが食べたい物を食べ歩くために売店周りをしました。
事前に予約をしておけば、薬膳料理なども食べられたようです。
今度は事前に予約してきましょう。
帰りには、ユウリさんの店によって、そこでもミズモチさんは大量に焼き鳥を楽しんでおられました。
カオリさんも笑顔で、ユウリさんと話していたので、私としては気分転換をしにきてよかったと思えました。
どうも作者のイコです。
新年明けましておめでとうございます!
どうぞ今年もよろしくお願いします!




