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異世界とは愛すべき者達の居る世界  作者: かみのみさき
一章 異世界とはケモ耳幼女が居る世界

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17話 ジアストール城内の探検.5


 2/8 加筆修正致しました。



 お城の中のレストランで、大宴会を始めて、一時間ぐらい経っただろうか。


「ゔぁーっ、もう食えないっ」


「ホンマやなぁ、ウチも腹いっぱいや」


「食べ過ぎですよぉ、リティナ様。太ってもぉ、知りませんからねぇ」


 リティナとニアノールさんは、ナイフの先とフォークの先を重ねて、食べ終わる様だ。

 食い方は汚かったけど、まさかリティナが、ちゃんとカトラリーを使えるなんてな。

 目の錯覚かと思ったわ。

 問題は、この二人か……凄いな。

 

「モゴっ、まだモゴモゴっ、たべれるの!」


「うむっ。ミルン君には、負けられぬな!」


 筋肉村長と、犬耳ミルンの、大食い大会開催中。

 村長は体格が良いから、沢山食べるのも分かるんだけど、ミルンの胃は可笑しいだろ。

 ブラックホールでも、入ってるの?

 お腹はまん丸だけど、普通ならその、何倍もの膨らみになる筈だよね?


「リティナ様は、もう食べぬのであるか? もっと食べねば、良い筋肉が付かぬぞ」


「アンタみたいな、筋肉になってたまるか。ヘラクレスもミルンも、胃袋可笑しいでっ」


「まだたべれるの!」

 

 ミルンの、まだまだ宣言入りましたーっ!


「アンタら見てると、胃もたれしそうやな」


「リティナ様っ、お口のまわりを拭きますからぁ、動かないで下さぁい」


 相変わらずニアノールさんは、甲斐甲斐しくリティナを世話してるけど、本当に口のまわりが、食べカスだらけだ。

 さっきのカトラリーの感動を、返してくれ。


「このモモ肉は、美味しいのであるっ。矢張り城の料理は、素晴らしいのであるぞ」


 ナイフ片手にマッスルポーズっ!

 村長、酔ってないか?

 モモ肉を肴に、日本酒をラッパ飲みの筋肉。


「村長……酒はちびちび呑むモノだぞ?」

 

「仕方無かろう。この酒、ニホンシュと言ったであるな。これ程の酒を飲むのは、初めてなのであるっ」


「俺も、もう少しだけ飲むか……」


 グラスにちょびっとだけな。

 待てよ……空間収納でこっそり持ち出せば、少しの間、晩酌出来るんじゃね?

 駄目だっ、酒が不味くなる。

 後で大将にお願いして、分けて貰うか。


「大変美味に御座いました」


「ドゥシャさんは、もう良いのか?」


「はい。これ以上食べますと、メイドの仕事に戻れませんので。ミルン御嬢様、お口を失礼致します」


 綺麗な動作で、食事をしていたドゥシャさんだけど、何人前食べたのこの人。

 お腹膨らんで無いのは、何で?

 食べ終わって直ぐに、ミルンの世話をしてるし、超人の類いだろうか。


「うっ、むぅっ、限界であるなっ、ゲフっ」


「村長、食い過ぎだっての。ミルン、動けなくなったら、お城の探検が出来なくなるぞーい」


「モゴっ!? モゴ……ごちそうさまでした!」


「お腹いっぱいになったか?」


「はちぶんめなのっ。たんけんにいく!」


「二十皿が、八分目……んじゃっ、大将に一声かけて、探検の続きだな」


 貞操帯さんから預かった書類も、農作物担当者に、渡さにゃならんしね。


「皆んなはどうすんの?」


「ウチは書庫やな。調べもんあんねん」


「リティナ様のぉ、護衛ですぅ」


「私は、練兵場であるな」


 各々、行きたい場所がある様だな。

 それじゃあ、行くとしますか。


「お──いっ、大将さんや──い」


 ドドドドドって、凄い走る音が聞こえる。

 歩いて来れば良いのに。


「おぅ! なんでぃ!」


「俺達もう行くから、挨拶に呼んだんだ」


「んなもんいらねぇよ。で、どうだった。俺っちの料理の味はよぅ」


「最高に美味かった! それしか言えんぞ」


「おいしかったの!」


 ミルンもこの通り。

 尻尾をブンブンさせまくってるから、本当に美味しかったって言う、証拠だな。


「かぁぁぁっ、その一言がっ、料理人冥利に尽きるってぇもんよ! お前さん達ならっ、いつでも大歓迎だ! また来なっ!」


「また来るよ。んで、ちょっと相談と言うか、この酒……持って行って良い?」


「開けた酒だから、持って行きな!」


 流は日本酒を手に入れた。

 コレで、寝る前の晩酌を楽しめるぜ!!




 城内探検の再開です。

 リティナとニアノールさんは、書庫に向かい、村長は練兵場だったか。

 

「……脚がっ、震えるっ」


 はい、ミルンを肩車しています。

 衣装室で御着替えして、天使のミルンに戻ったのは良いんだけど、重量がヤバい。


「おとうさんの、うごきがおそいの。なんで?」


「何でだろうなぁっ」


 如何に重たかろうとも、口に出して言ってしまえば、ミルンが不機嫌になっちゃう。

 それだけは、避けなければならない。


「んで、メイドさんは、何で付いて来るんだ? 仕事に戻らないのか?」


「私目は、ミルン御嬢様のお世話係に御座いますので。どこまでも、お供致します」


「どこまでもって……何か怖い」


 ミルン御嬢様の、お世話係ねぇ。


「て事は、偶然会った訳じゃ無くて、元々ルシィの私室に、来る予定だったのか?」


「左様に御座います。陛下より、『お主暇じゃろ? 監視がてら、ミルンのお世話をして来るのじゃ』と、任を与えられました」


「監視がてらの、お世話係って何?」


 誰を監視するのかって?

 はいはーい、俺に決まっていますよね。

 んで、ミルンにはお世話をすると。


「ルシィの奴……また泣かしてやるっ」


「おとうさん。おんなのこなかしちゃっ、め!」


「ミルン、ルシィは女の子じゃ無いぞ。この国の王様だから、なーんにも、問題無しだ」


「きちくなのっ」


 そう言う言葉を、何処で覚えたの? 

 汚い言葉は、出来れば覚えないで欲しい。


「なぁドゥシャさん。付いて来るなら、城の中を案内してくれよ。探検って言っても、目的も無く、ただ散歩してるだけだしさ」


「それは、宜しいのでしょうか」


「付いて来るんだろ? ミルンも良いよな?」


「きょかしますっ!」


 ミルンの許可申請、通りました!

 

「ミルンも良いってさ」


「畏まりました。僭越ながら、このドゥシャめが、ご案内役を務めさせて頂きます」


「宜しく頼……何するよ……」


 案内役オーケーっと言って直ぐ、ドゥシャさんが動き出し、俺の肩の上に手を伸ばしたと思ったら、ミルンが取られた。


「えっ、ドゥシャさん。ミルン返して……」


「では、ミルン御嬢様。参りましょう」


「なんでおろしたの?」


「私目が、お運び致します」


 俺の言葉を全無視メイドです。

 重量過多状態のミルンを、抱っこしてるのに、やたらと歩くのが速い。

 そのまま連れ去ったりしないよね?


「……また俺置いてけぼりっ!? ちょっ、ドゥシャさん待ってくれ!」


 ミルンも嫌がって無いし、何あのメイド。

 何とか追い付き、横並びに歩く。

 

「そうだっ、この書類。農作物の担当者に渡してくれって、貞操帯さんに言われているんだけど、担当者の居場所って分かるか?」


「はい、存じております」


 流石メイドさん、場所知ってるのか。


「こちらへどうぞ」


「助かるわ。にしても、城の中って案外、殺風景なんだな。豪華なのって、ルシィの部屋だけなのか?」


 右左と歩いているけど、不思議なんだ。

 王城の通路とかって、壺なんかの、調度品が飾られてるイメージなのに、一つも無い。


「陛下は、無駄な物を好みませんので」


「へぇーっ、無駄な物ねぇ」


「左様に御座います」


 見た目に反して、ルシィは節約家なのか。

 それとも、別の趣味があるのかね。


「旦那様、あちらに御座います」


「んっ? あそこに担当者が居るのか……見た事有る様な、光景だなぁ」

 

 文官っぽい男達が、規則正しく列に並んで、自分の番を待つ姿って、どこで見たんだっけ。

 あぁ、冒険者ギルドっぽいんだ。


「並べって事か……面倒臭いっ」



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