11話 ここがオアシスパラダイス.4
12/6 加筆修正致しました。
お腹がいっぱいになった、ケモ耳っ子達は、皆んな眠たそうに目を擦り、欠伸をして、物凄く可愛いモフモフしたい。
しかしだ……お眠になる前に、とても大事な事を、聞いておかなければならない。
「物凄く遅くなったけど、ケモ耳っ子達よ……名前を教えてくれ。俺は流と言う者だ。今後とも、宜しくな」
そう、大事な名前を、聞いていなかった。
ここに来てから、自己紹介をしないまま、ケモ耳っ子達と遊んで居たんだ。
これじゃあ、大人失格だぞ。
そう思ってたら、一番小さいケモ耳っ子が、元気よく応えてくれた。
「はい、わたちから! わたちは"めお"なの。よんさぃになるわ。よろちくねながれ!」
「メオちゃんだな」
ミルンよりも小さいけど、その瞳に宿る力強さときたら、正に生命力の塊。
ハムスターの様な耳と尻尾で、身体もちょっと真ん丸としている、もち肌ケモ耳幼女だ。
「先を越されましたね。ボクはノーイン、十ニ歳になります。この子達の、兄代わりをしている者です。宜しくお願いします、流さん」
「おおっ……ちゃんとしている。ノーイン君」
狐目に狐耳、狐尻尾で立派なもふもふ。
理知的な顔立ちに、見た目を裏切らない、大人びた口調。
ケモ狐だけに、頭が良いのかね。
「つぎはおれだ! おれはモスク、はっさいだぞ! あのにくっ、うまかった! ありがとなっ! ながれ!」
「鬼っぽい角だ……モスクか」
言葉使いは雑だけど、あの村長の股間を、もう少しで潰せてた角っ子!
でも良い子!
ちゃんとお礼が言える、鬼っ子だな!
「わたしは……ラナスですぅっ。ごさいっ……よろしくっ、おねがいしますぅ」
「くっ、暗い……ラナスだな」
暗いながらも、村長と一緒になって、筋肉マッスルを、頑張っていた子だ。
肌が少し浅黒いし、俺的には、これぞ魔人って感じの見た目だな。
根暗可愛いって、不思議な子だよね。
「ノリスです、ろくさいになりますっ。よろしくおねがい、いたします!」
「ノーインの……弟? ノリスか」
ケモ狐のノーインを小さくして、ケモ耳を無くしたような感じの子だ。
人間だけど、本当の弟みたいに、可愛がられてるし、今後、こう言った偏見の無い子が、増えると良いな。
「コルルです。よんさいになります! しにたくないのでっ、たべないでください! おねがいします!」
「天使の羽根が、凄い震えて……コルルだな」
天使の羽根で、連想されるのは、御使様なんだけど、あの糞リシュエルの関係者じゃ、無いだろうな。
取り敢えず羽根をモフモフ……っ、めっちゃ肌触り良いっ! 何この天使の羽根っ!
「ラカスです、十歳になります。趣味は人の物を隠したり、壁で爪研ぎっ!? 悪い事しません悪い事しません!!」
「猫耳猫尻尾の、ラカスだな……」
ニアノールさんが、柱の影から……ラカスをジッと、見つめてるんです。
ラカスが異様に怯えている。
同じ種族っぽい二人だけど、猫なだけあって、上下関係でもあるの?
「うしっ……これで、自己紹介は終わりだな。そんじゃ皆んな、これから宜しく!」
「ぼくは、モンゴリといいますううう──っ!」
覚醒者が、食い気味にきちゃった。
せっかくこのまま、自然にフェードアウトしようとしてたのに、駄目だったか。
「ろくさいにっ、なりまあああ──っす!!」
元気いっぱいテンション爆上げ。
何なのこの子?
また若干、輝き始めたぞ?
「しゅみはっ、いじめられること。からだをっ、いためつけられること。つめたいめでぇぇぇっ、みられることおおお──っ!ですね」
「情緒どうなってんの?」
急にテンション下げるなよ、恐いから。
人に見えるんだけど、人ってこんなに光ら無いし、六歳に見えない程の筋肉だぞ。
一瞬だけど、村長抑え込んでいたよね?
「モンゴリ君……人?」
「わかりませええええええ────んっ!」
人かどうか分からない?
そうか……分からないなら、仕方が無い。
「モンゴリ君も……宜しくな」
自己紹介も済んだ事だし、ミルンを寝かそうと、寝転がってるミルンを見たら……寝転がってるんじゃ無くて、動けないのか。
「ミルンさんや……寝る時間だよーい」
おっ、動いた……何それ匍匐前進?
いつもの軽やかさは、一体何処に行ったのかと思う程、動きが遅い。俺の足首を掴み、登ろうとするも、動きが止まった。
「……どうしたミルン?」
「おとうさん…おなかいっぱい…あがれない」
足首を掴み、必死に体を起こそうとしているけど、重量過多により、行動不能な様だ。
こんなミルンは初めてで、凄く可愛い。それじゃあ、肩車は辞めて、お姫様抱っこだ。
子供なんて、軽い軽い。
「そんじゃ、よいしょっ────っ、重っ!?」
「おもっ、ひどいっ!」
「あっ……ミルンっ、今は駄目だ!」
ミルンを抱えて、両手が塞がってます。
ミルンの指が、俺の鼻にゆっくりと、じわじわ来るんだけど、防げ無いよね?
「ミルンは重たくないよねっ! 腕が悲鳴をあげているだけだよねっ! だからミルン御免ってああああああああ────っ!?」
ピンポンパンポーン(上がり調)
レベルが1上がりました(鼻血ぶーっ)
ピンポンパンポーン(下がり調)
おい糞リシュエルっ! お前マジ会ったらっ、絶対グーパンかますからな!
絶対だからな!
顔面フルボッコにしてやんよおおお──っ!




