11話 ここがオアシスパラダイス.2
村長の股間撲滅パンチは失敗したが、何とかケモ耳っ子達と仲良くなる事が出来て充実した時間を過ごし、知らぬ間に夜だよご飯だよ皆んな食堂に集まれーと影さんの号令を受け移動。
そこには門番のリスタとアジュもおり、どうした門番はサボりかと聞くと笑われた。
「僕達はこの孤児院を出て冒険者をしているので、門番はあくまでもお手伝い。いつも居る訳では無いんです。そして先程、そのお手伝いの時間が終わったので、ご飯を頂いてから宿に戻りますよ」
リスタの説明は凄く分かりやすいな。
「まあ、俺達二人の実家って言うところだ。たまに見回りにこねぇと、変な奴らがガキ共狙って彷徨くからよ。流、コイツ達を宜しくたのむぜ」
アジュはやっぱり口調は悪いが家族思いなんだな。
しかも二人共普通の人。
やっぱり育つ環境によっては獣族の偏見が無いのかな、良い事だうんうん。
それは良いんだが…それにしてもご飯質素すぎないか?
野菜スープ、豆、芋からの少しのお肉。
ケモ耳っ子達がお皿を用意したり手伝っているが、この食事を見ても文句を言わないのはコレが当たり前ってことだよな。
だってミルンがご飯見てしょんぼりと尻尾を垂らしながら「おにくすくない…」ってぼやく程だからな。
「影さん、この孤児院の運営って結構ヤバいのか?」
物凄く暗い顔をしている…そんなにお金無いのか?
「そうです流さん。子供達を保護して頂きたい理由の一つでもありますが、国、教会からの寄付も少なく、何とかやりくりしている状況ですね。子供達にはいっぱい食べさせてあげたいのですが、先立つ物が無いので…」
むぅ…どこの世界も変わらずに、結局苦しむ者は一番の弱者である子供達か。
まあ飯ぐらいなら食わせてやるかな!
幸い肉等々大きい村一つ分あるからね。
有難う、ラクレル村の方々よ。
「影さん、ちょいこっち来てくれ。村長もミウちゃん降ろして来てくれ」
二人を外へ誘導してーーー
「影さん。この筋肉村長からの贈り物だ、受け取ってくれ」
ーーーと俺は空間収納から数日分の食料、主に肉を腐ら無い程度と農作物を山程出した。
「「はぁ!?」」
二人共面白い顔になってるぞ?
「流君、君が空間収納を持っているとあの時聞いたがこの量の食材を持っているとは…それをなぜ私からの贈り物だと?」
まあ、言って無いからね!
「いや、だってこの食材、ラクレル村のだから村長の贈り物って言っても間違い無いぞ」
そのまま村に置いていたら腐るしカビるけど、俺の空間収納は腐らせ無いし保管するには最適だから、村長に黙って持ってました御免なさい顔近いその拳骨を収めろやめろ!?
「あの野営地で食べた食材もそうか?」
「悪かったって村長。でも、腐らせるより良いだろ?
ここのケモ耳っ子達も喜ぶし」
村長は少し項垂れた後、俺の笑顔をみて諦めたのか疲れた声で了承した。
「子供達にお腹いっぱい食べて貰って欲しい」
影さんは村長に対して深く頭を下げ、有難う、有難うと泣きそうな顔で、でも口元は少し笑みを浮かべ御礼を伝えていた。
うんうん、俺の行為がうやむやになったし、ケモ耳っ子達も喜ぶし、Win-Winだな!
「流君、もう隠している事は無いだろうね…ニコォ」
もう無えよその笑顔やめろ恐い恐い!?
俺の空間収納見ても、もう無いよね?
(一覧)
ハイオークの魔石
ミルンの尻尾の毛玉
ミルンの耳毛
ミルンの髪の毛
肉屋の在庫▼
花屋の在庫▼
農作物▼
資材▼
汚れた村人A装備セット
門兵Aの家の鍵
門兵Bの家の鍵
門兵Cの家の鍵
門兵Dの家の鍵
門兵Eの家の鍵
門兵Fの家の鍵
門兵Gの家の鍵
門兵Hの家の鍵
門兵Dの不倫相手の家の鍵
門兵Fの不倫相手の家の鍵
門兵Hの不倫相手の家の鍵
門兵Eの貞操帯の鍵
隊長室の扉の鍵
門兵詰所の鍵
門兵女性用詰所の鍵
手錠の鍵×二十五錠
手枷の鍵×十二錠
牢屋の鍵A
牢屋の鍵B
牢屋の鍵C
牢屋の鍵D
牢屋の鍵E
牢屋の鍵F
通路の鍵
あっ、貞操帯の鍵…返して無かった。