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異世界とは愛すべき者達の居る世界  作者: かみのみさき
一章 異世界とはケモ耳幼女が居る世界

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11話 ここがオアシスパラダイス.3


 12/6 加筆修正致しました。



 俺達は、肉や野菜等を、食糧庫へと運んだ後、直ぐに調理場へと向かった。

 だって今から、肉を焼きまくるから。

 どう見たって、あの食事の量だけじゃ、少な過ぎるだろう。けれど今から、凝った料理を作る時間なんて無い。

 ケモ耳っ子達が、お腹をぐーすか鳴らしながら、待っているのだ。


「ミルンっ、お仕事だ。リティナとニアノールさんを、呼んできてくれ」


「かしこまりなの!」


「村長はケモ耳っ子達に、今出してるご飯を食べ終わっても、そのまま待つ様伝えてくれ」


「分かったのであるっ」


「影さん。鉄板の準備と、火おこしをしたら、そのまま俺と一緒に、肉を焼きまくるぞ」


「分かりました。直ぐに準備を致します」


 俺は、巨大な肉の塊を前に、意識を集中し、息を整え、喝を入れる。


「皆んな、やるぞ。戦いの──っ、始まりだあああああああああ────っ!!」


 皆んなが一斉に、動き出した。


 影さんがすかさず、鉄板を出して着火。

 俺はそれを見て直ぐ、油を挽き、更に追加で、肉に塩を塗りこんでいく。


 ミルンは、風の如き速さで、リティナとニアノールさんの確保に動き、村長は、ケモ耳っ子達の相手をする為、食堂に向かう。


「良い感じで、油が跳ねて来たぜぇぇぇ。肉よっ、お前の出番だ! さあっ、焼かれろやああああああ──っ!!」


 火が通りやすい様に、細切りにした肉を、鉄板の端まで並べて焼く。

 ここで、焼き加減には注意だ。

 焦げて終わりなんて、素人丸出しだからな。


「塩タン並みに薄いから、直ぐ焼けるぜ」


 時間を無駄にはしない。

 追加の肉に、塩を塗り塗り塩塗り塗りと、呪文を唱えつつ、鉄板の肉をひっくり返して、また塩を塗り塗り。

 厨房に広がる、肉の芳ばしい香り。

 

「っ、焼けた! 更に移してまず一皿だっ!」


 焼けたら追加で、肉を鉄板に敷き、オロオロしている影さんを見て、笑いそうになる。


「影さんっ、それ持って行ってくれ! ついでにそのままっ、ケモ耳っ子達の面倒を頼むっ!」


「……分かりました。有難う御座います」


「うしっ、後はミルンを待つだけだ」


 焼けた肉を皿に盛り付け、次の肉を焼き焼きしながら、追加の肉に塩を塗り塗り。肉をひっくり返して、焼き加減を見つつ、更に塩を塗り塗りと、エンドレンスですね。


「おとうさんっ、よんできた!」


「なんやぁ、良い匂いするやん」


「どうしたんですかぁ、流さん?」


 キタ────ッ、肉切り要員と配膳要員!!


「ニアノールさんはこのブロック肉を、片っ端から細切り肉にして下さい!」


「えっ、はっ、はぃーっ」


「リティナは、焼き上がった皿を持って行って、空いた皿を持って来てくれ!」


「なにしとるんや? まぁええけど」


「ミルンは……もうお肉を食べても良いからな! 呼んで来てくれて有難う!」


「はいっ! おにくううう──っ!」


 俺の剣幕に押されて、リティナとニアノールさんは動き出し、ミルンは涎を垂らながら、食堂へと走って行った。


「作業効率の向上だっ!!」


「この肉を、薄切りですねぇ」


 ニアノールさんが、『えぃっ』と肉を、空中に放り投げ、あっと言う間に薄切りスライス。


「うん……っ、恐っ!?」


「何がですかぁ?」


「何でも無いです!」


 俺は、それを見て、戦々恐々としながらも、塩を塗り塗り焼き加減を見つつ、ひっくり返して、三皿目、四皿目、五皿目、六皿目、七皿目、八皿目、九皿目と……延々塩塩焼き焼き返し返しと、無心で動き続ける。


「あはははっ、社畜の経験なめんなよぉい!!」


 そして気付けば、五十九皿目。


「あとっ、一皿で……六十皿だよぉぉぉっ」


 元社畜でも、疲れるんです。

 顔が脂塗れで、お肌は艶々だけどね!


「流君っ、もう終わりだ! 子供達が、お腹いっぱいでもう食べれ無いと、笑顔で言って来たのである!」


「えっ? もう終わり……あと一皿は?」


 村長が調理場へ来て、凄い笑顔で伝えに来てくれたんだけど、ちょっと待って欲しい。


「あと一皿でっ、六十皿目なんだっ!」

 

「流にーちゃんおつかれ! ウチも腹減ってしゃーないから、今から少し焼いて、ウチ達で食べたら六十皿やん」


「私も疲れましたぁ……ご飯食べたいです」

 

「あっ……」


 そう言えば、リティナとニアノールさん、まだ食べて無いんだったな。

 焼くのに必死で、忘れてたな。


「んじゃっ、直ぐ焼くから、二人共待っててくれ。勿論俺も食べるぞっ! 疲れたからな! 村長も食べるだろ?」


 村長は勿論だと、白い歯を見せ言って来た。

 それから俺達で、十皿食べた。

 大の大人が、一皿で足りる訳無いじゃん。


「あと一皿でっ、七十皿だったのに……」


 そして食後、食堂に呼ばれたので、行ってみると、ケモ耳っ子達が死屍累々の有様だ。

 お腹がまん丸と、可愛い姿です。


「皆さん。今日食べた食事は全て、こちらのラクレル村の村長、ヘラクレス様のご好意により、頂いた物です。それから、それを調理して下さった方達にも、御礼をしっかり言いましょう」


 ケモ耳っ子達は、幸せそうにお腹をさすりながら、こっちを向いて、満面の笑みで、伝えてきた。


「「「ごちそうさまでした!!」」」


 俺は、影さん、村長、リティナ、ニアノールさん、最後にケモ耳っ子達に混ざって、お腹をパンパンに膨らませてるミルンを見て、達成感で、胸がいっぱいお腹もいっぱいだ。


「まあ……こんな日があっても、良いだろ」


 ケモ耳っ子達は、お腹いっぱいで幸せ。

 俺は、その姿を見れて幸せ。

 最高じゃん。




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