表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界とは愛すべき者達の居る世界  作者: かみのみさき
一章 異世界とはケモ耳幼女が居る世界

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/418

9話 真紅の瞳の享楽の女王.7


 11/30 加筆修正致しました。



 俺は門兵の馬鹿の尻穴を破壊。

 門兵の馬鹿は、そのまま城壁から転げ落ち、この必殺、全力悶絶尻穴殺しを、後世の世に、残す事が出来た。


『バガルドおおおおおお──っ!!』

『貴様っ、卑怯な!』

『こいつを殺せえええ──っ!』


「かかって来いやあああ──ぶっ!?」


 それを見た他の門兵達に、フルボッコされ、顔面がタコ焼きになったんだけどね。

 この感じは違うか。

 何パンマンになったんだけどね。

 んで、そのまま門兵達に引き摺られて、門兵詰所に到着しました。


「みぶん、ばびぼうぶが?」


「おとうさんのおかお、ゴブになってる!?」


 ミルンさん、それは酷いよ。

 間違い無く、ゴブリンより酷いお顔になってるから、ゴブリンに失礼だろ?

 そんな俺の姿を見て、ミルンが尻尾を逆立てたと思ったら、視界から消えた。


「おまえらのタマっ、ぜんぶひっこぬく!!」


 それは、ほんの一瞬の出来事だった。


 メキィッッッ────『えぶっ!?』

 グチィッッッ────『あひゅっ!?』

 ブチィッッッ────『ひぎゅっっっ』


 俺の周りに居た門兵達が、次々と泡を吹きながら、股間を押さえて倒れて行く。

 ミルンの手には……見事な片玉。

 ミルンさんや、殺人拳の使い手なのかね? そんなモノ、汚いからポイして欲しいな。

 

 そのままミルンは、次の獲物に狙いを定め、抜き手を放つが、『影、止めよ』エロい女の一言で現れた、黒外套に、ミルンはそのまま、捕えられてしまった。


「みぶんっ!」


「大丈夫じゃ、危害は加えぬ」


 男か女かも分からない黒外套は、激怒ミルンの頭を優しく撫でており、危害は加え無いんだろうけど……マジで巫山戯んなよ。

 ミルンを撫でるのは、俺の特権だ!!


「ルルシアヌ・ジィル・ジアストール。何でアンタが、ここにおるんや……」


 あの聖女らしからぬ聖女が、真剣な顔をしながら、まともに口を開いた?

 いつも喧嘩腰なのに、なんでやねん。


「聖女、リティナ•オルカスか。久しいの……院長は息災か? いや、彼奴は、病気になる様な者では、無かったのぅ」


 どうやら、この派手な女と、何ちゃって聖女は、知り合いの様だな。


「ぼびばべず……ぶばぶばべべばい……」


 取り敢えず、影さんとやら、ミルンを離してあげてねと言いたいのに、顔がタコ焼きのお陰で、喋れないんですけど。


「……魔王のにーちゃん、顔こっち向けぇ」


「ぼん? ばんばぜいじょ」


 そう言われたので、聖女の方へ顔を向けた。

 向けた瞬間、聖女の平手が鼻をヒュンッと擦め、せっかく止まっていた鼻血が、また飛び散ったんですけど!?


「っ、危ないだろ!?」


「チッ、避けたら完治せえへんやろ!」


「何が完治っ……んっ?」


 普通に喋れるぞ?

 顔をぺたぺた触っても、タコ焼きの感じがせずに、多少痛みが有る程度。


「これ……どゆ事?」


「ウチに感謝せーよ」


「感謝? 意味分からん……」


 意味は分からないけど、これでちゃんと目が見えるし、状況確認が出来るな。

 あそこの筋肉村長と、ニアノールさんまでも跪いて、全く動かない。

 勿論、他の門兵達も跪いたままだ。

 その頭を下げた先に居る女。


「なあ、そこの派手なエロい姉ちゃん。あんたは一体、何なんだ?」


「ボソッ(儂に対してっ、エロ……)」


 俺の問いに、周りの空気が変わる。

 門兵達から、凄い殺気を感じるぞ。

 村長も変に汗をかいてるし、ニアノールさんは何故か、俺に合掌してる……何で?

 そう言えば、城壁の上に居た時、門兵達が何か言ってた様な……陛下?


「なあ、そこの派手なエロい姉ちゃん。エロい姉ちゃんは、女王様なのか?」


「ボソッ(またエロと言いよるのかっ……)」

 

「どうした? 鳩が豆鉄砲を食ったよう顔して」


「貴様……名を何と言う?」


 何だよこの、エロい姉ちゃん。

 物凄く上から目線で、腕を組み、胸を強調させながらって、礼儀知らずかよ。


「人に名前を尋ねるのなら、先ずは自分から名乗れ。親に教わらなかったのか?」


「……えっ?」


 エロい姉ちゃんの目が、点になってるぞ。

 それでもエロいんだから、不思議だ。


「ボソッ(流君……)」


「村長? 何で声が小さいんだ?」


「ボソッ(そのお方は、この国の女王で有らせられる、ルルシアヌ・ジィル・ジアストール陛下その人であるぞっ)」


「んっ? やっぱり女王様なのか」

 

 この派手で、エロい姉ちゃんが、この国の女王様……夜の蝶的な人じゃ無くて?


「なあ、エロい姉ちゃん。あんた、この国の女王様なのか? 夜の蝶じゃ無くて?」

  

「くっ……くははっ、ぷぷぷっ、くっくっくはーはっはっはっ!!」

 

 何か急に笑い出した。

 ただのヤベェ姉ちゃんなのか?


「はーっ、すまぬすまぬ。夜の蝶とやらは知らぬが、その様な雑な態度は、初めてであるぞ」


「そりゃどうも」


「貴様の言う通り、先に名乗らせて貰おう」


「聞いてないけどな」


「我が名は、ルルシアヌ・ジィル・ジアストール。このジアストール王国の、女王である」


 ただのエロい姉ちゃんじゃ無くて、やっぱり女王様だったのか。


「ルシィと、気安く呼んでくれて構わぬぞ? 宜しくな魔王殿」


 見る者全てを魅了する、真紅に染まった眼。

 流れるような睫毛に、細い顔立ち。

 長い銀髪を纏め上げ、腰に手を当て、長く引き締まった脚を見せつけて来る。


「……どう見ても、ただのエロい姉ちゃんだろ。そんな事より、ミルンを返してくれ」

 

「返す前に、魔王殿……その粗末な物を、隠せ」   


「そまっ……」

 

 俺はそっと、両手で股間を隠しました。

 粗末ってっ言ったよね?

 このまま全力で、追いかけてやろうかな。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ